「按分(あんぶん)」の意味は? 経費の「按分計算」についても解説

2018/12/10

ビジネス用語

「今期の予算を支店ごとに按分計算(あんぶんけいさん)すると……」、営業の席からこんな会話が聞こえてきました。「按分計算」とは、一体なんのことを言っているのでしょうか。会話の内容から推測すると、支店で予算を分けるということが想像できます。では、そもそも「按分」とは何なのでしょうか?

按分

「按分(あんぶん)」とは

「按分」を辞書で調べてみると、以下のような意味で説明されています。

・物品や金銭などを、基準となる数量に比例して割りふること。「出資額に応じて、利益を-する」(三省堂 大辞林)

・特定の数量を基準として比率を算出し、その比率に応じて金額や分量をそれぞれ割り振ること。例えば、経理において光熱費などを私用・仕事用に分けることなどを按分という。(実用日本語表現辞典)

「按分とは、ただ単純に分けるのではなく、「特定の基準となる数量」があり、その「比率」によって分けることをいうようです。ほかにも「按分」を使ったいくつかの例文をご紹介します。

「新企画の売り上げに関しては、出資額に応じて利益を按分します。」

「自宅兼個人事務所の家賃を経費に計上するためには、私用と仕事用に按分しなくてはならない。」

「この度の豪雨災害における義援金および支援金は、被害状況に応じて各地に按分され、自治体を通して被災者に直接届けられます。」

「按分計算」とは

わたしたちは、知らない間に「按分計算」をしているようです。例えば、2DKの賃貸住宅(ダイニングキッチン+8畳+6畳)を、AさんとBさんがシェアしている場合。家賃7万円のうち、8畳の部屋を使っているAさんが4万円、6畳の部屋のBさんが3万円を支払っています。

これは部屋の面積を「基準」にして、その大きさに「比例」して家賃を割り振っているので、立派な「按分計算」ということになります。また同じ部屋の例でも、Aさんが夜の仕事をしていて昼はまったく家にいないなど、在宅時間を「基準」とし、その長さに「比例」して、家賃を割り振ることも可能です。このようになにを基準にするかによって、計算方法が変わってくるのが「按分計算」です

「按分」の類語

類語としてあげられるのが「配分」です。

配分には、割り当てて配ること。また、その分け前の意味があり「全員に等しく配分すること」や、「利益配分」といった使い方をします。基準に応じて、割り振る「按分」とは、少し意味合いが違ってくるようです。

まとめ

難しく聞こえていた「按分」ですが、具体的な使用例を想像すると、案外身近な言葉に感じませんか? 小さい頃に兄弟とお菓子を分けたとき、「お兄ちゃんだから大きい方」なんて言っていた人は、知らず知らずのうちに「按分計算」していたのかもしれませんね。


・執筆:こにしこにし
編集者・ライター。広告代理店で約10年間営業を経験したのち、クリエイティブに転向。ハウスエージェンシーでのコピーライター、編集プロダクションでの編集・ライター職などを経て2018年2月フリーランスに。京都の観光記事や企業の採用ページのインタビュー記事などを手がける。

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