「エアプ」の意味は?どんな使い方をする?
若い人たちの間では次々に新しい言葉が生まれては消えていきます。意味のわからないコメントをもらって困ったという人も多いのではないでしょうか。今回は「エアプ」の意味と、どういう使い方をするのか解説していきます。
「エアプ」の意味は?
「エアプ」とは、経験の浅い人がさも経験ありげにふるまうことを指す言葉です。「知ったかぶりをする」「知ったふうなもの言いをする」に近いかもしれません。
その語源は「エアプレイヤー」からきています。エアギターを弾くように実際にはやっていないのにやっているふりをしているという意味です。「エア」は「実体のないもの」「架空のもの」「非現実的なもの」「空気のようなもの」という意味を持っています。
ゲームやアクティビティー、スポーツなどで、実際には経験したことがないにもかかわらず、さも経験者であるかのように会話に入ってくる人を、あいつは「エアプ」だから…のように表現することがあります。
日常会話やビジネスシーンで「エアプ」を使うことはまずありません。しかしTwitterやFacebookといったSNSや、ゲームファンが集まるチャットなどでは頻繁に登場する言葉です。いきなり「エアプ」と言われても知らない人にはまったく意味が通じないかもしれません。
「エアプ」の使い方はどうする?
「エアプ」はどのように使うのでしょうか。例文をそえて解説していきます。
・その発言って「エアプ」っぽよね。
・たのんでもいないのに横やりをいれてくる「エアプ」にはウンザリだ。
・あの人は偉そうなことを言ってるけど「エアプ」だよね。
・あなた、わかったふうなこと言ってるけど「エアプ」でしょ!
「エアプ」を使った言葉に「エアプ乙」があります。たとえばある人の書き込みに対して「その意見はちがうんじゃない? 知らないんでしょ?」といった意味で「エアプ乙」が使われることがあります。
まとめ
今回は「エアプ」という言葉の意味と使い方について解説してきました。「エアプ」は「知ったかぶりをする人」「素人のくせに玄人っぽくふるまう人」といった意味以外に、偉そうな人のコメントや攻撃的な意見を否定するときに使うことがあります。「エアプ」の意味がわからなければほめられているのか、けなされているのかわかりません。普段の会話やビジネスシーンで使うことはありませんが頭に入れておくと便利です。
執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。