例文つき!「あいみつ」の意味とビジネスでの使い方

更新:2023/06/27

ビジネス用語

あいみつ 意味 ビジネスでの使い方

「あいみつ取っておいて」ーーオフィスでやり取りされる「あいみつ」という言葉。初めて聞くと何のことか分からず戸惑ってしまいますよね。

正しい意味や使い方を知っておかないと、いざ自分が指示を受けた時に恥ずかしい思いをすることに…。この機会にしっかりマスターしましょう!

今回は、社会人なら知っておくべきビジネス用語「あいみつ」の意味と使い方を例文つきで解説。実際にあいみつを取る際のマナーや、メールでのあいみつ実践法まで詳しくお伝えしていきます。

「あいみつ」の意味とは?

あいみつとは、「相見積もり(あいみつもり)」の省略形です。「あいみつもり」の前の4文字だけを取って「あいみつ」と呼び「あいみつを取る」のように使います。

相見積もりとは複数社から見積もりを取ること

そもそも「見積もり」とは、必要となる費用について、1つ1つの明細項目から全体の合計までを算出すること。費用のほか、かかる時間を算出するケースなどもあります。

見積書サンプル

そして「相見積もり」とは、複数の業者から同じ条件で見積もりを出してもらい、料金や内容を比較することを意味します。

「相(あい)」には、「一緒に」「ともに」という意味があり、1つだけではなく複数の見積もりを揃えることを示しているのです。

ちなみに、漢字表記の際に「合見積もり」と、「相」ではなく「合」を使う人もいるようですが、少数です。辞書でも「相」が使われています。

プライベートでも身近な相見積もり

ビジネス用語として紹介してはいますが、相見積もりは身近なシーンでも使われます。

たとえば、

・自動車保険
・引っ越し
・家の修繕・リフォーム

といったさまざまなシーンで相見積もり=あいみつが行われています。

最近では「一括見積もりサイト」というWeb上から簡単に複数社に見積もり依頼ができるサービスが増えてきています。あいみつを取りやすくなってきているのは、消費者としては嬉しいですね!

あいみつのビジネスシーンでの使い方・使う場面

あいみつ ビジネスシーン 使い方・使う場面

あいみつには「複数の見積もり」という意味がありますので、使い方としては、

「あいみつを取る」
「あいみつをもらう」

のように使うのが基本です。

あいみつを使う場面は、新たに仕事を発注したいときや、何らかの製品を購入したいときが挙げられます。

たとえば、あるプロジェクトの依頼を行いたいときに、1社の見積もりを見ただけでは、その企業の提示する費用が好条件かどうかはわかりません。そこで、どの企業と契約を結ぶか決めるために「あいみつを取る」というステップを踏みます。

建築物のように品質や安全性などが求められるときには、ただ安いだけではなく、質やサポート体制も含めて考慮していきます。

また、場合によっては「今回はあいみつだけではなく、コンペも実施する」というシーンもあります。コンペは競技形式で広く募集をかけ、そこから選考していくというもの。たとえば自治体の観光ポスターや観光ガイドマップなど、デザイン系の分野でコンペが行われることが多いようです。

あいみつの使い方を例文でチェック!

それでは、実際のビジネスシーンではどのように使われているのか、例文を見ていきましょう。まずは上司から部下に、あいみつを依頼するシーンです。

<例文:上司から部下へ>

「来週の月曜日までに、あいみつ取っておいて」

「次のミーティングで確認するから、メールであいみつ送っておいてくれる?」

「リストアップした業者にあいみつよろしく」

企業によっては、発注予算に合わせてあいみつ先をリストアップする場合も。「どの業者に依頼したか」「期日をどうするか」などきちんと管理して、混乱してしまうことのないように気をつけましょう。

あいみつを取る側に立った例文もご紹介します。

<例文:あいみつを取る側>

「多少は面倒だが、損しないためにもあいみつを取っておこう」

あいみつは複数の業者とやり取りすることになるため、そのぶん手間が増えることは事実。ですが費用はもちろん、各社の強みや担当者の対応まで知ることができ、得られるものは大きいです。

信頼できる業者と出会うために、あいみつは有効な手段だと言えます。

さらに、見積もり提出側の例文はこちら。

<例文:見積もり提出側>

「あいみつに勝つために、できる限りのことはやるべきだ」

複数社の中から自社を選んでもらうために、できる限りの手をうっていこうという意味の例文です。競合先のことを意識しながら、対策を練っていく必要があるでしょう。

あいみつを取る際のマナーと注意点

あいみつ マナーと注意点

実際のところ、あいみつを取ったとしても最終的に採用されるのは1社のみ。それ以外の業者には手間だけをかけてしまうわけですから、あいみつの際はきちんとマナーを守ることが大切です。

上司や先輩からの指導もあると思われますが、ここでご紹介するマナーや注意点も参考にしてみてください。

●業者にはあいみつを取っている事を知らせる

●見積もりの提出期限を知らせる

●あいみつの結果断ることになった場合、断る業者にも連絡する

●あいみつに参加している他社の情報は極力公開しない

●依頼する場合は「あいみつ」ではなく「相見積もり」と正式名称を使う


あいみつを取る際の依頼メール例文

あいみつをメールで依頼する場合のビジネスメールの例文を紹介します。各企業でテンプレートがあるはずですが、基本的な形はこのようになります。

ABC株式会社
会社案内 ご担当者様

いつも大変お世話になっております。
株式会社マイナビの毎日 花子と申します。

この度、弊社におきまして会社案内パンフレットを刷新する運びとなりました。
つきましては御社からのお見積もりをいただきたく、ご連絡を差し上げました。

会社案内パンフレットの発行部数等は次のように考えております。

・印刷部数:500部程度
・総ページ数:10ページ程度
・写真撮影あり:社屋・人物など
・文字原稿の作成:弊社で担当
・納品日:9月28日

参考といたしまして、従来の会社案内パンフレットも添付いたしましたのでご活用ください。
お忙しい中恐縮ではございますが、◯月◯日をご提出の期限とさせていただきます。

なお、本案件は複数の業者様の見積もりを検討させていただいた上で決定したいと考えております。
結果につきましては◯月◯日までにご連絡差し上げますので、何卒ご了承いただけますと幸いです。

以上となりますが、ご不明点がございましたら何なりとお問合せくださいませ。
ご多忙の折、お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

あいみつ後のお断りメール例文

あいみつを依頼したものの、お断りする場合に送る不採用のメールの例文はこのようになります。

ABC株式会社 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社マイナビの毎日 花子でございます。

先日は会社案内パンフレットの件でお見積書を頂きまして、誠にありがとうございます。

社内で拝見させて頂きました結果、〜〜の面で折り合いがつきませんでした。大変恐縮ではございますが、今回は見送らせていただくこととなりました。

お見積もりにあたり貴重なお時間を頂戴いたしましたのに大変申し訳ございません。

またの機会にご依頼させていただくこともあるかと存じますが、その際はどうぞよろしくお願い申し上げます。

この度は本当にありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

まとめ:あいみつはマナーを守って行おう

今回は、ビジネス用語「あいみつ」の意味と使い方を例文つきで解説しました。あいみつとは「相見積もり」の略で複数の取引先から見積もりをもらうこと、と覚えましょう。

インターンや職場で「あいみつ取っておいてね」と言われるシーンがあると思いますが、その業界や企業ごとに細かいルールやマナーが異なります。初めてのあいみつは、必ず先輩や上司の指示を仰いだうえで行いましょう。

文・マイナビ学生の窓口編集部

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