給料の話題で耳にする「手取り」という言葉の意味は知っている人が多いと思います。新社会人として給料をもらう立場になれば、きちんと理解しておくことが大切です。就職活動をしている人も理解しておかないと、就職してから額面を見て、提示されていた給料より少なく「あれ? 給料が約束と違う……」なんてことになりかねません。今回は「手取り」とはどんな意味か、一般的な額面との違いだけでなく、月給と月収の違いなども詳しくご説明していきます。また月収や年収、源泉徴収も合わせて確認しておきましょう。
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新社会人として気になるのはやはり初任給ですよね。手取りや額面の意味を説明する前に、まずは初任給の相場を調査してみました。
第1位 20万5000円~21万円未満 17人(15.7%)
第2位 10万円未満 10人(9.2%)
第3位 19万円~19万5000円未満 7人(6.4%)
第4位 18万円~18万5000円未満 6人(5.6%)
第5位 19万5000円~20万円未満 6人(5.6%)
もっとも多かったのが「20万5000円~21万円未満」。一方で2位は10万円未満と、1位と2位で大きく金額に差が出る結果になりました。
額面では20万円ほどの初任給。では、実際の振る込み額はどれくらいなのでしょうか? その仕組みを解説します。
まずは月給の額面と「手取り」の違いについて解説します。一般的な会社であれば『給与明細書』に、給与に関するすべてが記載されています。まずは月給の額面ですが、これは会社からあなたに支払われた給料の額です。といってもすべての額が受け取れるわけではなく、そこから社会保険料や所得税、住民税などが天引きされます。そして残った金額が「手取り」として銀行の口座に振り込まれるのです。月給として提示された額は、全額もらえるわけではないので注意が必要。この手取りとして使えるお金のことを『可処分所得』とも言うので覚えておくといいでしょう。
初任給の額面が20万円だとすると、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料が差し引かれ、さらに所得税分を引くと、手取りはおよそ16万円ほどになります。
※社会人1年目は住民税が引かれません。2年目は住民税が引かれるので初任給よりも2年目の手取りが減る可能性があります。
「月給」と「月収」。きっと『えっ?! 同じ意味だと思っていた……』という人も多いのではないでしょうか。実はかなり大きく違います。まずは「月給」ですが「1カ月という単位で定められた給与」という意味を示しており、基本給と毎月固定で支払われる給与のことを指します。注意点としては、役職手当などは毎月固定されている給与として含みますが、月ごとに異なる残業手当などは「月給」には含まれません。次に「月収」ですが、簡単に説明すると「年収」を12カ月で割ったものです。年収にはボーナスや臨時収入なども含まれているので、当然ですが月給よりも月収の方が金額は大きくなります。
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