復興事業や東京五輪の影響で、好況の建築業界。しかし、景気がよく、仕事があるにも関わらず、倒産している会社が増えているそうです。なぜこのような事態が起こっているのでしょうか。中堅不動産デベロッパーの営業マンにお話を伺いました。
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■キャッシュが回らなくなる!
——「仕事があっても人手がないから倒産」という事態がなぜ起こっているのでしょうか。
まず、「土地」の価格、「施工業従事者」の手間賃が上がっています。施工業従事者の手間賃が上がるのは、人手不足によるものです。ここ数年、不動産業界、建築業界では不景気な状況が続いたため、施工業従事者が減ってしまったのです。
ここにきて3.11の復興事業、また建設業の好況となっても施工業従事者の絶対数が足りないので、施工業者は取り合いになってしまいます。当然、施工業者を雇う手間賃は高騰しますよね。
——そこまで人手不足なのですか?
はい。実際、施工業従事者の賃金は3割ほど高騰しているというのが実感です。施工業者さんが、発注元から仕事を打診されても、施工業従事者をうまく集められなかったりするわけです。そうなると、仕事はあるのに受けることができない、また仕事を受けても工期を守れなかったりといったことが起こります。
小さな施工業者さんの場合、こういった問題が起こるとキャッシュが回らなくなることがあって、すると当然「倒産」ということになります。キャッシュに余裕のある会社だったらいいのですが、ぎりぎりで回していらっしゃるところも多いですから。
■不動産デベロッパーも苦しい状況!?
——仕事はあるのに倒産なんて切ない話ですね。
中小の施工業者さんも苦しいですが、今一番大変なのはデベロッパーだと思います。
——なぜでしょうか。
先ほど申し上げたように、土地の代金、手間賃が高騰していますので、不動産物件の開発にかかるお金が膨らんでいるのです。当然それは販売価格に転嫁されます。それが売れないと、キャッシュの回収がうまくいかないことになります。キャッシュが回らないと、会社は立ち行かなくなりますよね。
また、不動産販売は二極化しています。誰でも欲しがるような良い立地の物件は多少高くてもすぐに売れますが、そこそこの条件の物件はこれまでのような金額では売れなくなっているのです。より安くしないと売れない、あるいは安くしても買ってはもらえない、という現象が起こっています。
——二極化はそこまで激しいものですか?
実感としてそうですね。一般の家庭用物件は新築件数も減っていますが、「投資用の物件は売れている」という状況があります。つまり、お金がある人が「今は不動産で持っているほうがいい」と判断しているのだと思います。
——ありがとうございました。
景気が良くても倒産する会社が増えてしまっている原因は、施工業従事者の不足による影響のようです。東京五輪の開催で注目が高まっている建築業界ですが、職人の人出不足は思ったより深刻なようですね。
(高橋モータース@dcp)
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