地震が来ても安心な物件を選ぶためのチェックポイント

更新:2016/06/13

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大きな地震が続くと、「自分の家は大丈夫?」と心配になります。そこで、どんな家なら地震が来ても安心度が高いのでしょうか。「地震に強い家かどうかは、建物の耐震性と地盤の関係で決まってきます」と語る不動産コンサルタントの田中歩さんに、地震に強い物件を選ぶためのチェックポイントを教えていただきました。

●建築申請は1981年6月1日以降?

「まず、建物の耐震性を簡単にチェックするには、新耐震基準に則って建てられた建物かどうかを確認することです」(田中さん)

新耐震基準というのは、1981年6月1日に施行された建築基準法改正で定められた基準。1978年に発生した宮城県沖地震を機に、耐震に対する設計方法を根本的に見直して改正されたものです。

旧耐震基準では、震度5強程度の揺れでも倒壊せず、破損したとしても補修することで生活が可能なレベルで建築することが義務付けられていました。それが新耐震基準では、巨大地震を想定し、震度6強から震度7の揺れでも建物が倒壊せず、最低でも「人の命が守られる」ように、建物の設計や構造が強化されているのだそうです。

ここで注意したいのは、物件資料に記載されているのは、「建物が建った」年月だということ。「建築確認申請が1981年6月1日以降に行われたかどうか」は、物件資料には記載されていないのです。

「1年も経過していればほとんどが新耐震基準の建物だと思われるので、とりあえず、法律改正から1年経った1982年6月以降の建物かどうかで判断すればいいでしょう。ただ、実際に物件を見て気に入ったら、念のため、建物が新耐震基準かどうかを仲介業者さんに調べてもらうと安心ですね」(同)

●鉄筋コンクリートなら大丈夫な場合も

とはいえ、新耐震基準の建物でない場合は全てダメということでもありません。

「建物の構造が鉄筋コンクリート造の建物であれば、旧耐震基準の建物でも十分な場合があります」

たとば、旧耐震基準の鉄筋コンクリート造建物である場合、次のいずれにも該当しなければ、構造的には比較的耐震性のある建物である場合が多いと言われています。

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