「仕事の生産性が低い人」に多い"ある疾患"とは? - 第一三共ヘルスケアらが研究

2026/11/04

社会人ライフ

忙しい朝や疲れて帰宅した夜など、つい歯みがきや口腔ケアがおろそかになってしまうこともあるかもしれません。しかし、口の健康は仕事のパフォーマンスとも無関係ではないようです。

第一三共ヘルスケアと東北大学大学院医学系研究科 公衆衛生学分野の共同研究で、歯周病のある労働者は、歯周病のない労働者と比べて「労働生産性が低い状態」と評価された人の割合が高いことが明らかになりました。全国17,289人を対象とした調査データを分析した結果です。

歯周病ありでは30.4%、なしでは22.2%

研究では、2022年に全国の一般住民を対象に行われたインターネット調査「JACSIS研究」のデータを使用。回答者32,000人のうち、不正回答者や非労働者、残存歯数が少ない人などを除いた17,289人を解析対象としました。なお、使用されたデータはすべて対象者の自己申告によるものです。

歯周病の有無別に比較すると、「労働生産性が低い状態にある」と評価された人の割合は、歯周病がある人では30.4%。一方、歯周病がない人では22.2%でした。歯周病がある人のほうが有意に高い結果となっています。

ここでいう「労働生産性が低い状態」とは、何らかの症状によって集中力や判断力が低下し、本来持っている業務遂行能力や生産性が低下した「労働機能障害」があると評価された状態を指します。

年齢や職種などを考慮しても1.37倍

仕事のパフォーマンスには、年齢や職種、生活習慣などさまざまな要因が関係します。

そこで研究では、性別、年齢、職種、学歴、喫煙状況、主観的健康感、過去1年以内の予防的歯科検診の有無などの影響を考慮して分析しました。

その結果、「労働生産性が低い状態」にある人の割合は、歯周病がない人と比べて、歯周病がある人で1.37倍(95%信頼区間1.28~1.46)となりました。さらに、年齢や性別、職種などで対象者を分けた分析でも一貫した関連が確認されたといいます。

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