「内定式」というくらいですから、内定授与式を用意している所が多いですし、内定者親睦会として食事会が行われる事も多いです。就職試験や面接の場合、会社が学生を判断する場でした。ですが内定式に関しては判断ではなく、式典そのものです。むしろ懇親会のように、これからのために仲良くなっておこうという物も多いです。
また、社長や役員、人事部長からの挨拶が多いのですが、これもやはり会社にどのような人間がいるのかを知ってもらいたい面が強いのです。就職試験や面接と比べるとそこまで大きなプレッシャーを感じるような物ではないのですが、大切ですので、しっかりと言葉の耳を傾けましょう。
事務手続きや会社見学といった「これから」のための説明も多いです。内定式の次は入社式になりますので、それまでに伝えておきたい事は伝えておきたいと会社は考えています。
特に事務手続きが説明される事は多いです。これから会社に所属する人間になりますので、例えば給与の振込先ですとか保険や年金、税金の問題もあります。家族構成によって影響が出る部分もありますますので、それらの手続きをどのように行うのかが説明してくれます。このように言っては失礼ですが、役員挨拶よりもこちらの方が断然大切です。
基本的には上記になるのですが、中には会社の個性を出すために、様々な催しを行う所もあります。内定式を懇親会と定め、仲良くなるべくまるでイベントかのような内定式を行ってくれる所もあれば、配属を発表するなどあくまでも「会社として」方向性を定めてくれる所もあります。
これに関しては世相や会社の状況も関係しています。好景気で会社の業績も良い場合、内定式がまるでお祭りイベントかのように盛り上がるケースもありますし、そうではない場合は慎ましいケースもありますので、まさに「会社次第」です。内定式は「こうでなければならない」と定められているものではないですから、会社によって違いがあります。
そのため、「内定式はこうです」とは単純には言えないのですが、基本的には上記のどれかを行う事が多いです。そして、それらからも分かるように、試験的な物ではないですから、あまり緊張せずに参加しましょう。