【例文つき】決意表明の書き方。所信表明との違いも解説

社会人になると、学生のころに比べてより「有言実行」が求められます。

特に入社式や昇進のタイミング、新しいプロジェクトの立ち上げといった節目には、自分の意気込みやビジョンを周囲に伝える機会も出てきます。そんなときに大事になってくるのが「決意表明」です。

今回は、決意表明の書き方やスピーチのコツについて、例文つきで詳しくご紹介します。

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決意表明の重要ポイント

「決意表明」とは、簡単にいえば今後自分がどのようになりたいか、そのために何をするかを周囲にアピールすることを指します。

文書で提出することもあれば、入社式などの場でスピーチとして述べることもあります。

決意表明のポイントは3つ。「やる気」を「謙虚に、しかし卑屈にならず」に「丁寧な言葉遣いで」伝えることです。この3つの重要ポイントについて解説します。

Point1：やる気を伝える

・入社する会社や新しい配属先でのやる気を伝える
・「早く戦力になれるよう成長したい」などの目指しやすい目標でOK
・あまりにもとがったやる気の表現はマイナスなイメージを与えることも
⇒前向きな表現で自分のやる気を明確に伝えることが大切です。

Point2：謙虚に、しかし卑屈にならない

・「ご指導のほどよろしくお願いいたします」のように、謙虚な表現を意識する
・「謙虚」と「卑屈」は異なる
・「こんなダメ人間で……」といった卑屈な表現は、自分を選んでくれた会社の関係者を否定することにつながる
⇒決意表明では、謙虚な姿勢のほか、卑屈にならないことも求められます。

Point3：丁寧な言葉遣いで

・役員や上司など多くの立場の人が見聞きするため、丁寧な言葉遣いで
・文章で表明する場合には「拝啓」「敬具」などが必要なことも
⇒普段、使い慣れない言葉に直面して言葉遣いを間違えないように、意味や使い方をきちんと調べてから使うようにしましょう。

新入社員向け！　決意表明の書き方と構成【例文つき】

この項目では、入社して配属先が決まった新入社員を想定して、直属の上司に向けた決意表明の書き方を例文とともに解説していきます。

言葉遣いに難しさを感じるかもしれませんが、恩師への手紙を書いているような気持ちで書くと筆が進みやすいですよ！

決意表明の構成を次の3つのパートに分けて組み立てていくのが上手に書くコツです。

それぞれのパートごとに、詳しい書き方を見ていきましょう。

入社の喜びと感謝

まずは、自己紹介とともに入社の喜びと感謝を表します。

気持ちを上手に伝えるコツは「具体性」です。「第一志望だった」「○○の点で憧れていた」「これまで支えてくれた○○に」といった具体性があると、聞く側は共感しやすくなります。

今後の抱負

今後の抱負や目標についても、具体的に示すことができればベター。テンプレ的な文章にはない、あなただけのオリジナルな魅力が詰まった決意表明になっていきますよ。

自身の学生時代の経験（例文では留学）を活かして、入社した会社および配属先でどのように活躍したいかを簡潔に述べるように作成しましょう。

指導のお願いと結び

最後は指導のお願いと結びの文で決意表明文を締めましょう。

ここまでの3パートをまとめた例文がこちら。

スピーチでの決意表明のコツ

決意表明の文書を作成するだけでなく、入社式などで読み上げることもあるかもしれません。

目上の人の前でスピーチするとなると、緊張しますよね。焦って失敗することがないように、上手に話すコツをあらかじめ押さえておきましょう。

明るくハキハキ話すポイント

決意表明は、何よりも明るくハキハキと話すことが大切です。

心配な場合は、親や友人、同僚などにお願いして、読む練習をしておくのがポイント。

何回も繰り返し予行練習をしておけばさらに安心。当日緊張しても勝手に口が動くようになるでしょう。

時間内に収めるための文章作成の工夫

入社の際の決意表明は1人あたりの時間が限られている場合が多いため、スピーチの文章は簡潔にまとめることが求められます。

上でご紹介した例文のボリュームでは「長い」という場合でも、最初に自己紹介は必ず入れるようにします。その後は状況により短縮していくことになります。

「自己紹介→抱負→締めくくり」といった簡潔バージョンも想定しておくと良いでしょう。

さらに、会社によっては決意表明を一言で表すように指示されることもあるかもしれません。

一言で決意表明をしなければならない場合は、自分の名前や配属先を述べた後、仕事へのやる気や意気込みを伝える内容で短くにまとめてみましょう。

以下の例文も、ぜひ参考にしてみてください！

とてもシンプルですね！　これならすぐに覚えられるのではないでしょうか。

決意表明に効果的な四字熟語＆フレーズ集

目を引く決意文を作成したい場合は「四字熟語」を使うのがおすすめです。また、表現に迷った際は使いやすいフレーズを取り入れるのも良いでしょう。

決意表明の内容に応じた四字熟語を盛り込むことで、言葉に力強さを持たせることができるでしょう。

続いて、決意表明によく用いられるフレーズもご紹介しておきます。

言い回しに困ったときは参考にしてみて下さい。

「決意表明」と「所信表明」の違いとは？

「決意表明」と「所信表明」はほぼ同じ意味合いですが、細かくいえば「表明する場」に違いがあります。

【決意表明】
⇒入社式・昇進・栄転といったおめでたいシーンで気持ちを表明する際によく用いられる

【所信表明】
⇒企業の社長や政治家などが公式の場で気持ちを表明する際によく用いられる

このように、決意表明と所信表明には、使われる場面によって微妙な違いがあります。学生やフレッシャーズにとってより身近なのは「決意表明」のほうでしょう。

所信表明の書き方【例文つき】

社会人として経験を積んでからは、チームの代表になったり昇進したりして所信表明を行う機会も出てくるかもしれません。

そこでここからは、「リーダー・代表者」「昇進・役職就任時」の2つに分けて、所信表明の書き方や例文をご紹介します。

リーダーや代表者としての所信表明の例文

リーダーや代表者としての所信表明は、社内の部下にとどまらず、顧客や取引先など幅広い相手に向けて発信するケースも増えることでしょう。組織のトップが語る内容は、社外からも注目されやすいものです。

責任ある立場からの所信表明として、組織の強みや今後のビジョンについて明確に語ることが求められます。

ここではお手本として、本物の社長からのメッセージを抜粋してご紹介。日本マイクロソフト社の2025年 社長念頭挨拶です。

昇進・役職就任時の所信表明の例文

次に、昇進や役職就任時の所信表明について見ていきます。今度は社内向けを想定して考えてみましょう。

基本的な考え方は、前半で紹介した新入社員向けの決意表明と同じですが、これまで培ってきた経験についても織り込んでいくと、内容に深みが出るのではないでしょうか。

このような構成で誠実に、そしてポジティブに語りかけると好印象です。

以下の例文も参考にしながら、人間味とオリジナリティあふれる所信表明に仕上げてみて下さい！

まとめ

新社会人は、初めて会社の一員として働くことに期待と不安があるものです。そんなあなたを、周囲はきっと温かく迎えてくれるはず。前向きな決意表明で、周囲との良好な関係づくりの一歩を踏み出しましょう。

また、会社に勤めていると、いずれは昇格や大きなプロジェクトの責任者になるなど、あいさつの場に立つことは多かれ少なかれあります。

相手への感謝と謙虚さを忘れずに、自分らしさを取り入れた所信表明・決意表明で新たなスタートを切ってください！

（学生の窓口編集部）

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