みなさんは面接などで自己紹介をしましたか? 思うようにできたでしょうか? 社会人になると学生時代に比べ、たくさんの人と出会うことになります。 そして短い時間で、自分という人間を判断されるようになるため、 人と出会ってすぐの自己紹介は大変重要になってきます。そこで今回、 大学生の就職、社会人の転職に関する講演、 執筆を手がけるキャリアコンサルタントの上田晶美さんに 「よい印象を残す自己紹介法」をうかがってみました。
人の第一印象は約7秒で決まります。その第一印象を覆すには 約2時間じっくり話し合わなければならないと言われています。 しかし、社会に出るとそのような時間は非常に取りにくいものです。 また、社会では忙しい人ほど短い時間で物事を判断します。 つまり、「今後この人と一緒に仕事がしたい」と相手に思ってもらえるかどうかは、 第一印象を左右する自己紹介にかかっていると言っても過言ではないのです。 それでは、どのようにすれば自己紹介でよりよい印象を与えられるのでしょうか。
1.人は話を「見ている」
第一印象の構成要素はメラビアンの法則によると、 見た目(全体、動作、姿勢、服装、表情)が55%、 話し方(声の大きさ)が38%、内容(言葉づかい)が7%と言われ、 いかに人間が視覚情報に頼っているかがわかります。 日本人は特に見た目を重視する傾向があり、 私たちは自己紹介の際に「人は話を『見ている』」ということを十分意識する必要があるのです。
2.人の目を見てあいさつを
人の第一印象は約7秒で決まるのですから、自己紹介の一言目であるあいさつは最重要ポイントです。 あいさつでは元気がよさそうな印象を与えておきたいものです。あいさつの方法は新人として 「ワン・ツー・スリー」と覚えておきましょう。「ワン」で相手の目をしっかり見ます。 恥ずかしい場合には、目と目の間や鼻などでもよいです。大勢の前での自己紹介であれば、 周りの人を一度見渡します。「ツー」で名前やあいさつの言葉を大きな声でゆっくり、 はっきりと言います。「スリー」で頭を下げます。 くれぐれも頭を下げながら床に向かって言葉を発することのないように気をつけましょう。
3.話すネタは一つ準備
メラビアンの法則にしたがうと、自己紹介で話す内容はそれほど重要ではないことになりますが、 話す内容を全く考えていないと焦ってしまうので、話すネタを一つ考えておきましょう。 内容は趣味の話や学生時代に打ち込んでいたことなどが適しています。 マニアックなものより、人の共感の得られやすいものがよいでしょう。 「この人と話してみたいな」と思ってもらえるような飲み会のネタ (その後につながるようなもの)になるようなものを準備します。 話す際には結論を先に言うようにしましょう。時間は30秒から1分です。 また、「うまくやろう」と思うと緊張するので、「うまくやろう」と思わないよう心がけるとよいでしょう。
4.鏡の前で練習を
緊張場面では、自分は笑顔で話しているつもりでも、 実際は怖い顔で話してしまっている、なんてことがあります。 少し照れくさいですが、鏡の前で名前を言う練習をしてみましょう。 特に男性は、女性に比べて日頃鏡を見る機会が少ないので効果的です。 笑顔で口をしっかり動かして話せているかチェックしてみてください。
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