お手軽・便利なだけじゃない!? テザリングの落とし穴

更新:2018/07/20

社会人ライフ

お手軽・便利なだけじゃない! テザリングの落とし穴

テザリングとはスマートフォンを介して、PCやタブレット端末、携帯ゲーム機などをインターネット接続させる機能のこと。外出先でも複数の通信機器をスマホ1台で同時にネット接続できることから、外回りの多いビジネスパーソンや就活生などモバイルユーザーを中心に利用されています。ただ、回線を一本化することで通信費を安く抑えられるメリットがある一方、ヘビーユーザーにとっては致命的な落とし穴も。テザリング利用者の実際の声とともに、社会人に適したネット接続の方法について考えてみます。

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今思えば、ガラケーのほうが便利だったこと「電池が長持ち」「液晶が無傷」「ブラインドタッチできる」

■テザリングの活用状況は?

Q.PCのネット接続を、スマホのテザリングで行ったことはありますか?

ある   10.3%
ない   89.7%

PCをネットにつなげる際、テザリングを利用したことがあると回答した人は約1割。「まずテザリングが何なのかわからない」(女性/21歳)などのコメントもあり、まだまだ認知度は高くないようです。しかし、スマホ新機種の多くがテザリング機能に対応していることや、固定ブロードバンド回線の代わりとしての活用法も広まってきていることから、テザリングの利用者は今後も増えていくことが見込まれます。

■テザリングの抱える2大デメリット

Q.テザリングで速度制限にかかったことはありますか?

ある   21.7%
ない   78.3%

手軽で便利な一方、テザリングの最も大きなデメリットと言えるのが速度制限。携帯各社ともテザリングでの通信量を1ヵ月7GBまでに設定しており、これを超えた場合は以後月末までの通信速度に制限がかけられてしまいます。これって意外と知られていませんよね。アンケートでも「速度制限にかかったことがある」と答えた人は2割以上にのぼり、「月末に動画が見られなくなった」(37歳/男性)、「月の中頃に速度制限がかかると大変なので、月の終わりに使うようにしている」(29歳/男性)など、速度制限に苦慮する意見もありました。

さらにもう一つのデメリットが、スマホのバッテリー消費の速さ。例えばテザリングによりネット動画を視聴し続けた場合、フル充電から2時間ほどでバッテリー切れを起こす場合もあるほど。簡単に充電ができない外出先では見過ごせない問題です。

■自分にベストな接続手段を選ぶ

以上のことから、余程のライトユーザーでない限り、テザリングをメインの接続手段とするのは厳しいのが現実。「容量が大きい資料を外出先や出張先からでも送信したい」「一つの回線で複数の機器を同時接続し、動画もガンガン視聴したい」という欲張りなユーザーであれば、どれだけ使っても速度制限がなく、バッテリーも長持ちするモバイルルーター(WiMAX2+など)が適しているのかもしれません。スマホのネット接続もモバイルルーター経由で行えば、パケット代を抑えられ、トータルでの通信料はむしろ安くなるなど隠れたメリットもあります。

このようにネット接続の手段選びは、その使用目的や頻度などを考慮しながら、各サービスを多面的にチェックすることがポイント。そのうえで、自分のビジネススタイルやライフスタイルに適したツールを選ぶようにしましょう。

調査期間:2014年3月 
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人448人(インターネットログイン式アンケート)

文●高野 愛

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