フレッシャーズ マイナビスチューデント-学生のための社会人準備応援サイト

グラビアアイドルの「グラビア」って、どういう意味?

2011/06/17

社会人ライフ全般

グラビアアイドルの「グラビア」って、どういう意味?

雑誌の表紙や巻頭のカラーページなどを華やかに飾る、笑顔のグラビアアイドルたち。グラビアアイドルから出発して、テレビタレントや女優として人気者になる人も多く、今や男性にも女性にも身近な存在です。ところで、このグラビアアイドルの「グラビア」という言葉、どういう意味か、ご存知ですか? 

【グラビアは印刷用語】

現在は、一般的に、マンガ雑誌などで、水着のアイドルたちが乗っている写真ページが「グラビア」と呼ばれています。しかしこの言葉、もともとは、ちょっと違う意味で使われていた言葉なのです。

実はグラビアとは、もともと「グラビア印刷」と呼ばれる印刷の手法を指す言葉。グラビア印刷は、凹版印刷の一種で、版に凹点(へこみ)を作り、そこにインキを流し込んで印刷する手法です。凹点内に流し込むインキの量を調節することにより、微細な濃淡まで表現できるので、写真画像の印刷に適しています。

日本で、『平凡パンチ』、『週刊プレイボーイ』、『GORO』といった、女性タレントの写真ページを扱う雑誌が続々と出版され始めたのは、1960〜70年代。そのころには、写真ページと言えばグラビア印刷での印刷が主流だったことから、グラビア印刷で印刷された写真ページについても、たとえば「巻頭グラビア」、「グラビアページ」などと呼ばれるようになりました。そして、こうしたグラビアページをメインに活躍する人気女性タレントも「グラビアアイドル」と呼ばれるようになったわけです。

【最近のグラビアは、グラビアじゃない!?】

しかし、実際には、雑誌などのいわゆる「グラビア」ページが、必ずしもグラビア印刷で印刷されているとは限りません。写真ページと言えばグラビア印刷だったのは過去の話で、現在では、雑誌などの写真ページの印刷のほとんどが、グラビア印刷ほどコストがかからず、仕上がりも十分にきれいな「オフセット印刷」で印刷されています。

したがって、厳密に言うと、最近のグラビアは、「グラビア」ではなく、「グラビアアイドル」も実は存在しないということになりますね。

ちなみに、オフセット印刷とは、印刷版から直接紙などに印刷するのではなく、いったんインキを版から離して(Off)、ゴムのローラーに転写した後、それから紙などに印刷する(Set)手法です。オフセット印刷は、現代において、最もポピュラーな印刷方式で、カタログ、チラシ、本・雑誌など、さまざまな紙媒体に広く使われています。

こうしたことは、印刷業界やデザイン関係の仕事に就いている人には周知の事実かもしれませんが、一般の人にとっては、なかなか知る機会のないトリビアと言えるのでは? 

最近は、グラビアアイドルを「グラドル」と略す呼び方も定着してきているので、やがて「グラビア」という言葉自体使われなくなり、「グラドルって、そもそもどういう意味?」と不思議に思う日も来るのかもしれません。

文●本居佳菜子(エフスタイル)

参考:『印刷辞典』(日本印刷学会編、印刷朝陽会発行)
よくわかる最新印刷の基本と仕組み』(松縄正彦著、秀和システム)

※印刷の仕組みについて詳しく知りたい人は、上記のような書籍や印刷会社のサイトなどを参照してみてください。

関連キーワード:

関連記事

おすすめの記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ[PR]

注目キーワード

注目:社会人ライフ全般

社会人ライフ全般の人気記事ランキング

  • 新生活準備応援クーポン特集

    新社会人白書

    ピックアップ [PR]