やっぱり「好きなこと」を仕事にしたい? 好きなことと仕事は分けたい? 大学生の理想は……

2016/03/03

社会人ライフ

将来の夢をかなえるために、興味のある分野を学ぶために、現在通っている学校を選んだのではないでしょうか。好きなことを仕事にできたらいいですが、現実はそう甘くないともいいますよね。みなさんは「好き」を仕事にしたいと思いますか? 学生に聞いてみました。


Q.本当に好きなことを仕事にしたいと思いますか?
したい……302人(75.31%)
したくない……99人(24.69%)

4人のうち3人は好きなことを仕事にしたいと思っているようです。好きなことなら大変でもがんばれるかもしれませんね。それぞれを選んだ理由を具体的に紹介します。

<「好き」を仕事にしたい!>
■仕事を継続するために
・「突き進めるものは好きなことに限るから」(女性/22歳/大学4年生)
・「好きなことなら、少々の事でも乗り切れそうなので」(男性/19歳/大学2年生)
・「やはり飽きなくて、好きなことは続けられるから」(男性/25歳/大学院生)
・「収入が下がっても我慢できるから」(男性/21歳/大学3年生)

大変なことがあっても、好きなことなら乗りきれそうですね。逆に嫌いなことを仕事にしたら、すぐに逃げ出してしまうかも……。

■仕事中心の人生になるから
・「人生の中でかなりの比率を占めるので」(男性/23歳/大学4年生)
・「そもそも仕事をしたくないので、好きなことをして生活できるならそれが一番理想」(女性/22歳/大学4年生)
・「好きでもない仕事に人生の大半を使いたくないから」(女性/19歳/大学1年生)
・「仕事は一生続けなければならず、途中で投げ出さないためには好きな事をやるのが一番だと思うから」(女性/22歳/大学4年生)

学校を卒業してから定年まで、40年近く働き続けることを考えたら、できるだけ楽しく仕事をしたいですよね。1日の大半を消費するからこそ、好きなことにこだわりたくなります。

■誰かのためにもなる
・「それが一番人のためにもなることだと確信しているから」(男性/22歳/大学4年生)
・「それが誰かのためになると信じているから」(女性/23歳/大学4年生)
・「好きなことで社会に貢献したい」(男性/21歳/大学3年生)

自分の好きなことが誰かのためになるなんて、すてきですね。夢中になることでいいアイデアが生まれ、画期的な商品やサービスが誕生するかもしれません。

■やっぱりあこがれる!
・「子供の頃からずっと夢見てきたから」(女性/21歳/大学4年生)
・「好きなことで食べていけるのは、並大抵のことではないので、憧れる」(女性/22歳/大学4年生)

好きなことをしてお金をもらうことは簡単ではありません。だからこそ、あこがれてしまうのです。

<「好き」を仕事にしたくない……>
■「好き」と仕事は別物
・「好きなことは趣味にとどめておいて、その趣味を存分に楽しめるように稼げるような仕事がしたいから」(女性/20歳/短大・専門学校生)
・「仕事と好きな事の境界線が分からなくなるため」(男性/22歳/大学4年生)
・「好きなことを仕事にすると、仕事の息抜きがなくなってしまう」(女性/21歳/大学3年生)
・「好きなことは休みの日に自分だけでやりたいから」(女性/22歳/大学2年生)
・「好きな事はあくまで趣味で良い。仕事は仕事、遊びは遊び」(女性/21歳/大学4年生)

好きなことを仕事にしてしまうと、休日にも仕事をしている気分になりそう。メリハリをつけるためにも、あえて選ばないという意見に納得です。

■嫌いになりたくない!
・「一番好きなことを仕事にすると、仕事上のストレスで趣味のように大好きとは思えなくなりそうだから」(女性/22歳/短大・専門学校生)
・「好きなことも嫌いになる。続かない」(女性/21歳/大学3年生)
・「好きなことをやり続けると逆に嫌いになる可能性がたかい」(女性/20歳/大学2年生)
・「好きなものは好きなままでいたいから。仕事にすると、悪い面がどうしても見えてしまう」(女性/23歳/大学4年生)
・「好きなことを仕事にすると嫌いになる。仕事には情熱よりも能力が大事だと思うし、好きなことと金儲けが結びつくと思い切り打ち込めなくなると思う」(女性/21歳/短大・専門学校生)
・「趣味が仕事になって義務のようになりたくない」(男性/26歳/大学4年生)

仕事には大変な面もあるので、純粋に楽しんでばかりはいられません。「好き」が「嫌い」になってしまったら悲しいですよね。

どうせ働くなら好きなことをしたいけれど、嫌いになってしまわないか不安……。これが本音かもしれませんね。仕事に人生を捧げたい人は好きなことを選び、あくまで生活の手段と考えるなら別のことを仕事にする。仕事に対するとらえ方によって、選択がかわるのではないでしょうか。

文・OFFICE-SANGA 藤井蒼

調査時期:2016年2月
アンケート:マイナビ学生の窓口調べ
集計対象数:大学生男女401人(インターネットログイン式アンケート)

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