テレビを観ているとたまに聞くことのある「ピー音」。タレントや芸人が暴露話をしたときや、「放送禁止用語」を使ってしまったときに、よく「ピー音」が発言とかぶっている場合がありますよね。「放送禁止用語」は、アメリカではどうなっているのでしょうか。
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■アメリカでは「ダーティー・ワーズ」!
アメリカでは、日本でいう「放送禁止用語」を「dirty words」(ダーティー・ワーズ = 汚い言葉)といいます。放送では通常「dirty words」の音声は削除されるか、上から音をかぶせて聞こえないようにします。
「フ......」などのように、fの最初の音しか聞こえず、その単語が削除されたアメリカのニュース映像を見たことがある人は多いでしょう。
「dirty words」の代表的なものは「7 dirty words」として知られています。
Shit
Piss
Fuck
Cunt
Cocksucker
Motherfucker
Tits
どれもひどい言葉です。日本語に訳すとそのひどさが分かっていただけると思いますが、紙面の品位が落ちてしまいます(笑)。もし、それぞれの意味を知りたい人はググって確かめてみてください。
■他にも「放送禁止用語」はたくさん
この「7 dirty words」は古典的なもので、もともと1972年にコメディアンのジョージ・カーリン(George Carlin)が、「Seven Words You Can Never Say on Television」(テレビで絶対に口にできない七つの言葉)としてリストアップしたものなのです。
この「Seven Words You Can Never Say on Television」は、『Class Clown』という、ジョージ・カーリンの4枚目のアルバムのラストトラックに収録されています。日本人にはあまりなじみがありませんが、コメディアンのトークなどを収録したレコードは、アメリカではポピュラーなものです。
ジョージ・カーリンがまとめた「7 dirty words」は今の放送界でもダーティーとされたままですが、実は他にもたくさん「dirty words」があってそれらも放送禁止なのです。
例えば、人種差別に関する言葉、各民族に対する差別用語などは削除されたり、その上にピー音がかぶせられたりします。黒人差別に関する言葉は、遠回しに「n-word」といわれたりしますが、この「n」は「nigga」(ニガー)からきているのです。
当然、性的な「dirty words」もいけませんので、映画などではよく聞く「ass hole」や「bitch」なども基本駄目です。
言論の自由を大事にするアメリカですが、FCC(Federal Communications Commission の略で連邦通信委員会のこと)が、放送業界に対してレギュレーションを勧告しています。ただし、このFCCのレギュレーションは、ケーブルテレビ、衛星放送など、いわゆる「ペイ・パー・ビュー」の放送には適用されないことになっています。
そこで、これらの業者による自主規制のレギュレーションが独自に定められたりもしています。ですので、アメリカのテレビ放送を見ていると「あれ、あっちの局ではOKなのに、こっちの局ではピー音だ」なんてこともあるのです。
※Huluストアの作品は対象外となり、別途課金となります。
(猫一式@dcp)
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