「コンプレックスを強みに変える!」強み発掘コンサルタント・土谷 愛さんのRethink術とは?  #Rethinkパーソン

2022/12/22

社会人ライフ

トップ営業マンから起業し、強み発掘コンサルタントとして活躍する土谷 愛さんに、視点を変えて自分の強みを見つける方法をうかがいました。

→【変態性を磨け!】「地元サイコゥ!映像祭」を企画したクリエイティブディレクターに聞く、視点を変えて映像作品を生み出す方法  #Rethinkパーソン

PROFILE

土谷 愛(つちたにあい)

◉――1990年神奈川県生まれ。内気な性格で優秀な姉・兄を横に劣等感を抱き続け幼少期を過ごす。就活では約100社に応募するも縁がなく、やっとの想いで営業マンとして就職するも売上は最下位。しかし24歳のとき、ひょんなことから「自分の強み」を見つけて社内1位、最年少管理職に。広告業界で約600本の記事制作を担当し、多くの顧客や部下と接し「人の強みを見つける力」を磨く。

◉――2018年、退職後に始めたブログで「強み発掘オタクがあなたの強み見つけます」という相談サービスを開始したところ、申し込みが殺到。2022年10月までには「自分だけの強みが遊ぶように見つかる 適職の地図」ほか2冊の著書を出版。「強みを活かして自信あふれる大人を増やす」をモットーに、講座運営や情報発信に力を注ぐ。

1.100社以上不採用ののち就職。でも営業成績はいつもビリ…

▼学生時代の土谷さん

私は今でこそ「強み発掘コンサルタント」という仕事をしていますが、新卒時代の就職ではとても苦労をしました。大学3年生からみんなと同じように就職活動をしましたが、まったく上手くいかなかったんです。その原因は、間違った自己分析をしていたからでした。というのも当時、自分が歩んだ道のりを振り返ってみても、私なんかダメだと自信をなくすことばかり。今思えば頑張っていたことはあったのですが、当時は「他の人だってやっていることだし…」と思ってしまったんです。

さらに、本当は何がしたいか、仕事の先にどうなりたいのかということを考えておらず、時期が来たからみんなと同じように就活をするという感覚で、形だけの就職活動をしていたんですよ。そんな就職活動がうまくいくはずもなく、不採用通知のメールは100社以上から届きました。最終的には唯一内定をもらえた地元・神奈川のお酒の会社に、営業職として就職しました。

もちろん就職した途端に生まれ変われるわけではなく、自分に自信が持てないままでした。新卒で入った会社は体育会系の文化だったので、よく飲み・よく遊び・よく喋るというキャラクターが求められているように感じましたが、私は全然違います(笑)。当時は無理矢理そういうキャラクターに自分を当て嵌めようと努力をしていました。先輩方について行ってはたくさんお酒を飲む訓練をしたり、情熱型の営業スタイルを真似るために商談の声を録音して同じように話す練習をしたりしました。

だけど、そもそもキャラクターが違うので、上手くいかず売り上げはいつもビリ。売り上げの順位が発表されるたび、毎回自分の名前が一番下にあるのがすごく辛かったです。毎日のように怒鳴られ続け、あまりの辛さに1年あまりで会社を退職してしまいました。

→土谷さんの事がまるっとわかる漫画はこちらから!

2.「弱み」を「強み」に変えて1年で成績トップに!

新卒で入った会社を逃げるように退職し、次は都内の広告会社に転職しました。次こそは頑張ろうと思ったのですが、相変わらずどうすれば成果を出せるかはわからないまま。転職してからも、トップ営業マンについて行き、商談の音声を録音して覚えることを繰り返す日々でした。

でもある日、そんな私を見た隣の席の先輩に、「これだけ練習しているのに、全然上手く喋れていないね」と言われたんです。続けて、「でも逆に、君は話を聞く方がすごく上手だと思うから、よく話を聞く営業マンになったらいいんじゃないか」と。苦手なことの裏に得意があるとは考えたこともなく、そう言われたときは衝撃を受けました。

