同じ悩みを共有し、気を許して話せる相手だけれど、ずっと比較される対象でもあり続けるのが、会社の「同期」という存在。学生時代と違い、仕事が絡むとただわいわい楽しくというわけにもいかないのが現実。そこで、社会人300人に聞いてみました。
Q.あなたにとって会社の同期はどのような存在ですか?
友人 ...43.0%
ただの同僚...38.7%
ライバル ...13.3%
その他 ...5.0%(いない/兄貴/戦友/仲間など)
結果は、「友人」がトップ。「ライバル」は1割弱にとどまりました。「ただの同僚」には、いろんな意味が含まれているようです。以下コメントを紹介しながら、皆さんの本音を探ってみましょう。
【友人】
・「同期がいなかったらすぐに辞めていたかもしれない」(男性/29歳/学校・教育関連)
・「同期だからこそ分かる悩みやつらさを相談したりできるから」(女性/24歳/その他)
・「上司の愚痴を言い合える良い飲み友達」(男性/25歳/金融・証券)
多くの人が、同期の人たちと相談し合い、愚痴を言い合い、支え合えっている様子。特に苦しい下積み時代をともに過ごした同期とは、強い絆で結ばれるようです。プライベートでも旅行に行ったり、遊んだり、会社を辞めても長いお付き合いになるという人も。ただ、「基本的には友人。でも状況次第で関係は続けられないかも」、「親友にはなれない」という意見もあり、親密さにはかなりの幅がありそうです。
【ただの同僚】
・「ライバルではあるが、敵対意識を持つだけ疲れる。ただの同僚と見てマイペースに仕事をしたい」(男性/24歳/食品・飲料)
・「波風を起こさずそこそこに交流する」(女性/26歳/生保・損保)
・「大事にしたい横のつながり。刺激も与え合えるし、情報共有もできる」(女性/29歳/情報・IT)
「部署が違って接点がない」という人もいましたが、「仕事の話はする仲間だけれど、友人というほど親しくない」との理由で選んだ人が多かったようです。また、仕事とプライベートは分けたいと考えている人、あえてライバル視しないように心掛けている人、「ライバルというほどの張り合いもない」との厳しい意見もあり、いろいろと複雑な思いが垣間見えました。
【ライバル】
・「誰が一番に抜き出るか、お互いに意識している」(女性/24歳/商社・卸)
・「差がつくと今の自分のことが浮き彫りになるので、一つのものさしになる」(男性/27歳/運輸・倉庫)
・「刺激し合える関係。お互いの成長を支える関係だと思う」(女性/29歳/食品・飲料)
組織で働く以上、競争は当然あります。「同期が頑張れば自分も頑張らないと、と思える」という"切磋琢磨派"から、はっきりと「(上の)ポストが限られているので」という"出世レース派"まで、向上心のある人ばかり。「ライバル」と正直に言い切れる強さに、エールをおくりたいですね。
もちろん、「大切な友人で、良きライバル」という理想的な関係を築いている人もいました。相性や出会った環境にも左右されると思いますが、社内に知り合いが多いのは、何かとプラスになるもの。複雑な思いが交錯する"同期"とも、自分が働きやすくなるような関係を築いていければいいですね。
調査期間:2012年3月
アンケート対象:マイナビニュース会員(ウェブログイン式)
有効回答数:300件
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