第一部「ビジネスにおける3年後になりたい自分」講師 秋田先生
内定・入社を経て実際に社会人として働き始めると、次のステップとして気になってくるのが「キャリアアップ」ですよね。自分の理想のキャリアアップを実現するには、しっかりと自分の将来像を描くことが重要です。
そこで、「マイナビフレッシャーズ」とCMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)資格者を輩出している「日本証券アナリスト協会」が連携し、キャリアアップやCMA取得を目指す社会人に向けたセミナーを開催! 今回はその模様をお届けします。
■CMAとは?
CMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)はその名の通り「日本証券アナリスト協会」が認定する資格で、株式・債券などの証券分析、投資助言や投資管理サービスを提供するためのプロフェッショナルな能力を証明するもの。企業価値を評価するための知識や経済状況の変化や市場を読み解くための知識を、体系的に学べます。金融業界や一般企業のIR・財務・経理担当へのキャリアチェンジはもちろん、経営企画や事業戦略にまで役立つ力が身に付くので、キャリアアップにも有効な資格です。
CMAをより詳しく知りたい人はこちら
第一部は『3年後“なりたい自分”になれるドリームマップ』(大和出版)著者・ひふみコーチ株式会社代表取締役社長 秋田稲美さんが登壇し、ミニセミナー&ワーク「ビジネスにおける3年後になりたい自分」が行われました。
秋田さん「結論から言うと、誰でもなりたい自分になれます。そのために何をすればいいのか分からない人は、目標設定が甘い。それだけのことなんです」
しっかりと目標設定さえすれば、道のりは厳しくてもいつかは目標にたどり着ける、と秋田さんは話します。そのためには、「より具体的な目標設定」が大切。目標があればそこに向かおうとする強い力が生まれ、自然と行動が生まれてくるとのこと。
秋田さんの指示で「将来住みたい家」と「将来行ってみたい場所」を検索する受講者たち。自分の目標はこれくらい具体的にビジュアライゼーション(可視化)することが大切だそう。(詳細は割愛しますが、実際に秋田さんの友人も「ハワイに住む」という夢を叶えたのだとか!)
残念ながら時間の都合で全てを実践することはできませんでしたが、「物」「心」「他者(誰を喜ばせたいか)」「社会(どんな社会が理想か)」の4つの視点で臨場感を持ってビジュアライゼーションすることにより、夢が「具体的な目標」となってまるでカーナビのようにやるべきことが見え始め、実際の行動に移すことができるとのことでした。
この可視化の作業が、「なりたい自分になる」ために大切なこと。今すぐにでも実践できることなので、小さな目標から一度試してみては?
第二部では、CMA資格を生かして活躍している野村證券株式会社の前川健太郎さん、リフィニティブ・ジャパン株式会社の上田怜さんによるトークセッション1~3を開催。CMAの魅力や実際の業務でどのように役立つのか、またキャリアアップにどのように影響するのかを語っていただきました。
前川さん「CMA資格を取得することでさまざまな視点を持つことができましたね。特にトップダウンの視点を持てたのは大きいです」
最初のセッション1は、CMAという資格の魅力について。前川さんは投資評価や経済分析だけでなく、人と社会とのつながりを多面的に学べることに魅力を感じたといいます。それによって「目線を変えて物事を見ること」を学び、特に「トップダウンの視点を持つことができた」のが有益だったとのこと。
上田さん「CMAという軸を得ることで、しっかりとキャリアを積み上げていきやすくなる。特にライフイベントの多い女性にお薦めします」
上田さんが新卒でどうしても入りたかった会社には当時、一般職の枠しかなく、実際に一般職から総合職に転換した先輩がCMA資格を持っていたことが取得のきっかけだったそう。一般職から総合職という直接的なキャリアアップに役立つだけでなく、「資格を取得して自分の軸を持つことで、出産や育児などのライフイベントを乗り越えながら自分のキャリアを積み上げていける」とも。キャリアを積み重ねる「土台」となるということですね。
また、CMAは「名刺に書ける資格」であることも魅力だそう。
上田さん「名刺にCMAと書かれているのを見れば、それだけで『この人は頑張って取得したんだな』と評価していただきやすいんです。社内だけでなく、社外でも認めてもらえる資格なんだなと実感しました」
同じように名刺に書ける金融系資格にファイナンシャル・プランナー(FP)がありますが、FPは個人に対するコンサルティングがメインであるのに対し、CMAは企業や社会の全体像を分析して捉えることが可能になる資格。そのため、企業を相手にする業務や経済全体を見通す方に興味がある人はCMA資格の方が向いているのでは?とのこと!
