新社会人なら知っておきたい「厚生年金」とは? 国民年金との違い

更新:2017/06/09

税金・年金

■給付は「厚生年金」の方が手厚い


「国民年金」「厚生年金」の公的年金制度では、

●老齢年金
老後に給付される年金

●障害年金
高度な障害を負ってしまった場合に給付される年金

●遺族年金
残された家族が生活するために給付される年金

という3種の給付が受けられるようになっています。そのいずれでも国民年金よりも厚生年金の方が給付が手厚くなっています。上記のとおり、納付金額が土台となる国民年金よりも高く、追加分があるからです。そのため、厚生年金は「二階建て」なんていわれます。

例えば、老後の生活費として大事な「老齢年金」ですが、国民年金の場合には基礎となる「老齢基礎年金」のみが給付されます。しかし、厚生年金の場合には、この上に「報酬比例部分」の給付が乗っかります。

厚生労働省のリリースによりますと(平成28年1月29日)、国民年金の「老齢基礎年金(満額・1人分)」の例は月額「6万5,008円」、厚生年金(報酬比例分を足したもの)の例では月額「22万1,504円(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)」となります。けっこう大きな差になりますね。

⇒厚生労働省 「平成28年度の年金額改定についてお知らせします」
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12502000-Nenkinkyoku-Nenkinka/0000110901.pdf

サラリーマンになると全員強制的に「厚生年金」を天引きされることになります(※事業者によって例外あり)。国民全員の助け合いで仕方のないことですが、結構な金額を引かれるので、初めて給与明細を見たときにはゲンナリするかもしれません。新社会人のみなさんは、入社前に厚生年金とは何かをしっかり理解しておきましょう。

(高橋モータース@dcp)

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