新社会人からリアルな悩みを募集し、独自の視点からアドバイスをもらうこの「新社会人のお悩み相談室」。今回は、「仕事がつまらない」というお悩みに、営業係長として活躍する傍ら、TwitterやWebサイトでは「しんどいオカマ」としてさまざまな悩みに答えるBSディムさんが回答します。
どうも、みなさんごきげんよう。
昼間はマジメに営業係長として働くも、夜は勝手気ままに腰を振りながらネオン街をねり歩くアラサーのオカマです。
このコーナーでは、現代社会の荒波の中で、不本意ながら酸いも甘いも噛み分けてきた「中堅社会人オカマ」が新社会人のみなさんのお悩みをお聞きしているの。
でも、いいこと? オカマに相談したからって、何でもズバリ解決できると思っちゃダメよ。
最後に道を切りひらくのは……あなた。
それではさっそく、お悩みを見ていきましょう。
さっさと辞めちまえそんな職場ー!!
と言いたいところだけど、それでは身も蓋もないから、今回は別の方向で解決できるようお話をしていこうと思うわ。
入社前に聞いていた業務の内容と、実際の内容が違うのはままあることよね。
企業の説明会や面接では、事前に業務内容のすべてを正確に、詳細に説明されることはほとんどないと言っていいでしょう。
中でも業務の泥臭い部分については、悲しいかな、程度の差こそあれどこの企業でもはっきりと説明してくれることはないでしょうね。
好きになった人に対して、自分のダメな部分をなるべく見せないように振る舞おうとするのと同じよ。
採用者に対して「嘘をつく」のではなく、「言わなくていいことは言わない」ということね。
アタシも以前勤めていた会社では、期待していた業務内容とはまったく違う雑務をたくさんやらされたわ。
IT関係の会社にエンジニアとして入社したはずなのに、なぜかダンボール箱を100箱ほど組み立てる仕事をさせられたのよ。
数日かけて組み立てたのだけど、「絶対、バイトを雇ったほうが安くつくわよ」「こんな会社、絶対に辞めてやるわ」とひと箱作るごとにどす黒い怨念を込めていたものだわ。
だけどアタシは、簡単に会社を辞めはしなかった。社内にたったひとつ、希望があったからね。
アタシがダンボールに100の怨念を込めても辞めなかった理由。それは、憧れの上司がいたから。
毎日楽しそうに働くその上司の姿は、つまらない雑務に追われるアタシにとっての希望だったわ。
だって、上司の姿は、将来の自分の姿だから。「いつかあの上司のようになりたい」という希望は、ずっとアタシの心の支えだったわね。
結局、諸事情によってその会社は辞めることになったのだけど、いまだに当時の上司の姿はアタシの憧れであり、仕事人としての理想なのよね。
相談者であるあなたの上司は、どんな風に仕事をしているかしら? いきいきと仕事をしているかしら? それとも、毎日苦しそうに、あくせくしながら仕事をしているかしら?
今後、あなたが社内に身をおいて昇進していくにしても、技術を身につけて独立するにしても、いわば下積み時代である現状を将来の糧にできるかどうかは、上司の姿によって判断できると言っても過言ではないわ。
上司の話を聞くことで、あなたがまだ見つけられていない仕事のおもしろさや、この仕事をすることがどんな風に今後のキャリアに役立つのか、わかるかもしれない。
そこに希望を見出すことができるのであれば、諦めるにはまだ少し早いんじゃないかしら。
いっそ、上司に「なんのために働いているか」と、遠回しにでも聞いてみてはどうかしらね。
長年同じ会社で働いているのには、必ず何かしらの理由があるはずよ。
働く目的を終わらない苦しみの中に見つける必要はないけど、上司自身が希望として心に抱いているものは、あなたが仕事に対して希望を見出すためのヒントになるかもしれないわ。
もし、身近に尊敬できる上司がいないのであれば、信頼できる先輩や仲のいい同期に聞いてみてもいいと思うわ。
アタシも初老を迎えたオカマの先輩に「オカマの未来に希望はあるのか」と問うてみたいわね。
十中八九、「あるわけないわよ」から愚痴が始まると思うけど。
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