コンビニの支払いで電子マネーが残高不足になったら現金と併用できる?

更新:2024/02/07

お金の知識

電子マネーには、事前に現金をチャージして使うタイプも多くあります。

オートチャージ機能を利用しているのならチャージ忘れを回避できますが、うっかりチャージを忘れてしまい、レジで電子マネーの残高が足りない場合はどうなるのでしょうか。

今回は、電子マネーの残高不足への対処法について解説します。現金と併用できる電子マネーは多いですが、便利なオートチャージ機能についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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主な電子マネーの種類

今や電子マネーには数多くの種類がありますが、ここでは主な電子マネーの種類を3つに分けてご紹介します。

・交通系電子マネー
・流通系電子マネー
・その他(クレジットカード系・QRコード系など)

交通系電子マネー

交通系の電子マネーは、交通機関を運営する会社や関連会社が発行する電子マネーです。

代表的な交通系電子マネーは以下の通りです。

電車やバスなどに乗る際に簡単に乗車できるなど公共交通機関を使う人にとってはメリットが多く、日頃の通勤や通学で活用している人も多くいます。

地方の交通機関でも独自のICカードが作成されたことで、鉄道ファンやゆるキャラファンなどのコレクターズアイテムになっていることもあるようです。

また、交通機関だけでなくコンビニ・ショッピングモール・自動販売機など利用シーンの幅が広がり、スマホアプリで使えるタイプも多く一層便利になってきています。

流通系電子マネー

流通系電子マネーは、主にコンビニやスーパーといった流通系企業が発行する電子マネーです。

代表的な流通系電子マネーは以下の通りです。

特定のスーパーやコンビニと連携する流通系電子マネーを使うことでポイントが付与され、次回買い物時にポイント割引を受けられたり、割引優待を受けられたりなどお得に使えます。

また、最近ではスーパーやコンビニだけでなく、レストランや通信販売でも電子マネー対応であることが多くなりました。

良く行くコンビニやスーパーがある場合は、提携する流通系電子マネーを1枚持っておくことをおすすめします。

その他(クレジットカード系・QRコード系など)

上記「交通系」「流通系」のほかにも電子マネーはさまざまあります。

たとえばクレジットカード系に代表される「iD」は、手持ちのカードや決済サービスをスマートフォンやカードで端末にかざすだけで利用ができる電子マネーです。お持ちのクレジットカードなどに紐づけて使えるため、事前チャージが不要で、使いやすいのが特徴です。

そして、最近特に種類が増えてきているのがQRコード系です。「PayPay」や「LINE Pay」などがよく知られています。こちらもクレジットカード払いができたり、現金チャージできたりとお好みの使い方ができて注目を集めています。

電子マネーは現金と併用できるケースが多い

電子マネーの中には、PayPay、LINEPayなど現金との併用ができないものもありますが、基本的に現金と併用できるものは多いです。

一例として、ファミリーマートの公式サイトによれば、

Q:電子マネー(Edy、WAON、Suica等の交通系電子マネー)でお支払いの際、残高が不足した場合は現金でお支払いをすることが出来ますか。

A:電子マネーの不足金額分は現金でのお支払いは可能です。
(引用:ファミリーマート公式

と記載されています。

支払い時に電子マネーで決済しようとしたものの残高が足りなかった場合は、代金の足りない分を現金で支払うことができるということです。

電子マネーの種類によっては、その場で電子マネーにチャージをして支払えるものもありますので、ポイント還元をしっかり受けたい場合はこちらの方法が良いでしょう。

ただし、その場でチャージする場合、電子マネーによっては時間がかかることを考慮しなければなりません。急いでいたりレジが混んでいたりする場合は、現金の併用が手っ取り早いでしょう。

お店によっては現金と併用できないことも

実は、電子マネーと現金との併用ができるかどうかは、厳密にはお店によって異なります。

PASMO公式サイトによれば、「コンビニエンスストアなどでのご利用方法」について、

一部のお店では、現金との併用はできません。ご利用になるお店でご確認ください。
(引用:PASMO公式


という注釈が入っています。

またJR西日本のICOCAでも、公式サイトFAQの中で次のように回答しています。

Q:ICOCAの電子マネーと現金の併用はできますか。

A:商品購入時にICOCAのチャージ残額が足りない場合、不足分を現金でお支払いいただける場合がございます。
詳しくは店頭係員にご確認いただきますようお願いいたします。
なお、2枚以上のICOCAを使用してのお支払いはできません。
(引用:JRおでかけネット


このように、お店の決済システムによって現金併用ができるところとできないところがあるのです。「いつもできると思っていたのにできなかった…!」ということもあり得ますので注意が必要です。

電子マネー残高不足&現金を忘れた!どうしたらいい?

