コアなファンが多い? サブカル好きにおすすめの漫画10選 3ページ目

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■さよならみどりちゃん:南Q太

主人公・夕張ゆうこはまじめなOLです。好きな男ユタカにすすめられてホステスのバイトを始めるのですが、そこからずるずると怠惰な生活を過ごしていきます。 ゆうこが切ない、とにかく切ないです。ユタカはずるい男、だめんずとして描かれています。浮気もするし、ホステスで働かせるし、最低な男なのです。悪びれたり、隠したりすることを本当にしない、素でだめな男ですが、ゆうこは大好きです。ユタカもかならずゆうこのところに帰ってきます。そうなるとゆうこはユタカのことを拒否することができません。そしてずるずると二人の生活が続いていきます。

寂しいのと、好きだという気持ちと、何かを期待してしまう気持ちで諦めきれない女の悲しい性を感じることができます。仕事についての諦めの悪さは最高武器ですが恋愛において諦めが悪いことは致命的です。その時点で敗者確定だからです。それでもいいからユタカのことが好き、というゆうこのまっすぐさに脱帽です。

作者:南Q太
出版社:祥伝社
掲載誌:FEEL YOUNG
連載開始:1996年9月
巻数:1巻

■パーマネント野ばら:西原理恵子

港町に「パーマネント野ばら」という美容院があります。ここは女の懺悔室。港町に住む悩みを持った女たちが毎日毎日訪れてきます。恋にまつわる小さな嘘、大きな嘘、またその過去の記憶や男を思う心を懺悔していく日々を描いています。主人公のなおこは子持ちの出戻りで母親の美容院を手伝っています。懺悔室といってもかわいいものではありません。フィリプンパブを経営しながら男に金を吸い上げられる、彼氏がだいたいDV男、薬物中毒、女に刺される男、男に裏切られても、懲りずに男のはまる女、もうダメ人間の連発です。

西原理恵子の作品には母性が溢れていることが特徴です。「毎日かあさん」「ぼくんち」で見える母性を懺悔室の中で、その話に対して優しく見守るという母性をいかんなく発揮されています。ギャグマンガまでのぎりぎりのラインにたち、悲壮な懺悔さえも笑いに変え、心を軽くするような、また明日もがんばろうかな、と少しは前を向くことができるような不思議な明るさがにじみ出ています。男と女はいつまでたっても男と女です。しかし男だけでは幸せにはなれません、みんな幸せになろうと思って女とも寄り添いあって助け合って前向きに生きてみようとする、という様子がとても気持ちのよい作品です。

作者:西原理恵子
出版社:新潮社
掲載誌:新潮45
連載開始:2004年1月
巻数:1巻

サブカルチャーといっても、その主人公や登場人物たちは不思議な存在に見えるだけで、じつはあなたの中やあなたのまわりにも確実にいるキャラクターたちだということは間違いありません。「わかるわかる」とついうなずきたくなるようなシーンを多くみつけてしまうと、もうサブカル漫画の中毒になりかけています。思いっきり浸ってください。

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