KGI(ケージーアイ)とは?意味やKPIとの違いを解説【例文つき】

更新:2023/11/15

ビジネス用語

近年WEBマーケティングの現場を中心に、「KPI」と「KGI」の両方をきちんと数値化することの重要性が注目されています。

KGIをきちんと設定せずに、ただ漠然とマーケティングを続けていても、成功することは難しいでしょう。今回はその「KGI」について分かりやすく解説します。


「KGI」の意味は?

KGIの意味とは

KGI(ケージーアイ)とは「Key Goal Indicator」の略称で「重要目標達成指標」と訳されます。KGIは、ある一定の期間において達成したい目標を数値として明確化するものです。

単なる数値目標と違う点は、たとえば、成約数を上げたいとして、「どういった形で成約数を上げるのか」「どんな顧客を増やすのか」といった細かな運用計画もセットにして練り上げていく点が挙げられます。

そして、この細かな運用計画の方は「KPI」と呼ばれます。次からは、KGIとKPIの関係性について解説していきます。

KGIとKPIとの違い

KGIとKPIとの違い

KGIは、通常KPIとセットにして用いられます。KGIとKPIとの違いは次のとおりです。

【KGI】
・Key Goal Indicator=重要目標達成指標
・一定期間で達成したい「最終目標」

【KPI】
・Key Performance Indicator=重要業績評価指標
・KGIに向けきちんと進めているか判断するための具体的な「中間目標」


KGIは最終目標のような位置づけ
なので、たとえば「売上1億円」のように達成したい目標を設定します。そのうえで、いくつかの中間的な目標(KPI)を設け、随時的確に目的達成へ向かっているかを確認するのです。

KPIツリー例

上図のように、KGIを達成するためにはどうすべきかを細分化してKPIを設定します。例えば「新規商談数◯◯件/月」「リピート率◯%」のように、具体的な数値として指標を設けていくのがKPIの特徴です。

注)上図のKGIとKPIの間には「KSF」が設定されるケースもありますが、ここでは割愛しています。


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KGIの目的・重要性

KGIの目的・重要性

KGIを設定する目的は、組織が最終的に目指すゴールを明確にするためです。

「今年度は売上1億円を目指す」といったゴールを掲げることで、組織としての方向性を分かりやすく皆に示すことができるのです。

仮にKGI=最終目標が示されていないとどうなるでしょうか。そこで働く従業員たちは、何を目指して働いているのか分からなくなり、企業に不信感を持ってしまうかもしれません。

しかしKGIが明確になっていることで、具体的なKPIを設定することが可能となり、各部署や従業員1人1人の具体的な目標も定めることができます。

個々に目標が定まっていると、到達を目指して行動しやすくなるためモチベーションUPも期待できます。

このように、KGIは組織全体のゴールであるとともに、従業員1人1人の行動にまで影響を及ぼす重要性の高いものです。

実はビジネスの現場では、KPIの方が注目されやすい傾向があります。しかし、本来はKGIをクリアするためにKPIが設けられるので、KPIありきのKGIといった指標の設定方法は本末転倒。

あくまでゴールを具体的な指標として定めたうえで、中間地点を決めるようにしましょう。

KGIを使った例文

KGIを使った例文

KGIは次のようなイメージで使われます。

例文1:会議のシーンで

A「今回のプロジェクトのKGIは売り上げ100万円を月内に達成することだ」
B「週末に売れることが多い商品ですので、週末ごとにイベントを打ち立てましょう」


まずは指標を明確にし、そのうえでさまざまな施策や中間目標などを定めます。

「今回のミーティングではKGIの数値だけでなく、会社が大切にする理念や事業価値についても話ができて有意義だった!」


数値を明確にすることも大切ですが、数値化できないような「企業としての考え」の部分も伝えていくことが大切でしょう。

例文2:サイト運営において

「サイト運営では日々のKPIを見直すことが、年商1,000万円というKGIを達成するための不可欠要件だ。そのためには毎日のPV数や離脱率などを分析しておこう。」


KPIはKGIより自由度が高く、必要に応じて何度でも設定することが可能ですが、あくまでKGIを達成するために必要な中継点であることに留意しましょう。
ちなみに上記の例では、PV数や離脱率が「KPI」、年商1,000万円が「KGI」になります。

まとめ

まとめ

KGIとKPIは切っても切れない関係で、マーケティングではよく聞かれる言葉の一つです。特にWEBマーケティングでは明確に数値化できるKPIがたくさんあります。

しかし、あくまでKPIは中間目標に過ぎません。KGIをどこに置き、どのように達成していくかを重視することを忘れないようにしましょう。

(学生の窓口編集部)

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