周囲のみんなが残業ムードだと、一人で定時に退社するのは何となく気が引けるもの。しかし、最近の若手社会人には、定時までにササッと仕事を済ませて、周囲の目を気にせずに堂々と帰る人もいるようです。定時に帰るのが気まずい人と気にならない人では、果たして、どちらが多数派なのでしょうか。社会人200名に聞いてみました。
【定時で帰ることは「特に気にならない」派(61.5%)】
・「そんなの気にするから無駄な時間が多くなる。帰れるのに帰らないのは時間がもったいない」(24歳/女性/アパレル/販売・サービス職)
・「逆にダラダラ残業していると、残業代目当てということで怒られるから」(24歳/女性/機械/企画職)
・「周りも定時で帰るし、仕事が残っているときにはきちんと残って終わらせているから」(23歳/女性/商社/営業職)
もっとも多かったのは、定時で帰ることは「特に気にならない」(61.5%)という回答でした。「仕事が終われば帰るのは当たり前」、「定時で帰るのは当然の権利」といったドライな意見が多かったのも事実ですが、そこまで上司や同僚に気を遣う必要のない自由な社風の会社もあると多いようですね。また、「ノー残業デー」を設けるなどして、残業をせず定時に帰ることを推奨している会社が増えていることも、61.5%という高い回答率につながったと考えられます。
【定時で帰ることは「少し気まずい」派(31.0%)】
・「先輩は帰っていいよ、と言うものの先輩は定時になっても帰らず自分も何かしないといけない気にはなる。でも結局帰る」(24歳/女性/医療/専門系事務職)
・「ほかの人がまだ頑張っていると申し訳ない」(22歳/男性/卸/営業職)
・「職場の雰囲気によるけど、用事があるときは先に周りに、『今日は定時で帰る』と宣言しておきます」(31歳以上/女性/小売/販売・サービス職)
次に多かったのが定時で帰ることは「少し気まずい」(31.0%)という声。帰ってはいけないわけではないけれど、周りが帰らないから何となく帰りづらい……というビミョーな状況が伝わってきます。絶対定時では帰れないと分かっていれば諦めもつきますが、どうしていいか分からず、周囲の顔色をうかがいながら帰るのは、けっこうストレスですよね。「今日は絶対に定時で帰りたい!」という日は、一番下のコメントのように、前もって宣言しておくのが賢い方法なのでは?
【定時で帰ることは「かなり気まずい」派(7.5%)】
・「定時で帰る人はまずいないので」(27歳/女性/旅行/販売・サービス職)
・「上司がそういう雰囲気にしているから」(29歳/男性/小売/販売・サービス職)
・「みんなの目が軽蔑の目だから」(28歳/女性/建築/総務系事務職)
少数ではありましたが、定時で帰ることは「かなり気まずい」(7.5%)という人も。忙しくて残業続きの職場では、定時が来ても、とても気軽に帰れる雰囲気ではないようです。終電で帰れるかどうか分からない……という状況では、ついつい先に帰る人を睨みたくもなりそう。
今回のアンケート調査では、「定時で帰るのは気まずいですか?」という質問に対し、「少し気まずい」と答えた人(31.0%)と「かなり気まずい」と答えた人(7.5%)を合わせても、38.5%となり、「特に気にならない」と答えた人(61.5%)が、気まずいと答えた人を大きく上回る結果となりました。コメントを見ていると、定時で帰るのが気まずいかどうかは、個人の姿勢や性格よりも、職場環境によるところが大きいと言えそうです。
どんなに仕事が忙しくても、用事や大事な約束があるときなど、たまには定時で帰りたい日もあるはず。そんなときは、気まずさを軽減するためにも、周囲に迷惑をかけないためにも、上司や周囲の人にきちんと許可を求めておくことが大切かもしれませんね。
調査日: 2011/2/21
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