「生成AIに自分の仕事が置き換えられると感じている」IT系会社員の割合は? - 300人調査

2026/11/02

スキルアップ

ITスキル

社会人になって仕事を覚え始めたばかりなのに、「AIを使えるようになったほうがいい?」「今のうちから新しいスキルを身につけるべき?」と焦りを感じている人もいるかもしれません。

生成AIをはじめ、新しいデジタル技術が次々と登場する今、学校を卒業して就職したら勉強は終わり、とはいかない時代になりつつあります。では、すでにIT業界で働いている人たちは、生成AIによる仕事への影響や「学び直し」をどのように捉えているのでしょうか。PE-BANK「IT人材のリスキリング実態調査」から、その実態を見ていきましょう。

75.0%が「生成AIは現在の仕事に影響」と回答

調査は、全国の22~60歳の情報通信業に従事する会社員300人を対象に、2026年10月17日~19日にインターネットで実施されました。

生成AIの普及によって、現在の仕事・職種にどの程度影響があると感じるか尋ねたところ、「非常に大きな影響があると感じる」が33.3%、「ある程度影響があると感じる」が41.7%。合わせて**75.0%**が仕事への影響を感じていることがわかりました。

また、自分の仕事が将来的にAIに置き換えられる可能性については、「非常に感じる」が17.7%、「ある程度感じる」が41.3%となり、合わせて**59.0%**に上りました。

身につけたいスキル1位は「生成AI・AIツールの活用」

では、生成AI時代に向けて、どんなスキルが必要だと考えられているのでしょうか。

今後身につける必要があると感じるスキルでは、「生成AI・AIツールの活用スキル」が**62.0%**で最多となりました。

続いて「課題発見・問題解決力」28.3%、「マネジメント・プロジェクト管理」27.0%、「コミュニケーション力」25.0%、「プログラミング・ソフトウェア開発」24.3%、「企画・提案力」24.0%となっています。

AIそのものを使うスキルだけでなく、課題を見つけて解決する力や、人とのコミュニケーションといった能力も挙げられている点が印象的です。

業務時間外に勉強している人は38.3%

一方で、必要性を感じることと、実際に勉強することの間にはギャップもあるようです。

業務時間外にIT・デジタル関連の学習やスキルアップに「現在、取り組んでいる」と回答した人は38.3%。一方、「過去に取り組んでいたが、現在は取り組んでいない」が21.3%、「これまで取り組んだことはない」が40.3%でした。

現在学習している115人に1週間あたりの学習時間を尋ねると、「1時間~3時間未満」が36.5%で最多。「30分~1時間未満」27.0%、「30分未満」20.9%と続き、**週3時間未満という人が84.4%**を占めました。

学んでいるテーマも「生成AI」がトップ

現在、業務時間外に学習している人に学習分野を聞いたところ、「生成AI・AI活用」が**46.1%**で最多でした。

次いで「プログラミング・ソフトウェア開発」13.9%、「ITコンサルティング・企画」11.3%、「クラウド・インフラ」7.0%となっています。

また、1カ月あたりの自己投資額では「3,000円~5,000円未満」が20.9%で最も多かった一方、「0円」も27.0%いました。

約3人に1人は勤務先からリスキリング支援なし

勤務先から受けているリスキリング・スキルアップ支援については、「eラーニング・オンライン講座」が33.7%で最多。「社内研修・講座」23.0%、「資格取得費用の補助」14.7%、「生成AI・AIツールの提供」14.3%などが続きました。

一方、「特に支援を受けていない」という回答も**33.3%**ありました。また、「生成AI・AIに関する研修」は10.3%、「学習時間を確保するための制度」は6.3%となっています。


AI普及後も「学習時間は変わらない」が最多

生成AIの普及を受けて、以前と比べて業務時間外の学習時間が「大幅に増えた」人は8.3%、「やや増えた」は24.3%で、合わせて**32.6%**でした。

一方、最も多かった回答は「変わらない」の42.4%。生成AIが仕事に影響すると感じる人が75.0%いるのに対して、実際に学習時間を増やした人は約3人に1人という結果になっています。

リスキリングで実現したいのは「生産性向上」「年収アップ」

今後3年以内にリスキリングやスキルアップを通じて実現したいことでは、「現在の仕事の生産性を高めたい」が**32.3%**で最多でした。

ほぼ同じ割合で「年収を上げたい」が32.0%、「現在の仕事でより専門性を高めたい」が31.0%と続いています。

このほか、「昇進・昇格したい」11.3%、「新しい職種・仕事に挑戦したい」10.0%、「転職したい」9.7%などの回答もありました。

社会人になったばかりの時期は、まず目の前の仕事を覚えるだけで精いっぱいという人も多いはず。今回の調査でも、仕事へのAIの影響を感じている人が多い一方、業務時間外に学習している人は38.3%にとどまりました。

変化の速い時代、「今できること」だけではなく、これから何を身につけるかも、新社会人のキャリアを考えるうえで大切な視点になりそうです。

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