失敗したらこれ! 評価を取り返す始末書の書き方講座

更新:2016/10/31

対人マナー

仕事などで失敗やミスをしてしまった場合には、正式な謝罪と反省の意を伝えるため、「始末書」の作成を求められることがあります。失敗自体は残念な出来事ですが、評価につながる「始末書」の書き方をマスターすることで、明るい将来を切り拓くチャンスを手にすることができます。


■始末書の書き方1 適切な様式を選択

「始末書」を作成する場合には、提出先から特段の指定がない限り、定型の様式を使用するのが一般的です。様式には、始末書に記載すべき内容によって、さまざまなバリエーションがありますので、適切なものを選ぶことが重要となります。遅刻や無断欠勤に関するものから、業務上の重大なミスや事故に及ぶものまで、反省すべき内容の程度によっても、適切な様式は異なりますので、慎重に判断しましょう。例えば、失敗やミスの内容が複雑かつ重大なものであれば、原因や反省点などをくわしく記述する必要があるので、自ずとそれらを記述するスペースを多めに確保できる様式を選ぶべきです。

始末書の書き方2 最大のポイントは、「改善策」の充実度合い

「始末書」では、すでに犯してしまった失敗やミスを反省することは当然重要ですが、評価につながるかどうかは、「今後の対策」や「改善策」の内容によって変わってきます。評価のポイントとしては、失敗やミスの再発防止につながる現実的な対策が十分に考えられているかどうかという点に尽きます。自分自身ができないような理想ばかりを並べ立てても仕方ありません。自分の失敗やミスによって迷惑をかけてしまった会社や組織の人々に対して、今の自分ができることを具体的に考えて記述しましょう。「始末書」に書かれた内容は、会社や組織に対する「約束」であり、将来にわたって必ず守り、実行していかなければならないということを、肝に銘じておきましょう。

始末書の書き方3 「改善策」で網羅すべきポイントとは

将来に向けた「改善策」や「再演防止策」に関して、何を書いたらよいか迷っておられる方に向けて、具体的に盛り込むべきポイントをいくつかご紹介します。

1. いつまでにどのような対策を実行するかについて、具体的な日付や時刻を入れて記載しましょう。

2. 今後、いつ、だれに、どのような報告を行っていくかを、明確に記述しましょう。

3. 業務フローに関する改善提案を行う場合には、新たな業務フローや自分の役割について具体的に記述しましょう。

4. 「改善策」や「再演防止策」の実施によって、どのような効果が期待できるのか、自分の決意も含めて記述しましょう。

5.万が一、「始末書」の中で約束していることが、期限までに実行できない場合には、どのように対処するつもりか、自分の考えを明確に記しましょう。

仕事での失敗やミスを、前向きなエネルギーに変えて、将来の大きな成功に貢献できる人材となりましょう。悔しい思いをした分、その何倍もの喜びや充実感・達成感を味わうことができるチャンスをつかめると信じて頑張っていけば、必ずや道は拓かれます。

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