職場の人間関係に悩んだら考えたい2パターンの対処法 #キャリアロードマップの一歩目

更新:2023/02/02

社会人ライフ

職場の人間関係に悩んだら考えたい2パターンの対処法
連載TOPイラスト:伊藤ハムスター

こんにちは。キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
めっきり寒くなってきましたね。寒くなるとメンタルも滅入りがち!
そこで今回は、いわゆるパワハラ・セクハラのような法的介入が必要なレベルではないのだけれど、職場でのしんどい人間関係への対処法について、お話させていただこうと思います。

<目次>
1.人間関係の悩みは仕事を辞めたくなる理由の上位
2.職場における辛い対人関係は大きく二つ。どう対処していったら良い?
3.職場の人間関係のポイントと気をつけないといけないこと

人間関係の悩みは仕事を辞めたくなる理由の上位


学生時代は自分の合う人と付き合っていけば良かったのに、社会人は合わない人とでも付き合っていかないといけないから大変ですよね。しかも仕事は1日の大半を過ごす場。

セクハラ・パワハラとまではいかなくても、「何か合わない」「その人の気分に左右される」「何故か自分にだけ当たりがきつい」みたいな人間関係の悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?

当事者にとっては、「会社に行きたくない」「会社を辞めたい」と思うような辛い問題ですが、せっかく入った会社をそれで辞めてしまうのはもったいないことなんですよね。

心理学者エリック・バーンに「他人と過去は変えられない。しかし自分と未来は変えられる」という言葉があります。他人にこう変わって欲しいなあって思っても変わってくれません。でも自分なら自分の意志で変わることができます。

「なんで自分が変わらないといけないんだ!」って思う人もいるでしょう。 今まで培ってきた自分の性格や考え方を変えるのは大変です。でも自分にとって居心地の良い場所を作るためにもがんばってみましょう。

職場における辛い対人関係は大きく二つ。どう対処していったら良い?

職場の人間関係に悩んだら考えたい2パターンの対処法

1.「性格が合わない人」

仕事における人間関係は友達関係ではないので、合わなくても問題ないんですよね。合わないことを嘆く必要なし。

仕事というのは色んな個が集まって成果を出していくものなので、あなたと違うタイプは必要なのです。みんながみんな、あなたと同じタイプだったら、あなたの苦手分野をカバーできる人がいません。

長く仕事をしていると、「性格は合わないけれども良い人」にはよく出会います。相手の性格のクセを分析しておくと対応しやすくなるし、付き合い方もわかるようになってきますよ。

2.「攻撃してくる人」

「私、あなたに何かしましたっけ?」と言い返したくなるくらいに(怖くてできないけれども)理不尽な人っていますよね。そしてこういう人は、基本的に誰彼かまわず攻撃するんじゃなくって、反撃してこなさそうなタイプを選んでることがほとんど。

こういう卑怯者で最低なタイプ(おおっと、暴言失礼)とのつきあい方は、まずはその人と周りの関係を見極めることから始めていきましょう。

権力者で誰も逆らえない立場の人なのであれば、悲しいことに改善の見込みはないので、異動を願い出たり、転職を考えても良いかもしれません。 でもあなた以外の周りも「この人と仕事をするのは嫌だな」と思っているようなら、耐えつつ静観しましょう。反撃できる機会を伺って、材料をしっかり集めていくのです。そして動きがあったときに今までされてきたことを冷静かつ客観的に伝える。やられっぱなしにはならないという強い意志を持って乗り越えていって欲しいなと思います。

職場の人間関係のポイントと気をつけないといけないこと


仕事仲間と無理して仲良くなる必要はありません。でも適度にコミュニケーションを取ることは大事です。

人間関係の悩みでお話を伺うと、「苦手だから話を極力しない」という方が多く、苦手な人を避けたい気持ちはわかります。でも、例えば接する時間が短いのに怒られると、怖い人というイメージが強くなるので、人間関係がこじれやすいんですよね。

「うまくコミュニケーションが取れないよ」という人は、せめて挨拶はしっかりしておきましょう。特に何かしてもらったときのお礼や、失敗したときの謝罪を念入りにしておくのがコツです。

そして職場の人間関係において、一番気をつけないといけないこと。

それは「どんなに嫌いな人であっても、職場内の人に悪口は言わない」。職場の人に悪口を言ったら、本人の耳には入るものだと思っておきましょう。褒め言葉は第三者から聞くと喜びが増すものですが、悪いことを第三者から聞くと直接言われるよりも攻撃性が増します。自分の身を守るためにも気をつけてくださいね。

このしんどい人間関係を克服すると、相手と同じ土俵に上がらない、少し冷静な自分を手に入れることができます。

そうなると、異動や転職で職場のメンバーが変わっても自分を消耗することなく生きていけるのですよ。
将来リーダー職に就く・就かないに関係なく、年齢が上がることで、仕事の取りまとめをするという業務は増えます。自分がまとめるべき人達が全て合う人とは限りません。色んな種類の人と折り合ってやっていかないと仕事は回せません。ですので、この辛さを乗り越えていくことをオススメします。

まとめ


この記事を読まれているのは20代の方が多いと思います。これから先の人生、仕事に関わらず、理不尽な人と出会うことは山盛りあります(その反面、素敵な人との出会いもあるので人生はおもしろいのですけれどもね)。

自分が嫌だと思う人に、自分の人生を左右されたくなんかないですよね。苦手な人とでもやっていける人間関係力を磨いて、強くたくましく生きていきましょう。
こんな記事を書いている以上、自分が現在嫌な先輩になっていないか気をつけなくてはと思った"ひつじ"でした。

ライター:ひつじさん文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep


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