「ご確認下さい」の意味と使い方とは? ビジネスで使える敬語マナー

更新:2019/08/06

対人マナー

「ご確認ください」とは「~を確認してほしい」という気持ちを丁寧に表現した言い方です。尊敬を表す接頭語「ご」+「確認」+丁寧語「ください」で成り立っています。​「確かめてください」「認めてください」という意味として、ビジネスの場ではよく使われます。そこで今回は社会人になる頻繁に使われる「ご確認ください」の意味と使い方についてご紹介します。

上司・クライアントに使う場合は「ご確認ください」

普通何かを確認してほしいときには「確認してください」と言います。これは上司が部下に言ったり、目上の人が目下の人に言ったりするのであれば特に問題のない言い方です。しかし逆のパターン、あるいは先輩社員や社外の人、お客様に対しては適切とはいえません。なぜなら「確認してください」では、言われた人が上から命令されたような感じを受けるからです。もっとやわらかく、短い言い方で相手の気持ちを害さないのが「ご確認ください」という表現です。

「ご確認してください」は間違え?

「ご確認ください」と言うべきところを「ご確認してください」と言う人がいますが、これは誤りです。せっかく「確認」を丁寧に「ご確認」としているのに、「して」が尊敬語になっていません。この場合は「ご確認なさってください」か「ご確認されてください」とするのが正しい表現です。「ご確認ください」あるいは「ご確認なさってください」を上手に使いましょう。

「ご確認ください」の内容で、さらにやわらかい表現

確認を丁寧に「ご確認」と変えても、「ください」と言い切る形に強さを感じてしまう人もいます。こちらとしては決してそんなつもりはないのに、命令調に聞こえてしまうのはマイナスです。「ご確認ください」を基本として、相手に悪い印象を与えず、もう少しやわらかく聞こえる表現にはどのような言い方があるのでしょうか。いくつか例をご紹介すると、次のようなものが挙げられます。

「詳細は説明書でご確認くださいませ。」
「詳細は説明書でご確認をお願いいたします。」
「詳細は説明書でご確認くださるようお願いいたします。」
「詳細は説明書でご確認のほど、よろしくお願いいたします。」
「詳細は説明書でご確認いただければと存じます。」
「詳細は説明書でご確認いただければ幸いです。」
「詳細は説明書でご確認くださいますよう、お願い申し上げます。」

読んでみていかがでしょう。いずれの言い方も「ご確認ください」よりは、丁寧でやわらかく、受け入れやすい表現になります。

「ご確認ください」は社会人になると、直接顔を見て使う場面以外にも電話、メールなどでも頻繁に使うことになるでしょう。きちんとした敬語を使えるようになるのは社会人の第一歩! 意味と使い方をしっかりと理化して「ご確認ください」をビジネスシーンで使えるようにしましょう。

・執筆:山岸りん

短大卒業後、自動車ディーラーをはじめ金融関係、介護関係、保育、学習塾と幅広い業種での経験があり、現在は学習塾で小学生の学習に携わっています。

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