「真摯」とは? 言葉の意味やビジネスシーンでの使い方を解説

2022/09/30

ビジネス用語


「真摯」とは、「まじめで熱心な」という意味をあらわす言葉。「真剣」「誠実」などの言葉に言い換えることができます。

「真摯に受け止め……」というフレーズ自体は聞いたことがあるものの、普段の会話で使う機会は少ないのでは。しかし、ビジネスシーンでは「真摯」という言葉はよく使われています。社会人として、いざという時に正しく使えるよう意味や使い方を知っておきましょう。

真摯の意味とは

「真摯」とは、まじめで熱心なこと、またそのさまを意味する言葉です。

しんし【真摯】
まじめでひたむきなさま。
(引用:広辞苑第七版)

「真」は「嘘・偽りがないこと/本当」を指し、そして「摯」は「つかむ」と「手厚い、まじめ」を表します。この2つの漢字が組み合わさって偽りなくとらえるという意味の言葉になり、「まじめでひたむきなさま」を表す真摯という言葉ができました。

もう少し言い換えるならば、「真正面からとらえる」「偽りない姿勢で受け止める」といったまじめな姿勢を表す言葉なのです。

真摯の使い方と注意点

真摯の使い方や、よく使われるフレーズ、使う際の注意点などを解説します。

真摯に向き合うとは?よく使われるフレーズ

「真摯」は次のようなフレーズで使われることが多いです。

・真摯に取り組む
・真摯に向き合う
・真摯に受け止め〜
・真摯な対応
・真摯な姿勢で〜 etc.


「仕事に真摯に取り組む」「仕事に真摯に向き合う」の2つは特に意味合いがよく似ていますので、その違いについてここで取り上げます。

このうち「仕事に真摯に向き合う」は、何かしらトラブルや問題が目の前にある状態で、そこから逃げずに解決に向けて取り組むという「釈明」のニュアンスが含まれます。「もう後がないぞ」という、ある意味正念場とも言えるようなシーンが想定されます。

一方、「仕事に真摯に取り組む」の方はシンプルに「まじめに取り組む」という所信表明のようなもので、「釈明」のニュアンスはあまり含まれません。

目上の人にも使える?

「真摯」は目上の人や上司に対しても使うことができます。自分がまじめに取り組もうという気持ちを「このプロジェクト、真摯に取り組みたいと思います」といった具合に表現します。

また、取引先やお客様に対しても「真摯に対応させていただきます」のように使えます。誠実な姿勢をアピールできるため、先方に「ちゃんとやってくれそうだな」と安心してもらえるのではないでしょうか。

ただし、目上の人や上司について「真摯ですね」などと表現するのはNG。「〇〇課長、あの時は真摯な対応でしたね」などと言ってしまうと上司のことを評価しているような言い方になってしまうためです。あくまでも自分のことについて述べる時だけ、真摯を使うようにしましょう。

使いすぎないように注意!

「真摯」とは比較的重みのある言葉です。ビジネスでのこれからの取り組み方や姿勢をあらわす言葉なので、日常的に使いすぎない方が賢明です。ここぞ!という場面で誠実な態度とともに使うべきでしょう。

ビジネスシーン別!真摯の例文

ビジネスシーン別 真摯の例文

「真摯」という言葉は、所信表明などポジティブなシーンでも使われるものの、謝罪などのシリアスなシーンで比較的多く登場します。また、就活でもこれからの意気込みをあらわすために使うことができます。実際にどのように使うか、ビジネスシーン別に見ていきましょう。

営業トークやスピーチで

「今回担当となりました鈴木です。不慣れな点もございますが真摯に対応させていただきます。」

「これからも真摯に取り組んでまいります。」

これらの表現をすることで、相手に対して熱心さやまじめさを伝えることができます。自分の行動をポジティブに受け止めてもらいたいときや、誠意を表したいときに使うといいでしょう。

謝罪の場で

謝罪というのは、基本的にネガティブな事柄が起きた際にする行為です。その自責の念を伝えたいときに活用できます。

「今回の事態を真摯に受け止め、安全管理を徹底してまいります。」

「真摯に受け止める」とは、起きてしまった事態に対して真剣に受け止める、至らなかった点は素直に認めるといったニュアンスを表します。

謝罪するときは、今後どう挽回するのかも相手に伝えることが大切です。「今回のミスに対して真摯に受け止め、今後は〇〇するように努めて参ります」といったように、具体的にどう改善していくのかを述べることで相手の信頼回復につなげることができるはずです。

上司との会話で

上司との会話の中で「真摯」が登場することも考えられます。

「今から社長からの大事な話があるから、真摯な姿勢で聞くように」

「今回のトラブルに真摯に向き合う覚悟はあるのか?」

2つ目の例文はやや強めの表現ですね。例えばあなたがたびたび約束を守らないなどで取引先との関係が悪化してしまったとしましょう。取引先の信頼回復という課題に対して、「真摯に向き合えるのか?」=「今度こそ対応を改められるか?」と上司が問いかけている例です。

真摯と意味が似ている類語

「真摯」と意味が似ている類語をご紹介します。

●真剣

いい加減ではなく本気なことを意味します。本気さを伝えるときに使える言葉です。

●まじめ

嘘や冗談でないこと/誠実であることを意味します。捉え方によっては「融通の利かない人」というニュアンスにもなる言葉です。

●誠実

偽りがなく、まじめで真心が感じられるさまを意味します。たとえ新社会人で経験が浅かったとしても、誠実に対応することで認めてもらえることは多いものです。

●誠心誠意(せいしんせいい)

真心をもって物事を行うことを意味します。「誠心誠意対応させていただきます」など、副詞として用いられます。

どれも近しい意味ですが、たとえば「まじめに勉強する」という言葉を「真摯に勉強する」に置き換えると少し不自然な表現になってしまいます。何でもかんでも「真摯」を使うのではなく、その場に合った使い分けが必要です。

そのほかの類語としては、

・篤実(とくじつ)
・至誠(しせい)


などもありますが、若干使用シーンが異なる部分があります。真摯をシンプルに言い換えるなら、先に挙げた4つの類語を使うと分かりやすいでしょう。

真摯の英語表現

真摯を英語で表現するには次のような言葉を使います。

●serious:まじめな、重大な

“We take our customer complaints seriously.”
私どもはお客様からのクレームを真摯に受け止めます。

●sincere:誠実な

“I was impressed by your sincere manner.”
あなたの真摯な態度に感銘を受けました。

“I will face him in sincerity.”
私は彼に真摯に向き合う。

まとめ

「熱心でまじめなこと」を意味する「真摯」という言葉。ビジネスはお互いの信頼関係で成り立つものですが、信頼を得るというのはたやすいことではありません。一つ一つのタスクに真摯に取り組み、信頼を積み重ねていきたいものです。

また社会人になると、仕事に関する謝罪をしなければいけない場面も出てきます。役職が上になればなるほど、直接的に自分が悪くなくても組織の代表として謝らなければいけないことも。いざというときに使えるように覚えておきましょう。

文:マイナビ学生の窓口編集部

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ[PR]

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ [PR]