スマホができたせいで逆に失ってしまったものは? 「年賀状」「漢字の読み書き」「人間関係のゆとり」

更新:2018/03/28

社会人ライフ

スマホができたせいで逆に失ってしまったものは? 「年賀状」「漢字の読み書き」「人間関係のゆとり」

世間の携帯電話の主流が「ガラケー」から「スマホ」になりつつありますが、あなたはスマホを使っていますか? さまざまなアプリが使用できたり、SNSでのやりとりがスムーズだったりと、生活をぐんと便利にしてくれるスマホ。しかし、そんなスマホの台頭により、私たちの生活から失われてしまったもあるのではないでしょうか。そこで、今回は、社会人男女にスマホの登場で逆に失ってしまったものを聞いてみました。

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「やっぱり便利」「もしかしてサボってる? 」職場でのスマホの使用、あなたはどう思う?


■文字を書くこと

・年賀状を出さなくなった。年末大変なので、元々出すのをやめたかった(男性/50歳以上/電機)
・文字を書く、覚える習慣。変換が出来ることで、逆に漢字を忘れやすくなった(男性/35歳/情報・IT)
・直筆の手紙。漢字を書かなくなり、見ればわかるが、書くことができなくなった(男性/50歳以上/医療・福祉)

ガラケーを使用しているとき以上に、「字を書く」ということが減った人は多いようです。若い世代だけでなく、中年以降の年齢でもその傾向は確認できます。とっさに頭に浮かんでこない漢字、多くなっていませんか?

■辞書、本を読むこと

・電車の中での読書の時間。スマホを利用する前は、電車の中でよく本を読んでいた(女性/31歳/不動産)
・本や辞書を頼りに物事を調べることと、、漢字能力。すぐにスマホで物事を調べる癖がついてしまった。漢字もすぐに忘れてしまう(女性/25歳/学校・教育関連)
・移動時に読書する習慣。スマホで暇つぶしできるから(女性/36歳/その他)

本を読んだり、辞書を引いたり、紙媒体の情報に触れることが減った人も多いようですね。本を読んでつぶしていた時間を、SNSと連動しているゲームに使ったり、文章は読んでいるけど、読書アプリだったり......。出版業界、本屋さんの不況にも、深く関連しているのでしょう。

■実際のコミュニケーション

・目の前の人とコミュニケーションをとる時間。デート中でも、友達といてもスマホをいじってしまうことが多々ある(女性/30歳/金融・証券)
・直接のコミュニケーション。スマホさえあれば直接でなくてもある程度関わりを持ててしまう(女性/25歳/その他)
・ゆとりのある人間関係。気楽に連絡がとれるせいで、逆に人間関係がギクシャクしやすくなった(女性/32歳/その他)

SNSで手軽にコミュニケーションが取れるようになったせいか、ウェブ上でやり取りはしていても、直接会って、しゃべって、という機会は減ってしまったのでしょう。なんだか、少しさびしいような気がしますね。

■安らぎの時間

・考える時間。メディアの情報に流されっぱなし(女性/23歳/商社・卸)
・睡眠時間。寝る時間をけずってスマホのゲームで遊んでいる人は多いと思う(男性/21歳/食品・飲料)
・1人の時間。いつも誰かとつながっているので、心が休まるときがない(女性/31歳/ソフトウェア)

SNSなどで常に友人・知人等と会話しているせいか、1人でいる時間や考える時間が減った人がいました。またそのほかにも「じっくりテレビを見る時間」「穏やかな時間」など、様々な時間に費やすことが減ってきているようです。

■その人の習性や興味など

・ビデオを録画する習性。スマホのせいだけではないけれど、ビデオ鑑賞に回す時間がなくなった(男性/45歳/商社・卸)
・周りの世界への興味・関心。ゲームやネットでのコミュニケーションにいそしんでいると、周りの景色やその変化に気づけない(女性/31歳/金属・鉄鋼・化学)
・動く習慣。前より動かなくなったと感じる(男性/37歳/商社・卸)

スマホが出てくる前までは、ビデオに録画したりして後で楽しむこともありましたが現在はスマホで手軽に見られるため、ビデオ録画をする人も少ない様子。また気軽に検索ができてしまうため、逆に外の景色や変化への関心が薄れてしまっているのが現実。

スマホによって失われたもの、あなたが該当する意見はあったでしょうか? 便利なスマホではあるけれど、ものは使いよう。頼り過ぎない、ということも必要かもしれませんね。

調査期間:2015/1月(フレッシャーズ調べ)
調査対象:社会人男女
有効回答件数:500件

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