陳謝とは「理由を述べて謝る」という意味です。「陳」の字には「並べる」「申し立てる」という意味があり、つまり「ごめんなさい」と言うわけではなく、「こうした理由でこんな状態になってしまい、ごめんなさい」と言うことを「陳謝する」というのです。謝罪会見できちんと理由を述べ、謝罪しているならそれは「陳謝する」と表現してもOK。ただ泣きながら「ごめんなさい」だけを言っているようなら、それは「謝罪している」ということになります。陳謝に関しては、具体的な理由を付け加えるているかどうかがポイントです。
ニュースや新聞などの見出しに「陳謝」という言葉を見ることがあります。しかし同じような場面でも「謝罪」「深謝」などさまざまなバリエーションがあるのも確かです。しかし実は一つ一つ意味が違うので、意味をしっかり把握していないと恥ずかしい思いをしてしまう可能性も。今回は、迷惑をかけた相手に謝る際に使う「陳謝」についてご紹介します。
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陳謝は会話で使われることはあまりなく、新聞やメディアの見出し、詫び状など文中などで使われるのが一般的。迷惑をかけた相手に詫び状を書く時、例文集などを参考にすることがありますが、その際に謝罪と陳謝を区別するために「陳謝状の書き方」となっているものもあります。相手に迷惑をかけた場合、相手が納得する理由でなければ信頼関係を損ねてしまう可能性があります。相手に詫びる際には理由を付け加えることが大切であり、詫び状を作るなら陳謝する内容にするのがビジネスマナーと言えるでしょう。
具体的に陳謝の使い方を見てみましょう。
陳謝は新聞やニュースの見出し、記事などに使われることが多い言葉です。「陳謝した」とあれば、どうしてこうなったのか理由もつけて謝罪した、という意味としてとらえてOK。
・従業員逮捕で社長が陳謝した
・いじめ問題を受け、教育長が「対応不十分」と陳謝
またビジネスの現場で使うなら、
社員A「今回のクレームについて早めに陳謝状を出しておきなさい」
社員B「はい」
という使い方もOK。陳謝状なので、理由も必要であるという指示になります。ただし、陳謝しているかどうかは相手が判断することなので、「陳謝致します」などのように、自分から積極的に使うことは控えた方がいいでしょう。「深くお詫びいたします」「謹んでお詫び申し上げます」など、他の言い回しを使うのが適切です。
ニュースなどで「陳謝した」という見出しがついているなら、そうなった理由や経緯をきちんと説明しているといことになります。迷惑をかけた相手との信頼関係を損なわないためにも、もしトラブルが発生したら謝罪だけでなく、きちんと理由を述べて陳謝することが大切です。
文・学生の窓口編集部
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