メンタル不調になっても職場の相談窓口に相談したくない…その理由は? #Z世代pickフレッシャーズ

2024/08/01

社会人ライフ

こんにちは!リリースピッカーの杏奈です。働く上で大切にしてほしいのは、何よりもあなたの心。今回はそんなメンタルにまつわるお話です。

株式会社メンタルヘルステクノロジーズは、20歳〜65歳の企業で働く従業員575名を対象に、職場のストレスに関する意識調査を実施し、その結果を発表した。

▪️調査サマリー

メンタルヘルステクノロジーズ 代表取締役社長 刀禰真之介コメント            

厚生労働省から毎年発表される「過労死等の労災補償状況」では、メンタルヘルスの不調による精神障害を理由にした労災請求件数が公表されている。2024年現在の現場の生の声を聞くために職場のストレス環境についてアンケート調査を実施した。アンケート調査では、経営層・マネジメント層との「ストレスに関する価値観の差」を感じる従業員は回答者の7割以上と、多くいることがわかった。これは、同社グループが把握している顧客の状況と同様の見解という。この6月28日に発表された「令和5年度 過労死等の労災補償状況」では、精神障害を理由にした労災請求件数が3,575件(前年度比892件の増加)と過去最高を記録している。

その背景には、「現場の仕事の量、質、人間関係」について、経営層と現場従業員との間に大きなギャップが生じている可能性を否定できないと見受けられる。10年20年前と比較し、現場は、よりミスなく大量の業務を行うことが求められる一方、人手不足も相まって、ストレス度合いが高まっているにもかかわらず、メンタルヘルスケアの適切な対応に手が回っていないのではないかと見受けられる。アンケート結果からも、半数以上の回答者が、「経営層が本気でメンタルヘルスケアに取り組んでいない」と考えていることが分かり、大きな課題であると再認識した。

76%が仕事でストレスを感じる                              

「仕事でストレスを感じていますか。」(n=575)と質問したところ、「かなり感じる」が26.8%、「やや感じる」が49.2%という回答になった。

かなり感じる:26.8%

やや感じる:49.2%

あまり感じない:18.6%

まったく感じない:5.4%

9割以上がメンタルヘルスのケアは重要だと感じる                      

「仕事を続ける上で、メンタルヘルスケアは重要だと思いますか。」(n=575)と質問したところ、「非常に重要だと思う」が45.4%、「やや重要だと思う」が44.7%という回答になった。

非常に重要だと思う:45.4%

やや重要だと思う:44.7%

あまり重要だと思わない:7.1%

まったく重要だと思わない:2.8%

7割以上が経営層・マネジメント層と「ストレスに対する価値観の違いを感じる」         

「会社や所属する組織の経営層・マネジメント層と「ストレスに関する価値観の違い」を感じることはありますか」(n=575)と質問したところ、「非常に感じる」が23.8%、「やや感じる」が49.9%という回答になった。

非常に感じる:23.8%

やや感じる:49.9%

あまり感じない:20.7%

まったく感じない:5.6%

51%が、経営層・マネジメント層は、従業員のメンタルヘルスケアを重視していないと感じる    

「会社や所属する組織の経営層・マネジメント層は、従業員のメンタルヘルスケアを重視し親身な対応をしていると思いますか。」(n=575)と質問したところ、「あまりそう思わない」が32.9%、「まったくそう思わない」が18.1%という回答になった。

非常にそう思う:12.0%

ややそう思う:37.0%

あまりそう思わない:32.9%

まったくそう思わない:18.1%

65%以上が勤務先の「従業員のストレス対策」を知らない                   

「会社や所属する組織が行なっている「従業員のストレス対策」に関する取り組みを知っていますか。」(n=575)と質問したところ、「あまり知らない」が36.9%、「まったく知らない」が28.2%という回答になった。

よく知っている:8.3%

知っている:26.6%

あまり知らない:36.9%

まったく知らない:28.2%

64%がメンタル不調になっても相談窓口に相談したくない                   

「メンタル不調を感じた際に、相談できる窓口機能は会社や所属組織にありますか(提携している外部の相談先も含む)、またそこに相談しようと思いますか。」(n=575)と質問したところ、「相談窓口はある / 相談したくない」が31.1%、「相談窓口はない・知らない / あっても相談したくない」が32.9%という回答になった。

相談窓口はある / 相談したい:14.6%

相談窓口はある / 相談したくない:31.1%

相談窓口はない・知らない / あれば相談したい:21.4%

相談窓口はない・知らない / あっても相談したくない:32.9%

相談したくない理由の上位は「解決しないと思う」「相談相手をよく知らない・信頼できない」「プライバシーの心配」と、信頼関係に関する内容

「相談したくない」と答えた人に聞いた。その理由に当てはまるものをすべて選択して下さい。(n=368)(複数回答)と質問したところ、「相談しても解決しないと思うから」が54.3%、「相談窓口の相手をよく知らない・信頼できないから」が31.0%、「プライバシーが担保されているか不安だから」が28.5%という回答になった。

相談しても解決しないと思うから:54.3%

相談窓口の相手をよく知らない・信頼できないから:31.0%

プライバシーが担保されているか不安だから:28.5%

相談の返答までに時間がかかると思うから:12.0%

相手が異性で、相談しにくいから:8.4%

その他:9.2%

▪️調査概要                                         

調査概要:職場のストレスに関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年6月13日〜同年6月16日
有効回答:20歳〜65歳の企業で働く従業員575名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
出典元:https://mh-tec.co.jp/

▪️代表取締役社長 刀禰真之介(とね・しんのすけ)プロフィール           

1979年7月29日生まれ・神奈川県出身

明治大学政治経済学部卒業
2002年 デロイトトーマツコンサルティング 入社
2004年 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 入社
2008年 環境エネルギー投資 入社
2011年 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ設立(旧株式会社Miew)代表取締役就任
2014年 株式会社Avenir(100%子会社)代表取締役就任
2022年   東京証券取引所マザーズ市場に上場

著書:

・部下の心が折れる前に読む本「社員がやめない会社」をつくる5つのステップ(幻冬舎)

・部下がイキイキと働く組織の作り方人的資本経営・健康経営ウェルビーイングを実現するための考え方 (日経BP/日本経済新聞出版)

▪️メンタルヘルステクノロジーズ会社概要

『ウェルビーイングのスタンダードを創る』をビジョンとし、クラウドの活用と企業における最適なメンタルヘルスケア体制の構築によって「心身の健康問題を考えることが身近になる世界」を実現することを目指す企業。産業医及び保健師等による役務提供サービスと従業員の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS(エルピス)」をパッケージ化した「産業医クラウド」を提供している。

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編集/杏奈(ガクラボメンバー)

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