「ASAP」とは? 意味や読み方、ビジネスでの使い方を解説【例文つき】

更新:2024/01/30

ビジネス用語

ASAPとは

みなさんは「ASAP」という単語を目にしたことはありますか? 「なるべく早く」「大至急」という意味を持つ略語です。

ビジネスでも便利に使えるASAPですが、実は使い方を誤ると失礼にあたることも……!

どんなシーンなら使える?
上司や取引先にはどうしたらいい?
こんな疑問をスッキリ解決しましょう。

今回は、ASAPの意味や読み方、使い方を例文とともに解説。使用上の注意点と、上司や取引先に失礼にならない言い換え表現もご紹介します。

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「ASAP」の意味と読み方

「ASAP」は「as soon as possible」の略で、「(可及的)速やかに」「できるだけ急いで」「なるはやで」といった意味の略語です。

表記方法は

・ASAP
・asap
・A.S.A.P


がありますが、中でも全て大文字で「ASAP」と表記するのが一般的です。

これらに明確な違いがあるわけではありませんので、自分の使用しやすいものや、社内でよく使われているものを使用するとよいでしょう。

「ASAP」の読み方は?

ASAPは「エーエスエーピー」とアルファベット読みされることが多いですが、「アサップ」「エイサップ」と発音されることもしばしばあります。

・エーエスエーピー
・アサップ
・エイサップ


どの発音が使われるかは職場や人によるので、どれで言われても対応できるようにしておきたいですね。

ASAPのビジネスシーンでの使い方・例文

ASAP ビジネス 使い方例文

もともと、ASAPは英文メール・チャットでは、文末で使われるのが一般的でした。ですが日本では文末だけでなく「ASAPで〜〜をお願い」のように文頭に置かれることも多くなっています。

そして、基本的には「ASAPで」と「で」を付けて用いられることが大半です。

日本のビジネスシーンを想定した例文を見てみましょう。

「ASAPで、例の会議の資料をお願い」

「急で申し訳ないんだけど、チェックをお願い。ASAPでね!」

「期限が迫っているのでASAPで返答を頼みます」


いずれも「できるだけ早く」やってもらいたいとお願いしている例文です。

くだけた言い方になっているのは、そもそもASAP自体がスラングに近い略語であり、気心のしれた相手に使うケースが多いためです。

例えば普段からカジュアルに会話している同僚だったり、プロジェクトメンバーの後輩などを相手に話をしていることが想定されます。

あるいは上司の立場から、部下に指示を出すときにも使えるでしょう。

英文メールでASAPを使用する場合の例文

英文メールでASAPを実際に使う場合は、次のような例があげられます。

“Please email me ASAP.”
(できるだけ早くメールをください)

“We will try and put things right asap.”
(早期に問題改善を行います)


英文での「ASAP」は文末に使われることが分かりますね。

2つ目の例文のように、早めの対応をこちらからお願いするとき以外にもASAPを使用することができます。

ASAPを使う際の注意点

ASAPを使う際の注意点

ASAPを使う際にまず注意したいのは、親しい間柄で交わすようなカジュアルな表現であるということ。丁寧な表現とは受け取られないということに気をつけなければなりません。

目上の人に使うのは避ける

ASAPは、どちらかというと「上の立場から下の立場の人へ」使う言葉です。ですから下の立場から先輩や上司、取引先に使うのは避けた方がよいでしょう。

ただし、目上の人でもある程度親しい関係性になれば、立場をわきまえた上で使えることもあります。上司から「ASAPでね!」と言われたことに対応する形で「ASAPですね!」「例のASAPの件ですが」といった具合です。

フォーマルなシーンでは使用しない

ASAPはビジネスシーンで使われる言葉ではありますが、あらたまったビジネスメールやフォーマルなシーンで使うのはNGです。

フォーマルなシーンでは「なるはやで」とは言いませんよね。それと同じイメージです。

締め切りを伝えた方がいいことも

「できるだけ早く」という意味を持つASAPですが、「できるだけ」も「早く」も受け取る相手によって感覚が違います。

締め切りが本当に迫っている、あるいは厳密に締め切りが決まっているような場合は、やはり期日を示してお願いすべきでしょう。

●締め切りもあわせて伝える例文

「例の会議の資料、ASAPでお願いね。今週中で間に合いそう?」


上司や取引先に失礼にならないASAPの言い換え表現

シンプルにASAPを言い換えるならば「大至急」「なるはや」「できるだけ早く」がピッタリでしょう。

ですが、上司や取引先など立場が上の人に対してはどうでしょうか。

「なるはやで」「できるだけ早く」とはお願いしづらいですし、言い方によっては失礼にあたります。至急何かをお願いしたい時の言い回しには十分注意しなければなりません。ASAPを使うのも、基本的には避けるべきです。

つい職場の同僚と同じように「ASAPで」と言いたくなったときのために言い換え表現をご紹介します。ポイントは敬語表現にすること、こちらから指示する形にしないことです。

○ 言い換え例

「こちら至急案件なのですが、ご対応いただくことは可能でしょうか」

「申し訳ありません、優先して進めていただくことは可能でしょうか」

「できる限りで構いませんので、お早めにご回答いただけますと幸いです」


「〜は可能でしょうか」にすると、指示ではなく質問となるため、上司としても聞き入れやすくなるもの。また「〜いただけますと幸いです」は「〜していただけるとこちらは幸せです」という柔らかい表現となります。

○目上の人に締め切りまで伝える例文

「こちら本日16時を〆切とさせていただいております。お忙しいとは存じますが、ご対応いただくことは可能でしょうか」


いずれにしても、こちらが「早く」と指示するのではなく、相手に決定権を委ねる形にするのがポイント。そうすると、相手もご自身の判断で対応してくれるでしょう。

まとめ

ASAPはビジネスのほかプライベートでも耳にすることのある略語ですが、その使い方にはいくつか注意点があることも分かりました。

どちらかというとカジュアルな印象のある言葉なので、「なるはや」と同じようなイメージで使っていくといいでしょう。

上司や取引先に「ASAP=大至急」をお願いするのは難しいもの。目上の人に失礼のない言い換え表現についても詳しく解説しました。

フォーマルなメールやプレゼンなど、ASAPのNGシーンは多いので、使えるシーンを考えて使い分けるようにしていきましょう。

(マイナビ学生の窓口編集部)

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学生の窓口編集部

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