初めての一人暮らし......。お金や税金についてさっぱりわかりません。

2015/06/15

税金・年金

社会人になって初めての一人暮らしをすることになりますが、税金やお金に関することについてさっぱりわかりません。(すいかさん/23歳/医薬品・化粧品業界内定)


★杉浦詔子さんからのアドバイス
就職をきっかけに初めての独り暮らしということで期待と不安でいっぱいだと思います。
さらに、お金のこととなると、何から始めたらよいのか困ってしまいますよね。
まずは税金と貯蓄について考えてみましょう。

社会人になると、働いた対価としてお給料がもらえます。お給料は会社が払う金額よりも、自分の口座に入金される金額は少なくなります。それは、税金(所得税や住民税)、社会保険料(年金や健康保険等)を会社が給料から引き、会社がまとめて国などに納めているからです。税金や社会保険料は、平均的に給与の15%〜20%程度。控除額を正確に出そうとすると計算が複雑になるので、「20%程度は税金などで引かれ、手取りは80%くらい」と考えて良いと思います。

社会人になったら、ぜひ貯蓄を始めてください。

毎月の貯蓄目標額は税金などで引かれる額と同額の「お給料の約20%」が理想です。
どのように貯蓄をするかは人それぞれですが、会社に財形制度がある場合は、それを利用すると、会社がお給料から毎月天引きし貯蓄として積み立ててくれるので便利です。
貯蓄は、将来の自分を応援してくれる手段のひとつですので、最初は20%に満たない少しの金額でもいいので、ぜひ始めてみましょう。

以上のように、税金が20%、貯蓄が20%とすると、お給料が20万円の方は、自由に使えるお金は、毎月12万円という計算になります。一人暮らしは、住居費や水道光熱費、食費はもちろん、交際費やインターネットの通信費など、意外に出費がかさみます。欲しいものをすべて購入しては、生活が成り立たなくなることもあります。12万円でやりくりできるように、必要なものは少しずつ買うか、セール品や中古品を購入するなどの節約も必要になるでしょう。最近では、スマートフォンを活用し、テレビや時計、パソコンやカメラなどを持たずに節約する方もいるようです。

社会人になり、一人暮らしをはじめたときは「お金のことがさっぱり」かもしれません。でも、興味を持って、少しずつ理解を深めることで、お金のことはよくわかるようになります。
ぜひ、お金のことを学び、素敵な一人暮らしとなるよう、私も応援いたします。



■回答:ファイナンシャルプランナー 杉浦詔子さん
「働く人たちの夢をかたちにする」会社員とそのご家族等へのキャリアプランとライフプランの相談と講義、執筆を行っています。女性のキャリアと家族や恋愛等コミュニケーションに関する相談、FP等資格取得支援にも力を入れています。


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