■したくないけど、ノーともいえない・余りにも頻繁だとどうにかすべきだが、月に2〜3回くらいでそんなに遅くならないなら仕方ない。会社も大変だと思う(女性/41歳/マスコミ・広告)
・自分はいいが、周りにもサービス残業が当たり前という風潮をつくるのは悪影響だと思う(女性/27歳/情報・IT)
・本音は絶対にしたくない、この気持ちを持ち続けないと社畜になりそうなので(男性/43歳/その他)
そう簡単に白黒つけられないのが、サービス残業問題の難しさなのかもしれません。
続いては、サービス残業にまつわるエピソードをご紹介していきましょう。
■新人はつらいよ・新人のころは、先輩の仕事も手伝うためいつも23時頃に帰宅していた(女性/31歳/不動産)
・これまで上司が残ればみんな残って仕事をする流れだったが、全く気にせず帰宅した新人さんがいて笑った(男性/35歳/情報・IT)
サービス残業は、社会に出て最初に体験する不条理のひとつ。空気を読まない新人さん、ナイスです。
■たまにはちょっとイイことも・上司が励ましてくれたので、少し心が救われた(女性/35歳/医療・福祉)
・公立学校の教師の父は残業代はでない。土日に部活動などで出勤してもほとんど手当てが出ない。それを知ってから父はもちろん、自分の学校の先生を敬うようになった(女性/30歳/機械・精密機器)
上司にお父さん。サービス残業を通して深まる仲もある。
■ほんとに仕事してるの?・仕事をダラダラ日中やっている上司が、定時をこえると張り切って残業しているアピールをする(女性/24歳/営業職)
・毎日終電まで残っていることを自慢にする人がいた。単に仕事ができないだけ?(女性/46歳/学校・教育関連)
仕事ができるようになると、サボっている人が目につきます。こっちは帰りたくても帰れないのに......と、イライラしちゃいますよね。
たまには「会社大好き!帰りたくない」という人もいるのでしょうが、やっぱり理不尽なサービス残業。エピソードのなかには、「知人がサービス残業した時間を記録して、会社に告訴して数千万の残業代の支払いを勝ち取った」という話もありました。がんばりすぎてサビ残ばかりという人は、上司に仕事の方針や業務量を相談してみるのも、ひとつの手かもしれませんね。
文・田邉愛理
調査時期:2015年3月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人366人(インターネットログイン式アンケート)