電子マネーは現金と併用できるケースが多いものの、お店によって100%ではないことが分かりました。さらに頼みの綱である現金を持っていない…!なんて可能性もあるでしょう。

ここでは、電子マネーの残高不足に加え、現金の持ち合わせがない場合の対処法を解説します。

電車など交通機関の場合

一般的に、残高不足での交通機関の利用は無賃乗車で犯罪です。

改札やバスの乗車前などで残高不足が発覚したら、基本的に交通機関の利用はできません。

改札入場はできても降りる際に残高不足だった場合は、状況や鉄道会社・バス会社などの判断もあるため一概に言えませんが、残高不足の場合は身元がわかる証明書を提示の上、後日支払うというパターンが一般的のようです。

お店の場合

お店の場合も同様、状況やお店ごとの判断となるため一概に言えません。

多くの場合は購入そのものがキャンセルとなるでしょう。

万が一、電子マネーの残高不足になってしまった場合は、店員の指示に従いましょう。

残高不足を防ぎたい!おすすめはオートチャージ機能

電子マネーの残高不足を防ぐためには、使う前に残高確認する習慣をつけることが基本です。

それ以外の場合だと、電子マネーにもよりますが「オートチャージ機能」を設定しておくことをおすすめします。

「オートチャージ機能」の詳細は各社により異なりますが、共通しているのは「自分でチャージしなくても、自動でチャージしてくれる」ということ。

チャージ金額などをあらかじめ設定しておくことで、自動でチャージが行われるため、残高不足になるリスクを最小化することができるのです。

PayPayやLINEPayなどはそもそも現金との併用ができないため、オートチャージは大活躍。残高不足になって慌てて手動でチャージするよりも、かなり安心感が高まるのではないでしょうか。

オートチャージは電子マネーによってルールが異なる

ただし、電子マネーによってオートチャージの利用方法が異なることを覚えておかなければなりません。

たとえば、お店によっては電子マネー決済はできるもののオートチャージには対応しておらず、結果残高不足になってしまうことがあります。

また、オートチャージできる回数が制限されていたり、対応クレジットカードが限定されていたりと細かなルールがあります。

利用するオートチャージのルールをしっかり理解し、リスクを把握したうえで使うようにすると安心ですね!

電子マネー同士の併用はできないので注意

電子マネーの残高不足の際、現金との併用やオートチャージの利用で不足分を補えますが、注意したいのが他の電子マネーとの併用ができない点です。

電子マネーに限らず、クレジットカードやプリペイドカード・QRコード決済とも併用できないことが一般的ですので注意が必要です。

nanacoなら複数枚使用できる

1種類の電子マネーなら複数枚使用できるケースも見られます。

たとえばセブンイレブンなどで使えるnanacoカードの場合、店舗によっては複数枚使用できる場合があるようです。

店舗次第ということもあるので、やはりきちんと電子マネーの残高は常に確認したほうが無難ですね。

まとめ

電子マネーは基本的に現金と併用できるものが多いです。しかし使うお店によっては併用できないこともあります。

そして、PayPayやLINEPayなど現金との併用ができない電子マネーも存在しますので注意が必要です。

残高が不足し現金もない、そんな追い詰められた状況を回避するには、オートチャージ機能が便利。それぞれのオートチャージのルールを理解して、上手に利用してみてはいかがでしょうか。

(マイナビ学生の窓口編集部)

【監修】渥美功介(FP Office株式会社)

ファイナンシャルプランナー。外資系金融機関、最大手保育所運営会社、外資系コンサルティング会社を経てFPに転身。FP相談のほか、執筆や社内外の研修担当、セミナー講師としても活動する。一般社団法人未来家計研究所の代表理事を兼任し、小中学校の金融教育に携わり、授業実績多数あり。大学と家計に関する共同研究を実施しており、大学にて講義も担当している。 

学生の窓口編集部

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