手取りと額面の違いを説明できますか?
新社会人として給料をもらう立場になれば、きちんと理解しておくことが大切です。
就職活動をしている人も理解しておかないと、就職してから額面を見て、提示されていた給料より少なく「あれ? 給料が約束と違う……」なんてことになりかねません。
今回は「手取り」とはどんな意味か、一般的な額面との違いだけでなく、月給と月収の違いなども詳しく説明していきます。
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月給の額面は会社からあなたに支払われた給料の額です。ここから社会保険料や所得税、住民税などが天引きされた金額が手取りとなります。
求人票で月給として提示されている全額をもらえるわけではないので注意が必要です。
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「手取り」=「月給の額面」ー「社会保険料など」
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自分の額面からどれくらいの保険料や税金が引かれているのかは、給与明細書に書かれています。一般的な会社であれば給与支給日に給与明細も一緒に支給されますので、チェックしましょう。
手取りとセットで聞くことが多い可処分所得(かしょぶんしょとく)は手取りと同じ意味です。
自分の意思で使えるお金なので可処分所得とも呼ばれるというだけですね。国の統計情報を閲覧するときによく出てきます。
「月給」と「月収」を 同じ意味だと思っている人もいますが、実はかなり大きく違います。
「月給」は「1カ月という単位で定められた給与」という意味を示しており、基本給と毎月固定で支払われる手当のことを指します。注意点としては、役職手当などは毎月固定されている給与として含みますが、月ごとに異なる残業手当などは「月給」には含まれません。
「月収」は、簡単に説明すると「年収」を12カ月で割ったものです。年収にはボーナスや臨時収入なども含まれているので、当然ですが月給よりも月収の方が金額は大きくなります。
手取りは、額面から所得税や住民税などの税金、そして社会保険料を会社が天引きした後に支払われた金額のことです。
同じ額面20万円でも扶養家族の有無や手当の有無で手取りは変わってきます。自分の手取りがどのくらいになるのかは、細かい計算が必要になりますが、だいたいの金額はこの計算式で出すことが可能です。
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手取り=額面 ✖︎ 0.8
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社会保険料や税金などの引かれる金額は、大体2割程度と言われていますので、おおよその手取り金額は額面金額に0.8をかけたものになります。
実際の手取りは、労働組合費なども引かれる場合があるので、給与明細書をチェックしましょう。
初任給の額面が20万円だとすると、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料が差し引かれ、さらに所得税分を引くと、手取りはおよそ16万円ほどになります。
※社会人1年目は住民税が引かれません。2年目は住民税が引かれるので初任給よりも2年目の手取りが減る可能性があります。
初めての給与をもらった際に、「求人票の金額よりも大幅に少ない」と感じる人がいますが、求人票に記載されている金額は、額面です。手取りではありません。
額面よりも2割程度少なくなっているのが普通ですので、慌てて上司に詰め寄ったりしないようにしてください。
ですので、これから転職活動をする予定がある場合、転職エージェントに「希望年収」「希望する給与金額」を尋ねられたら額面で答えましょう。額面は理想とする手取りを2割り増しにすれば計算できますよ。
額面と手取りの違いを理解すれば、「あれ? 給料が約束と違う……」という勘違いで恥をかくことを回避できます。
また、自分の給与明細書を理解することは、社会人として最低限の常識でもあります。会社員だけでなく、アルバイトでも同様です。
月々の給与明細書は必ずチェックし、手取りや額面の細かな内容も理解できるようになりましょう。
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