しかし先輩の言う通り、とりあえず翌日からはヒアリング主体の営業に変えてみることに。すると、お客様の反応が劇的に変わったんです。表情が全然違うのがわかり、驚きました。それまで私が暗記しただけのつまらない話を聞かされていたお客様は、あくびをしたり別のところを見ていたり退屈そうにしていたのですが、営業に行っても自分のことは話さず、ヒアリングに徹していると、楽しそうに前のめりになって話してくれるようになったんです。結果、商談が上手くいくようになっていきました。

売り上げが上がるに伴い、仕事も頑張れるようになりました。そして1年後には、なんと成績トップまで上り詰めることができたのです。

▼営業成績でトップになった際の土谷さん

3.1日の労働時間18時間…雇われの身を辞めるために起業

成績が上がるにつれ、仕事もどんどん楽しくなっていきました。
自分が弱みだと思っていたことが強みに変化した経験がすごく衝撃的で、いろんな人の強みを見つけたくなったのです。お客様のヒアリングからどんな強みを広告で打ち出すか提案したり、25歳で管理職になってからは部下の強みを見つけて成績が上がるように営業スタイルのアドバイスをしたりと頑張って働きました。ただあまりに楽しくて働きすぎていたんですよね。気づけば深夜0時過ぎまで仕事をし、タクシーで帰宅して2〜5時まで寝て、また会社に行くという生活をしていました。

私はそれまで誰かに認められた経験がほとんどなかったので、成績トップや管理職などのような初めての「評価」が嬉しくて、当時はどうしてもそれを手放したくなかったんです。それを維持するためなら、なんでもやろうという気持ちが強くありました。しかし、溜まっていた過労と、自分の強みが活かせないプロジェクトに配属されたことが重なり、26歳の頃メンタルダウンして退職しました。

その後大手のIT企業に転職しましたが、入社前の想像と違い、実際の業務内容は今まで自分が強みとしてきたことが活かしにくいと感じるようになりました。人間関係にも悩んでしまい、1年未満で早くも退職することに。

会社に雇われている以上は、組織に疑問があっても考えが合わない人が上司になっても、自分の意思では変えられません。それが自分にとってすごくストレスだと学んだので、次は人間関係を全部選べる仕事に就こうと心から思ったものです。しかし、会社員という形態ではそれは無理です。そのため起業という道を選びました。

4.行き詰まって気づいた「強みを見つける」という“自身の強み”

もちろん起業してすぐ上手くいったわけではありません。最初の3ヶ月は売り上げゼロで、このまま事業をやっていけるのかすごく悩みました。

行き詰まったときに、「誰かに提供できる自分の強みってなんだろう」と1ヶ月くらい時間をかけて自己分析をしたんですよ。ふと、私は自分の強みというものに悩み、これまでたくさんの人の強みを見つけようとしてきましたが、その過去って結構特徴的かも、と思いました。

私には、広告会社でたくさんお客様と話して強みを見つけてきたとか、部下の強みを見つけて業績を上げてきたといった成功体験があり、こうした“強みの見つけ方”自体が自分の武器であると気付いたのです。

▼"強みの見つけ方”を発信する自身のオフィシャルサイト

過去に売れない営業で悩んでいた自分のように、「まだ自分の強みがわからない」という人に、私が実践してきた強みの見つけ方を伝えたいと考え、自己分析を教える事業を始めることになったのです。

▼強みを発掘できる無料のメールマガジンサービス

▼土谷さんの公式youtubeチャンネル

5.土谷さんに聞く、自分の強みの見つけ方とは?

