喉から手が出るほど欲しい!? 企業が注目する「オタク気質」の人材とは

2014/07/24

対人マナー

喉から手が出るほど欲しい! 企業が注目する「オタク気質」の人材とは

コミュニケーション力やビジネスマナーなど、会社で働くのに必要な能力は様々ですが、近年では一つの物事に没頭する「オタク気質」な人材を必要としている企業も多いようです。企業が欲しがるオタク気質な人とは具体的にどのようなタイプを指すのでしょうか。今回は中央大学大学院戦略経営研究科教授の楠田祐先生にお話をうかがいました。

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■オタク気質とは

いわゆる「オタク」と聞くと、プライベートな趣味に熱中している人たちを想像しがちですが、働くことにおいて「オタク気質」の人はどのような点で有利なのでしょうか。

「物事に没頭することのできる『オタク気質』は、ひとつ事業を長期間継続する原動力となります。それが新しい技術や製品、あるいは新しく事業を起こす力へと繋がるのです。このようにイノベーションを起こしていく人というのは総じて『オタク気質』の場合が多いですね」(楠田先生)

新しいものを創造するのに必要なのは何も、閃きだけではありません。何年、何十年もの間、根気強く自分の開発や研究を続けられる「ブレない心」をもっていることも、オタク気質の特徴と言えそうです。

■企業がオタク気質を欲しがるワケ

しかし、いつの時代にも「オタク気質」な人は存在していたはず。なぜ今になってこのような人材が注目されているのでしょう? 

「市場の変化が大きな原因ですね。70年代ごろは、ひとつの製品が発表された後、新しい製品が市場に出回るまで3年ほどかかっていたんです。ところが、最近では商品の寿命自体が短くなっています。スマートフォンにしても春モデル、夏モデル...と3ヶ月スパンで新商品が発表されていますよね」(楠田先生)

どうやら、モノの移り変わりが激しくなったため、新しい製品を開発するクリエイティブな人材が以前よりも多くなっていることが、企業がオタク気質を求める背景にあるようです。

■オタク気質の人に必要な環境

時代の変化に応じて、企業からの需要が広がったオタク気質の人たち。彼らが仕事で自分の能力を発揮するには、どのような職場が望ましいのでしょうか。

「オタク気質の人が能力を発揮しやすい環境は主に2つあります。1つは場所が限定されていないこと、もう1つは時間が限定されていないことです。毎日朝9時から5時まで、同じ机で作業をするような職場は向いていない場合が多いですね。作業をするなら、自宅でもカフェでもいい、朝方でも夜型でもいい。創造することは殻を破るということ。限られた環境に閉じ込めていては、殻を破って発想することは難しいでしょう」

なるほど。就職して会社に身を置くとなれば、ある程度の約束ごとは守らなくてはいけない。ただ、必要な人材の幅が広がった分それを受け入れる企業側の体制も、今後は変わっていくのかもしれません。

就職前に自分のタイプを見極め、居心地のよい職場に勤めるのが一番。しかし、楠田先生いわく「私生活や趣味がオタク的でも、仕事でオタク気質とは限らない」とのこと。「もしや、自分はオタク気質なのでは?」と思った就活生の方は、まずは身近な人に質問するなどして、客観的な意見を参考にしてみてはいかがでしょうか。

楠田 祐(くすだ ゆう)
中央大学大学院戦略経営研究科 客員教授(戦略的人材マネジメント研究所 代表)
東証一部エレクトロニクス関連企業3社の社員を経験した後にベンチャー企業社長を10年経験。2009年より年間500社の人事部門を5年連続訪問。人事部門の役割と人事の人たちのキャリアについて研究。多数の企業で顧問も担う。主な著書:内定力2015 ~就活生が知っておきたい企業の「採用基準」~マイナビ 1400円(税別)著者:楠田 祐

文●松原麻依(清談社)

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