次のセッション2では、キャリアアップを志す人に向けて、普段から心掛けておくといいことや意識しておくべきことをお聞きすることに。
前川さん「新聞を読むことが大事。ただ、情報をそのまま飲み込むのではなく、自分の中で多角的に検証したり、いろんな角度から見たりすることが重要です」
記事をそのまま受け止めるのではなく、内容を比較・検証するなど、そこから一歩先に踏み込むことが大事とのこと。「経済ニュースであれば、書かれている数字を参考に過去の情報を照らし合わせたり、疑問に思ったことがあれば独自に調べたりする」といいそう。そうすることで、企業や経済を読み解く力が付くということですね。
前川さん「こうした読み解く力は、証券アナリストだけでなく、どんな職業でも生かせるものですよ」
受講者に「新聞を読むか」という質問が行われましたがその数は少ない様子。キャリアアップを目指している人は、まずはネット版でいいので新聞を読むことから始めるといいかもしれません。
上田さん「証券アナリストが書いたレポートを読んでみるといいと思います。特に一般投資家向けのレポートは分かりやすく説明してあり、得られるものが多い。分からない内容は調べるなどすると、そこから見識が大いに広がるはずです」
参考書を読むのも良いですが、実際に業務を行っている人が書いた「生きたレポート」は興味深く、そこからはさまざまな知識が得られるとのこと。
また、時には気分をリフレッシュさせることも重要だそう。上田さんは海外大会にも出場するランナーでもあります。「ここからまた頑張ろう」という気持ちになるので、プラスの効果があると上田さんは言います。
最後のセッション3では、参加者からの質問に二人が回答!さまざまな内容が寄せられましたが、中でも興味を引いたのは「CMA資格は転職に役立つのか」というテーマにズバリな質問!
前川さん「企業や経済を横断的に分析することはどのような分野でも役立つこと。CMA資格の取得者は、アナリスト以外の業務に就いている人の方がずっと多いです。資格を持つことで転職の幅が広がるはず」
CMAの魅力の部分でも語っていただきましたが、専門的な知識を得ればそれだけ強力な転職の武器になります。金融業界だけでなく、それ以外の業界の会社でも財務、経理といった業務で重宝される上、ファイナンスの知識が必須となる企業のスタートアップにもCMAの知識は欠かせないそう。それだけニーズの高い資格ということでしょう。
上田さん「私もCMA資格の取得をきっかけに実際にキャリアアップを果たしたので、大いに役立つと実感しています!また、資格を得るための努力はどんな仕事でも必ず役立つものだと思います」
CMA取得をきっかけに飛躍を志している人にとっては力強い言葉!また取得には相応の努力が必要なため、努力する力はどんな仕事に就いたとしても生きるものである、とのお話でした。
文字数の都合で全てをご紹介できないのが残念ですが、20件以上の質問が寄せられタイムアップになるなど、イベントは盛況のうちに終了しました。
さて、あなたは3年後どうなっていたいですか? 具体的にビジュアライゼーションしてみて、もし大きくキャリアアップを果たしていたいということであれば、トークセッションに登壇してくださったお二人のようにCMAの知識を勉強してみるのも有効かもしれません!
■CMAは取得がすごく難しいイメージがありますが、どのくらい勉強したら合格しますか?
とっつきにくさを感じる分野などがあるかもしれませんが、テキストも様々ありますので、できるだけ関心が持てるものを選択されてもよろしいのではないかと思います。(前川)
一次試験、二次試験共に半年ほど集中して勉強する必要があるかと思います。私の場合、二次試験に関しては週に3~4回、3時間ほど予備校で学習していました。
試験は複数回で時期も異なるため、ただ単純に半年 ×2の1年間ではなく、2~3年の長期戦になる可能性もあります。気長に得意な分野から取り組むのか、一気に合格を狙うのか 予め決めておくのもよいかもしれません。全く見たことがないような問題は出題されないイメージですので、継続的に学習していれば必ず合格できると思います。がんばってください!(上田)
■仕事ももちろんですが、プライベートのシーンで、CMAを持っていて得したことはありますか?
プライベートではランニング雑誌の専属ランナーとして誌面等に登場していたのですが、「証券アナリスト=数字に強い」というイメージから「データに強いランナー」ということで科学的にトレーニングを行う企画に参加させて頂いたり、海外で日本のアマチュアランナーとして雑誌や新聞に紹介された際も「証券アナリスト資格を持っているランナー」として取り上げて頂いたことがあります。(上田)
得という観点ではないかもしれませんが、経済活動に対する見方などを深められた点は非常に有意義で、日常において様々な気付きを得ることができることは良い点だと感じております。(前川)
■CMAは金融業界以外の会社では、どのように活かせそうですか?
経済全体に対する理解が深まることは、どの会社、どの仕事においても活きることだと思います。知識をもとに考える出発点にもなると思います。(前川)
金融業界以外でも財務やIRの部門はCMA取得の過程で学んだ知識が必要です。また、金融機関と関わる企業・部署であれば金融の仕組みについて知っておく必要がありますのでCMA資格を活かす機会は大いにあると思います。(上田)
提供:公益社団法人 日本証券アナリスト協会
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