強みを見つけるうえで大切なポイントは二つ。

まず一つは、強みというものをふわっとしたイメージで捉えずに再定義すること。
一般的に強みとは、他人と比べて秀でているとか、偉大な実績であると思われがちですが、必ずしもそれだけではありません。私の教えている「強み」の定義とは、「目的を達成するために有利に働く特徴」です。もちろん他人より秀でていることや実績も含まれますが、それだけではなく、自分が設定したゴールによって使える武器は他にもあると思うのです。RPGでいえば、スペックやアイテムのようなイメージです。例えば手持ちのアイテムが、あるミッションでは役に立つけれど、他のミッションでは全然役に立たないことってありますよね。強みも同じ。就職・転職活動でも、起業でも、自分が置かれている状況に応じて、少しでも使える特徴を見つけて戦うということです。ある戦いでは弱みになったとしても、別の戦いでは有利に働くことがあるので、自分の特徴が「強み」になる環境を選べばいいんですよね。強みというものを、幅広く捉えることが大事なんです。

 

二つ目は、弱みを強みに変えること。
両者は表裏一体な性質だと知ることが大切です。例えば、私は転職をたくさんしてきたので、自分では「すぐに仕事を辞めて根性や継続力がない」と思っていました。しかし、あるときそれを友達に話すと「そんなに行動できてすごいね、私は会社を辞める勇気や行動力がないよ」と言われたんです。転職回数を継続力がないと見るか、行動力があると見るかで全然自分の活かし方が違ってきます。一見短所と思うことに注目し、それをどう使えば活かせるのかを考えていくと、自分の特徴を強みにする方法がわかるはずです。

 

最近も「昔から秘密主義で、自分の秘密を友達にも開示できないことがコンプレックスだ」という相談を受けました。だけどそれって逆に見ると、すごく口が固い人なんですよね。秘密を守れるという信頼感は、他人に喜ばれる大きな強みなんじゃないかとお話ししました。実際にその方は、秘密を管理するお仕事で活躍されているそうです。自分にとってコンプレックスだと思っていたことが、他人から見たときに強みになることって結構あるのです。


▼強みを活かした仕事が楽しく見つかる一冊「適職の地図」 著:土谷愛

5.「逆に言えば」というネガティブをポジティブに変える魔法の口癖

強みを見つけたいと思ったら、物事を一つの側面だけでなく、いろんな側面から見るようにしてみてください。物事はネガティブにも見れるし、ポジティブにも見ることができます。どちらかに偏りすぎるのではなく、自分でその時々に必要な側面を選べるように、常にいろんな方向から見ることが大切です。

そのために私がよく使うのが、「逆に言えば」「××だからこそ〇〇」「××のおかげで〇〇」という口癖。
例えば自分がネガティブで落ち込みやすくて嫌だなと思ったら、「逆に言えば、弱い人に寄り添えて優しい」と言い換えます。また、気弱で人に意見できないなと思ったら、「だからこそ、人の意見を尊重することができる」とも言えますよね。このような言い換えは、強みを見つけるいいトレーニングになりますよ。

また逆に、ときには自分がポジティブに感じていることを、あえてネガティブに考えてみるのもおすすめです。例えば自分が直感で動くタイプだとすれば、「逆に言えば、論理を飛ばして早とちりしやすい」とも言えます。だからこそ、自分が突っ走りそうになったときは、冷静な人に相談してみようなど、より良い選択ができるようになるんです。このように良い解釈と悪い解釈を自由に操れるようになると、自分の特徴をうまく強みに変えることも簡単になってきます。

どうしてもネガティブにしか考えられないときにも、ポジティブに視点を変えるおすすめな方法があります。自分のことを客観視するのって、すごく難しいですよね。そういうときは一度自分が抱えているネガティブなことをバーっと紙に書き出してみるんです。そして、もしもこれを一番仲良い友人が言っていたら私はどういう言葉を言ってあげられるんだろう?と考えてみましょう。おそらく、友人に対してそんなに辛辣な言葉は出てこないですよね。むしろポジティブな言葉を掛けるはず。それを自分に対して言えていないだけなんです。思考をポジティブに変換したいときは、ぜひこの方法を試してみてくださいね。

 

→【そのコンプレックス、実は強みです】強みの見つかる土谷愛さんのオフィシャルサイトはここからチェック!


取材・文:安藤茉耶
編集:学生の窓口編集部




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