内定が決まった後、初めて同期の人たちや内定先の社員と顔を合わせる機会が懇親会です。このように、大勢が集まる席で自己紹介をする場合には、どんなふうに話せばいいのでしょうか。
All Aboutのビジネスマナーガイドで、『『たった1分でうちとけ、30分以上会話がつづく話し方』など、コミュニケーションに関する著書も多い美月あきこさんに、内定者が初めて集う懇親会で好印象を与える自己紹介のコツを伺いました。
懇親会など、親睦のためにわざわざ設けられた席で一人ひとり自己紹介する場合、「名前+仕事への意気込み」という基本要素だけだと、少しあっけなく物足りない印象。この基本要素に、サークルの話や、名前の特徴、出身など、自分を印象づける短いエピソードを加えて話すといいそうです。
「ただし、どんな職位の方にも通じるエピソードを選ぶことが重要。懇親会には、同期や先輩だけでなく、社長や役員も出席する場合があるからです」(美月さん)
オススメなのは、出身地の話。出身地をあげると、「この人も地方から出てきた人なんだ」と親近感がわきますし、その場に同じ地方出身の人がいれば、一度で存在を覚えてもらえます。
また、「姿勢をよくして、ほかの人としっかり目線を合わせることも大切」とのこと。
「特に印象に残るエピソードが言えなくても、それだけでけっこう印象に残るものです」(同)
懇親会で、先輩と話す時間があったとき「何を話せばいいか分からない」という人も多いようです。自分から話題を提供するときは、プライベートに傾きすぎる話題は避け、部活や卒論、ボランティア活動など、「学生時代に何をやってきたか」を中心に話してみましょう。
せっかくの機会だから、先輩にいろいろ質問してみたいという人もいるでしょう。質問があるのは会社への興味の表れなので、遠慮せずに聞いてOKですが、お給料の話、昇格のスピードなどの話題は避けるのが無難です。
懇親会は、言わば予告編。本番はあくまで入社してからなので、この段階であまり強くやる気をアピールしたり、頑張って目立とうとしたりする必要はありません。肩の力を抜いて自然体で参加しましょう。
美月あきこさんプロフィール(オールアバウト内)
著書:『たった1分でうちとけ、30分以上会話がつづく話し方
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