スーツの着こなしのポイント 「スマホをポケットに入れっぱなし」はNG!【デキる新人になる! ビジネスファッションのキホン】

2017/10/10

身だしなみ・ビジネスアイテム

■スーツの着こなしの基本2「スマホをスーツのポケットに入れっぱなし」はNG!

スマホをスーツのポケットに入れっぱなし

今回はスーツの着こなし特集。「靴下」で失敗しないためについて触れてきましたが、次はタイトルでも触れた「スマホ」です。「スーツの着こなしの話なのにスマホ?」とまた思うかもしれませんが、今とても多いなと感じるのが「スマホをスーツのポケット(ジャケットやスラックスのポケット)に入れっぱなし」の方です。

大原則ですが、ジャケットのポケットだろうが、スラックスのポケットだろうがスマホを入れっぱなしにしてはいけません。スーツを着て、ジャケットの片方のポケットだけにスマートフォンを突っ込んだ状態で鏡を見てみましょう。当然、スマホを入れたポケットの方が重いですから、裾は傾きますし、スマホを入れた側のポケットはちょっと膨らんでいるはずです。

次に、スラックスのお尻のポケットにスマホを入れてみましょう。ウエスト位置がスマホの重みで、若干下がるはずです。正面から見たらわかりませんが、これも後ろの人から見ればお尻の部分はスマホ型にぽっこり膨らみます。

スマホをポケットに入れたところで、わずかな違いにしか思えない人も多いはずです。しかしスーツスタイルは基本的に使っているアイテムは全員同じなのです。このわずかな気の使わなさが、だらしない印象につながってしまうんですね。

スーツのポケットに入れていいものは「ハンカチ」までの重さで、スマホは避けましょう。入れっぱなしにしておくと型崩れの原因になりますよ。たまに、スマホどころかスラックスのお尻のポケットに「サイフ」を無理矢理突っ込んでいる人もいますがポケットの縁が傷んで、ほつれたり、破れたりしまいますよ。ジーンズのお尻のポケットに分厚いサイフを入れる感覚をそのまま、スーツでもそうしてしまっているのかもしれませんが、ウールでできたスーツのスラックスと、厚手の綿でできたジーンズでは厚さが全く違いますので注意しましょう。

カジュアルファッションは着崩したり、ラフに着たりする手法がありますが、スーツに代表されるビジネスファッションは「着崩す」「ラフ」ではなく、むしろ逆の「きちんとしていること」が求められます。

高校のころの制服を着崩したり、適当に着たりする感覚でスーツを着ると印象で損をしてしまうことがある、ということは忘れないでおきましょう。

■スーツの着こなしのコツ まとめ

1.自分が「ファッショナブルさ」を求められる一部の業種、職種であるかどうかを確認
2.「ファッショナブルさ」は特に必要とされないなら、靴下で余計な冒険をしない
3.スマホをスーツのジャケットやスラックスのポケットに入れる人は鞄に入れるよう習慣を改めましょう。

大切なのは、ビジネスファッションは「自分が今まで着ていたカジュアルファッションでしていたこと」と、違うルールのもとで動いているのだ、という意識です。

■石徹白未亜(いとしろ みあ)

ライター。イメージコンサルタント(個人に向けたスタイリング)。紳士服販売店でスーツの販売経験もあり。著書はスーツの超実践的指南書『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディハウス)など。

・ホームページ:いとしろ堂 http://itoshiromia.com/
・『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)
https://www.amazon.co.jp/dp/4484172178

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