【まとめ】Excelで合計を出す方法。基本のSUM関数周りの代表的な関数や応用技術を解説

更新:2023/09/07

ITスキル

エクセル 合計 出し方

「Excelで表を作ったから、合計を関数で出せるようにしたい!」

Excelは表計算ソフトというだけあって、自動計算に役立つ関数が数えきれないほど用意されています。計算ができるだけでなく、データを見やすく加工できるような関数も。

中でも「一覧表の合計を出す」というSUM関数は、誰もが最初に覚えたい関数の1つではないでしょうか。今回は、ExcelのSUM関数を使った合計の出し方、そしてSUM関数周りのテクニックもいくつかご紹介します。

▼上記に解決策がないときは・・・
Excelの関連記事はこちら

エクセルでの合計の出し方:SUM関数

Excelで足し算の合計値を求めるためには、SUM関数を利用します。最初に覚えたい、基本となる関数ですので、早速使ってみましょう。

(1)合計を出したいF3セルを選択してから、「数式」→「オートSUM」を選択するとダイレクトにSUM関数が入ります。

あるいは下図のように「関数の挿入」や「fx」を選択し、「SUM」と検索して挿入していく方法もあります。

エクセル 合計 出し方1

SUM関数は使用頻度が高いことから、上図のように「オートSUM」が用意されているので、こちらを利用すると便利。予測でデータ範囲も指定してくれますが、変えたい場合は手動でセルを選択し直すこともできます。

(2)Enterで合計値(100)が求められました。

エクセル 合計 出し方2

セルの表示上は、数値1~数値4の合計値「100」が表示されています。

数式バーには「=SUM(B3:E3)」という数式が入力されています。「B3からE3までの数値を足してください」と指示していることになります。

▼こちらもチェック!
Excelで離れたセルの値を合計する方法を解説!

合計が正常に表示されないときの対処法(「E+11」「####」など)

Excel上で数値や合計値がうまく表示されず「E+11」や「####」などになった場合の対応方法を解説します。

本来は数値をそのまま表示してほしいところですが、こうした表示がされる原因は数値の桁が大きすぎることによります。

エクセル 合計 エラー

(1)まずすべき対処法として、セルの表示幅を十分に広げてみましょう。これで解決できるものもありますが、下記のように「E+11」が表示されて解決できないものも。

エクセル 合計 エラー1

そもそも、「E」は「指数」を表しています。

「1E+04」であれば、1×10の4乗(1×10×10×10×10)=10,000です。
「1.76542E+11」であれば、1.76542×10の11乗=176,542,000,000となります。
厳密には上図の合計結果は「176,541,976,550」となりますが、桁数が大きすぎるために指数によってまとめられているのです。

合計の数値をすべて表示するためには、セルの書式設定を変更します。

(2)対象のC4セルを右クリックし、「セルの書式設定」を選択。

エクセル 合計 エラー2

(3)「表示形式」→「数値」を選択し、「OK」をクリック。

エクセル 合計 エラー3

(4)計算結果がすべて表示されるようになりました。

エクセル 合計 エラー4

<参考>
セルの値が指数表示されている場合でも、関数の入っていないセルであれば「数式バー」では数値全体が確認できます。
エクセル 合計 エラー5
しかし数式が入っている場合、「数式バー」にはそのまま計算式が表示されるため、先に紹介した方法で表示方法を変更しましょう。

エクセルで特定の項目だけ合計する出し方:SUMIF関数

1つの条件を指定して、条件に合致するものだけの合計を出したいときにはSUMIF関数を使います。

例として、品目が「アボカド」のみの合計個数を求めます。

(1)合計を表示したいセルを選択してから、上の「fx」をクリックし関数「SUMIF」を検索。見つかったら選択して「関数の挿入」。

エクセル 条件つき 合計 出し方

(2)SUMIF関数の「範囲」欄を選択し、検索対象となるセルの範囲(B2:B13)を選択します。

エクセル 条件つき 合計 出し方2

このとき、B2:B13は実際のセルをドラッグすると選択されます。手で打ち込むより楽です。

(3)続いて「検索条件」には「アボカド」と手入力。「合計範囲」には「個数」の列(C2:C13)を選択して「完了」。

エクセル 条件つき 合計 出し方3

(4)これでアボカドのみの合計(E2)が求められました。数式もちゃんと入っています。

エクセル 条件つき 合計 出し方4

ちなみに、検索条件は下記のように「以上」や「未満」といった指定も可能です。これらの記号を使用しない場合は「=」と判定されます。

Excel SUMIF関数

例として、2023/7/5より前に仕入れた商品の合計を出す場合は、次のようになります。
「=SUMIF(範囲,”<2023/7/5”,合計範囲)」

エクセル 条件つき 合計 出し方5

複数セルにある文字数を合計する:LEN関数+SUM関数

複数セルにある文字数の合計を表示させるには、LEN関数とSUM関数、場合によっては配列数式を組み合わせます。

LEN関数とは文字数を数えるための関数で、例えば下図のようにA2セルを指定すればA2セルの文字数を答えてくれます。

複数セル 文字数 合計

ですが1行ずつ文字数を調べ、その後で総合計を計算すると二度手間になってしまいます。そこでLENとSUMを組み合わせることで、一度で計算できるようにします。

(1)合計を表示したいB9セルを選択してから、次の計算式「=SUM(LEN(範囲))」を入力。今回はセルに直接手入力する方法でやってみましょう。

「=SUM(LEN(A2:A6))」と入力します。

複数セル 文字数 合計1

(2)Enterを押せば計算結果が表示されます。1行ずつ計算したものの合計と一致していることが分かります。

複数セル 文字数 合計2

<注>
今回Excel2021 for Macを使うと上の手順でできますが、旧バージョンによっては計算できないことがあります。その場合は、数式バーで上の数式を入力後、数式末尾にカーソルを置いて「Shift + Ctrl + Enter」を押します。
Excel  LEN関数 SUM関数 配列数式
この操作をすることで「配列数式」と呼ばれる「{}」で囲まれた数式となり、先ほどと同様の結果を得られるようになります。よろしければ試してみてください。

まとめ

Excelでは、SUM関数やSUMIF関数などを利用することで、、ワークシート内のさまざまなセルの合計を求めることができます。

特にSUM関数はとても出番の多い関数なので、「オートSUM」ボタンから一発計算できるように慣れておくといいでしょう。

計算式もだんだん複雑になってくると面倒と思われるかもしれませんが、一度作ってしまえばその後の作業効率がぐんとUP。少しずついろいろな関数にチャレンジしていきましょう!

(学生の窓口編集部)

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