エコだけじゃない! 水素で走る自動車のメリットって? トヨタ自動車に聞いてみた

更新:2018/03/20

社会人ライフ

トヨタ自動車は、燃料電池車『MIRAI(ミライ)』の発売を開始しました。このMIRAIは水素を燃料に、空気中の酸素と反応させて電気を発生させ、それを使って駆動します。一昔前からするとまさにSFな話ですが、ついにこのような自動車が購入できる時代になったのです。今回は、このMIRAIについてトヨタ自動車に聞きました。

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■水素満タンで約650km走れる!

——水素を使って走るということですが、このクルマは水素を積んでいるのですか?

トヨタ自動車・広報部 MIRAIは、水素を燃料として、クルマに搭載されている「燃料電池スタック」で発電し、モーターで駆動して走るクルマです。

電気は、燃料タンクに充填(じゅうてん)されている水素と、外気から取り込む酸素の化学反応によって発生します。その結果、走行時は水しか排出しません。燃料の水素は、通常のクルマと同じように、水素ステーションで充填します。

——水素が満タンの状態でどのくらいの距離を走れますか? このクルマの燃費表示はどうなるのでしょうか?

トヨタ自動車・広報部 燃料電池自動車の燃費については、現時点では国で定められた測定方法はありませんが、現在のガソリン車で使われているJC08モードによる社内測定値では、満タンで約650km走行します。

ただし、実際の走行では、クルマのご使用方法によって航続距離は変動します。

■水素は水素ステーションで入れる! 満タンで5,000円くらい! 3分で完了!

——水素を補給するのにはどうすればいいのでしょうか。

トヨタ自動車・広報部 現在首都圏や中京圏、関西圏、九州圏を中心に整備が進んでいる「水素ステーション」で水素を充填することができます。

——水素はいくらですか? ガソリンみたいに「リッターいくら」という表示なのでしょうか?

トヨタ自動車・広報部 ガソリンなど他の燃料同様、水素の価格はエネルギー会社さんが決められることですが、11月に岩谷産業さんが発表した水素価格は「1,100円/kg[税抜]」ですので、走行距離約650kmに必要な水素約4.3kgを基に計算すると、消費税込みで5,000円程度になります。

■水素代金

1,100円/kg × 4.3kg = 4,730円 ⇒ 5,108円[税込]

これは、弊社の同じ車格・条件で単純比較した場合、ハイブリッド車の燃料代に近い水準で、ガソリン車の燃料代より安くなります。

ただし、これはあくまで岩谷産業さんの例なので、これからそれぞれ決められていくものだと思います。

——水素を(スッカラカンの状態から)満タンにするのにどのくらいの時間がかかりますか?

トヨタ自動車・広報部 各種条件にもよりますが、開始から約3分で水素充填は完了します。

次のページ安全性についてはどうなのでしょうか?

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