小生(しょうせい)とは、男性が自分をへりくだって言うときの一人称です。また、自分をへりくだって言う言葉といっても、目上の人に対して「小生は……」と使うのは誤用で、同格、もしくは目下の相手に対して使う言葉とされています。小生に対応する「女性の一人称」というものはありません。
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小生は、手紙などの書面上で使うとされています。特にビジネスシーンで使う場合には注意が必要です。現在ではあまり使われませんが、ビジネスシーンであえて使うときには、同僚や部下、後輩に対して使うのは問題ありませんが、先輩、上司、取引相手に対して使うのは失礼に当たるとされる場合が多いようです。
また、年配の方の中には「目下の人にへりくだるのは不自然」「目上の人に小生と言うのは失礼」という認識の方もいますので、使用するかどうかは価値観や会社の風習に合わせておくのが無難なのではないでしょうか。
ビジネスシーンで「小生」を使う場合の例文をご紹介します。
<「小生」を使った例文1:親しい友人への近況報告>
寒い日が続きますが、〇〇君はいかがお過ごしでしょうか。
小生は元気でやっております。
<「小生」を使った例文2:同僚への業務連絡>
お疲れさまです。
本日の〇〇社での打ち合わせですが、
小生は△△社から直行します。
いつもの喫茶店で落ち合いましょう。
例1は親しい友人への手紙の場合、例2は同僚に送った業務連絡のメールの場合です。「小生」以外の言葉遣いについても、TPOをわきまえた適切な表現を使いましょう。
小生に似ている一人称の言葉としては以下のようなものがあります。
「小生」と読み方も似ているため間違いやすい言葉です。こちらは主に公務員など官職に就いている方が自分をへりくだって言う場合に使う一人称です。男女は問いませんが、「職」の意味から民間企業に努めている方が使ってしまうと誤用となります。
こちらも公務員など官職に就いている方の使用に限定されます。使う場面としては小職と同様です。類似語として「本職」という言い方もあります。
こちらは男女や職業・立場なども問わず使用できる、へりくだった一人称です。小生よりは使う範囲が限定されないため、誤用はしにくいですが、今では一般的に使われることは少ないでしょう。
日常的にもビジネスシーンでもよく使われる一人称です。女性だけでなく男性でも使用することができ、文書か口語かも問わないため使いやすい言葉でしょう。
ビジネスの場では「小生」よりも「私」という一人称を使うほうが一般的です。「小生」をあえて使用すると、相手に悪印象を与えてしまうことがあります。また、「古くさい」「偉そうだ」「ばかにしているのではないか」などの印象を与えてしまう場合もありますそのため一般的には、「小生」の使用を控え「私」を使用したほうが無難でしょう。
しかし、会社によっては「私」という表現がビジネスではふさわしくないと考え、「小生」を使うように伝統的に指導していることもあるようです。もし勤務先や取引先でそのような方針が取られている場合、その風習に従ったほうがよいでしょう。
「小生」という言葉は年配の人が使うようなイメージがありますが、一般的には廃れつつある表現です。会社で指導されているのでなければ、積極的には使用しないほうが無難でしょう。
(藤野晶@dcp)
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