水運び、豆選び、ケーキ食べ放題。学生たちのアルバイト

学生にとって、アルバイトは貴重な収入源。多くの学生が、今までにいくつかのバイトを経験したことがあるのでは？　しかし一口にバイトと言っても、その内容はさまざま。おいしいバイトもあれば、大変すぎるバイトや一風変わったバイトもあるようです。今までに経験したアルバイトの中で、一番記憶に残っているのはどんなものか聞いてみました。



おいしいバイト

・「学会でのバイト。2時間に1回、壇上に水を持っていくだけで時給1,000円。あとは学会の発表を見ていただけ」(23歳/女性/4年制大学)

・「結婚式の司会。給与は時給1,000円くらいで1回2時間程度だが、結婚した両家から『お礼』として数万から数十万もらえることがある」(23歳/男性/4年制大学)



短時間の軽い労働で高収入が得られるこんなバイトは、おいしいバイトの典型例です。ほかにも、大学のコンピュータ室の係や、教授のお手伝い、試験監督など、学校関連のバイトは「ラクで稼げる！」という報告が数多く寄せられました。



うれしい“特典”付きのバイト

・「山でのリゾートバイト。毎日リフトに乗って出勤。1カ月強の間、雲海や朝日、夕日など、いろいろな自然の景色を満喫できました」(22歳/男性/4年制大学)

・「本屋のバイトです、今のトレンドが分かり、とても面白かったです」(24歳/女性/4年制大学)

・「ケーキ販売。売れ残りを死ぬほど食べられた。でも、そのせいで、しばらくケーキに魅力を感じなくなった」(24歳/女性/大学院)



楽しい経験ができたり、売れ残った商品を食べさせてもらえたり、ときには恋人ができたりと、お金以外の“特典”が得られるバイトもあります。特典目当てにバイトを選ぶのも一つの手。

ただし、一番下の例のように、せっかく「食べ放題」という恩恵を受けても、食べ過ぎでその食べ物が嫌いになってしまうケースもあるようです。本当に好きなものは、自分でお金を出して食べた方がいいのかもしれませんね。



割に合わない！　ハードなバイト体験

・「料亭の仲居さんのバイト。雑炊がメインの店で、煮えたぎる雑炊がなみなみと入ったお鍋を手で持ちながら客席まで運ぶ仕事だけれど、熱いし重いし重労働の割に給料は安く、やけどをよくする危険なバイトでした」(22歳/女性/4年制大学)

・「豆の選定のアルバイトをしました。ベルトコンベアーで流れてくる豆を良いものと悪いものに分けるという仕事でした。中腰でやらなければならず、しかもずっと目を使う仕事だったのでとてもつらかったです」(22歳/女性/4年制大学)



「簡単そう」、「楽しそう」と思って始めたバイトが、予想以上にハードというケースもよくあります。毎回、やけどの危険があるバイトも大変そうですが、延々と豆の選定をするのも、単調でつらそうです……。



バイトこそ一番の社会勉強。ためになったバイト体験

・「デパートのインフォメーション。館内放送をしたり、迷子の世話をしたり……。敬語と臨機応変な対応を身につけるのに一番のバイトだと思いました」(22歳/女性/4年制大学)

・「健康茶の個別訪問の営業アルバイトを行った。これは、民家の一軒一軒を訪問して健康茶を紹介し、お客さまのニーズがあれば購入を薦めるもの。最初は門前払いが多く、きついバイトだと思ったが、だんだん営業のコツがわかり、実績も伸びてきた」(25歳/男性/大学院)



バイトの中には、頭を使わずにできる単純作業もありますが、社会人としての常識や、営業・接客のスキルなどを必要とされる高度なバイトもあります。そうしたバイトは、社会に出る前の学生にとっては、良いトレーニングになりそう。多少大変な思いをしても、お金がもらえる上に、社会勉強や社会人準備のトレーニングができるなら、むしろお得と言えるのでは？





えっ、こんなバイトもあるの？　ちょっと珍しいバイト体験

・「ゴルフ場で、宮里藍などの女性ゴルファーとそのファンの方々との写真をひたすら撮るバイトをしました」(22歳/女性/4年制大学)

・「便利屋。引越しや廃品回収、家具買い取りなどいろいろなことをした。春休みの短期で入り、1月で20万円稼いだ」(24歳/男性/4年制大学)

・「遺跡発掘調査のアルバイト。時給800円でひたすら土を削り、土器などのかけらを集める。そして測量を行う」(22歳/女性/4年制大学)



寄せられた回答の中には、あまり聞いたことのない、変わったバイト体験もありました。普段はなかなか見られないものを見たり体験したりできるバイトは、おいしいバイトの部類に入るかもしれませんね。



みんなのバイト体験談、いかがでしたか？

地味なバイトでもひとつくらいは思い出になっているエピソードがあると思います。社会人になると「どんなバイトしてたの？」と聞かれることもしばしば。相手が食い入るような体験談トークを用意しとくと、“雑談力”も上がりそう。

あなたの記憶に残るアルバイトは何ですか？



調査期間：2011/1/26〜2011/2/3

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