新社会人のための正しい敬語の使い方マニュアル 【ビジネスマナー辞典】第4回

更新:2016/11/09

対人マナー

尊敬語の正しい使い方

尊敬語とは?
目上の人の動作を高めて、相手を敬う気持ちを表す言葉です。
※主語を「相手」、例えば「お客様が」「部長が」などと考えるとわかりやすい。

尊敬語の3分類
●1.相手の行為などを表す動詞、及び動作性の名詞
A) 動作に「お」をつけて「お(ご)~~なる」「お(ご)~~くださる」「お(ご)~~られる」
例)
「話す」を尊敬語にする時は 「(お客様が) お話しになる」
「行く」 → 「行かれる」

B)言葉を完全に言い換えて相手に敬意を表わす場合
例)「来る」は 「(お客様が)いらっしゃる」

●2.物事などの名詞
『お』や『ご』をつける。
例)
住所→ご住所
名前→お名前

●3.状態などの形容詞
『お』や『ご』をつける。
例)立派→ご立派

よくある間違い! 「下さる」と「いただく」

「昨日は(○○様が)弊社に来てくれてありがとう」という気持ちをお客様に伝えるとき、どのように表現したらいいでしょうか。

× 「昨日は(○○様が)弊社にお越しいただきましてありがとうございました」
○「昨日は(○○様が)弊社にお越し下さりありがとうございました」

[解説]
「昨日は(○○様が)弊社にお越しいただきましてありがとうございました」は、間違った言葉づかいです。「いただく」という言葉は「私が~~していただく」(主語が私)という謙譲語1です。従って、この場合は、主語が○○様であり、『私』ではないため、尊敬語の「下さり」を用いるのが正解です。

次のページ尊敬語と混同しやすい謙譲語の使い方

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