彼氏の職場の女づきあいが派手で不安……負の感情を乗り越えるにはどうすれば?【ものすごい愛のお悩み相談室】

更新:2018/12/07

社会人ライフ

新社会人からリアルな悩みを募集し、独自の視点からアドバイスをもらう連載「新社会人のお悩み相談室」。今回は、「彼氏の職場の女づきあいが派手で不安」というお悩みに、元・社蓄OLで、現在は主婦業にパワフルに励むものすごい愛さんが回答します。

彼氏の職場の女づきあいが派手で不安

イラスト・saori・tanaka

冬のボーナスだけが心の支えとなってなんとか毎日の業務をこなしている新社会人のみなさま、ごきげんよう。

ボーナスという概念がない中で、主婦業に奔走するわたしの唯一の楽しみは、2週間に一度やってくる資源ゴミの回収日だけ、ものすごい愛です。
キッチンに溢れかえったチューハイの空き缶を眺めながら「早く回収日になってくれぇ!このままじゃ埋もれて死んでしまう!」と毎日切望しております。

さて今回は、男性社会特有の文化が根付いている職場で働く彼氏との付き合い方に悩む女性からの相談です。
「気にしない・疑わない・何も考えない」というノーテンキが3拍子揃ったわたしなりの考え方を、お話させていただきます。

Q.彼氏の職場の女づきあいが派手で不安
私には付き合って8年の消防士の彼氏がいます。
消防士は男の世界なので飲み会が多く、飲み会の場にもコンパニオンなどを呼ぶことが多いというのは割と有名だと思います。彼氏とは学生時代から付き合っており、世界一信用しています。しかし、そういう職場全体での女関係の派手さがとても嫌です。彼氏も行きたくて行っているわけではなく、かならず私に言ってくれるのですが、どうしても毎回嫌な思いをしてしまいますし、どんどん悪化して風俗などにも連れて行かれるんじゃないかとまで考えてしまいます。
この嫌な感情を乗り越えるためにはどうしたらいいんでしょうか。切実に悩んでいます。よろしくお願いします。
(女性/24歳/ホテル・旅行・アミューズメント



現在24歳で彼氏との交際期間が8年ということは……16歳から付き合っているということでしょうか?
まだ人間的に成熟していない、失敗も多く試行錯誤しながら大人になろうとしている10代の頃からそれだけ長く付き合えているということは、きっとあなたと彼がお互いサボることなく向き合い続けてきたからこその結果ですよね。

きっと8年の間に、おそらく上手に仲良く付き合っていくためにさまざまなルールが作られてきたのでしょう。
だから、彼も自分の日常生活の中で起きた出来事を包み隠さず報告し、それによってあなたの中にモヤモヤが生まれてしまう現状になっているのかと推測します。


全てを把握する必要はない


でも、彼の全てを知っておくことってそんなに大事なことでしょうか?
持っている価値観や将来どうしていきたいかという考えは、お互いの関係を穏やかに持続させる上で知っておくべきことですし、話し合いを避けられることではありません。

しかし、結果的にどうにかする術もなくモヤモヤが残ってしまうのに、全てを把握しておこうとするのは一種の自傷行為だし、自分1人で抱えるのはつらいからと罪の意識を半分こて全てを曝け出すことは、責任逃れと言えるのではないかとわたしは思います。

あくまでもわたしの場合ですが、もしも夫があなたの彼と同じような状況になったとして「昨日の飲み会にコンパニオンが来たんだよね! おれは嫌だったんだけど! でも! 上司がどうしてもって言うから! 断れる雰囲気じゃなかったし!」とわたしに報告してきたら「ハァ ?! なぜ聞いて嫌な気分になるようなことをわざわざわたしに話すんだ? お前はアホなんか?」と、事実に対する不快感を抱くだけでなく、それを伝えてきた夫にまで同じような感情を抱きます。

わたしにはどうすることもできないことを聞かされるぐらいなら、コンパニオンの有無について触れず「昨日の飲み会でカニがたくさん出てきてうれしかった〜」と当たり障りのない、けれど決して嘘をついているわけではない事実を伝えてくれたほうがよっぽどいいのです。

自分が知らないということは、自分の世界で起きていないということ。
自分の世界で起きていないということは、全世界で起きていないということと一緒ではないでしょうか。少なくとも、わたしはそう思います。

彼はどんな人?


社会人は学生時代と違って、人間関係の取捨選択の幅が狭まってしまうもの。

趣味が一緒、話していて楽しい、というプラスの感情だけで人付き合いしていればいいわけでなく、ギャンブルが大好きで借金を抱えている人や女関係が派手で遊び歩いている人など、自分には理解できないような考え方の人たちと無関係ではいられない場面はたくさんあります。
あなたの彼は、そういう世界と近い部分で生活しなくてはいけないのでしょう。

どんな状況にいても、簡単にまわりに流される人間は四六時中流されるし、そうでない人間は自分の意志をひけらかさずともまわりには決して流されません
彼がどういう人間なのかは、あなたがいちばん知っているのではないでしょうか?

まとめ


まずは、彼の全てを知っておきたいという考えから少し離れてみてはいかがでしょうか?
“信用する”という行為は、相手の日常生活の一挙一動まで把握しておかないとできないわけではありません
今まで築いてきた彼との歴史を踏まえた上で、自分が実際に見たこと、本人から聞いたことだけで充分です。
それを踏まえた上で、一度彼と話し合って欲しいと思います。

相手が不安を感じることまで報告することは必要なのか、お互いがほんとうに相手の全てを知りたいと思っているのか、全てを知っておかなければ信用することはできないのか。
もしかしたら、かつてのお互いの考え方と変わっているかもしれないですよね。
今の全て報告し合う関係から、次のステップに踏み出すいい機会だと思います。

あなたと彼の関係ならきっと大丈夫。“信頼”とはどういうものかの擦り合わせができる関係のはずです。


文・ものすごい愛
北海道出身。心身ともに健康だけが取り柄の、元社蓄のしがない主婦。洗濯洗剤はジェルボール派。AMにて『命に過ぎたる愛なし』を連載中。

連載:命に過ぎたる愛なし 
Twitter:@ mnsgi_ai 


イラスト・saori・tanaka
北海道生まれの関東在住。文字とイラストを描きます。好きな食べものは梨。

Twitter:@ oyocois


お悩み相談室バックナンバー\お悩みをぶつけてみよう/

相談はこちらから

関連記事

新着記事

もっと見る

HOT TOPIC話題のコンテンツ

注目キーワード

 ビジネス用語・カタカナ語80選

 キャリアロードマップの一歩目

  • ピックアップ