お金がないなら安くいけばいいじゃない! LCCがなぜ格安なのか調べてみた

更新:2018/05/14

お金の知識

お金がないなら安くいけばいいじゃない! LCCがなぜ格安なのか調べてみた

世間は、卒業旅行シーズンに突入しました。よく「学生のうちに旅行に行ったほうがいい!」とは言いますが、時間はあるがとにかくお金がない! 航空券代も高そうだし! とあきらめたり、行き先を近場にしてしまったり、そんな学生の皆さんも多いのでは。しかし、今の時代はロー・コスト・キャリア(以下LCC)と呼ばれる格安航空会社が普及したおかげで、思ったよりもずっと手軽に遠くまで行けるみたいですよ。安い安いと言われるLCCが果たしてどれだけ安いのか調べてみました。

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■国内線のLCCは4社、国際線は......!?

まず国内線を運航しているLCCは何社くらいあるのかを知っておいたほうがいいですよね。2014年12月時点、以下の4社がLCCとして運航しています。

・ジェットスタージャパン
・バニラエア(旧エアアジア・ジャパン)
・ピーチ・アビエーション
・春秋航空日本(スプリングジャパン)

このほかに国際線で日本に就航しているLCCではエアプサン、スクート、イースター航空、香港エクスプレス航空、エアアジアXなどがあります。LCCは欧米諸国から始まったこともあり、海外の航空会社のほうが圧倒的に数が多いようですね。

■価格帯は大手航空会社より圧倒的に安い!

有名なところでは、春秋航空日本が、茨城⇔上海便で往復4,000円というキャンペーンを打ったことがありました。一方で、全日空(ANA)などの大手航空会社だと、上海⇔日本の往復航空券は、時期によっては6万円近くする場合も。全然価格帯が違うことがわかりますよね。国内でも、東京→大阪間が日本航空(JAL)だとこの時期の最安値で片道1万4,000円でしたが、LCCのピーチ・アビエーションでは年始セールで2,000円という超破格のものも。2,000円って、夜行バスより安いですよ。ここまで安ければ、今すぐに年末に予定を入れて、出かけられそうな気がしませんか......?

■安さの理由は......

LCCが安いことは十分わかっていただけたと思いますが、これだけ安いと逆に何か決定的なデメリットがあるのでは? と疑いたくなりますよね。LCCが安い理由は、「徹底的な効率化」にあるそうです。たとえば座席数を増やして、一度に乗せられる乗客人数を増やせばコストを下げることができますし、機内設備を簡素にして、必要最低限のものだけ用意すればまた費用が下がります。また、LCCではブランケットや飲食物も有料のところが多く、こうした徹底的な経費削減を行うから安く済ませることができるのです。

ユーザー側の手間としては、窓口もインターネットや電話に限定して、旅行代理店などを挟まないことでコスト削減を図っているため、LCCを利用する場合には自分で申し込みをしなければいけません。さらに、LCCは一日にできるだけ多くの本数を運航させようとすることから、空港での待ち時間を短く設定しているため、一機でも飛行機が遅延すると玉突き式に遅延が発生してしまい、総じて大手航空会社よりも遅延しやすいという点も注意が必要です。

■手間を取るか、楽を取るかが決め手!

とにかく安くなるLCCですが、手間がかかったり遅延したりやすいところを考えると、シチュエーションによって大手航空会社との使い分けが重要になりそうです。時間に余裕があるようでしたら、LCCを選んだ方が遅延した場合や申し込みが手間な場合でも、旅先で使える予算を増やせますし、時間がないなかでも行きたいなら旅行代理店でパッケージツアーに申し込んだ方が楽でしょうね。

ちなみに筆者は社会人になってからは飲み代につぎこんでばかりなので、お金も時間も両方なくて海外旅行には全く行けていません......。こんな大人にならないように、がんばってくださいね!

(カツセマサヒコ/プレスラボ)

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