■実際にミミズバーガーを作った!——実際にミミズを原料にハンバーガーのパティを作ったら、かえって高価になって、経済性を考えたらそんなことやるわけがない、ということですね。
皆神先生 実は、川口さんは「実際にミミズバーガーを試作して食べてみた」のですよ。
——えっ?
皆神先生 ミミズバーガーの都市伝説を聞いて、やってみたというわけです。まず、ミミズの価格ですが、川口さんによると、国内メーカーからミミズを購入すると1キロ7,000円−8,000円、1キロでだいたい2,500匹だったそうです。
——想像するだけで気持ち悪いですね。
皆神先生 そうなんですよ(笑)。大量のミミズを切って......など、その料理の過程がまた気持ち悪いんですよ。読者の皆さんのためにもここでは引用しませんが、ミミズの臭気がまたすごいんだそうで、
「食うとか食わないとか、頭おかしいんじゃないか。これを牛肉の代わりにどうとかこうとか、アホか、と」
というのが川口さんの感想です。
——でもハンバーガーにまでしたのですか?
皆神先生 ミミズバーグを焼いて、かじるところまでは試したようです。
——どうなりましたか?
皆神先生 よく焼けているところをかじってはみたが、吐き出しちゃったようです。
「この味は異常だ。金属の味だ。食べ物の味じゃない。魚はミミズを食べるし薬にも使われている。だから毒ではないだろう。しかし毒じゃないからといって、それが食べ物だとは限らない」
だそうです(笑)。結論としては、
「ミミズバーガー絶対にない」
とのことですよ。ですから、価格面、経済的にあり得ないだけではなく、味からしても絶対にあり得ない話と結論できるでしょう(笑)。詳細を知りたい人は、ぜひ川口さんの『大人の怪しい実験室〜都市伝説の検証』を読んでください。ちなみに川口さんによれば、ミミズは風邪薬に使われる解熱剤の「地竜」の原材料なので、「たくさん食べると寒くなり、かえって具合が悪くなる」のだそうです。
——ありがとうございました。
まさか、実際にやってみた人がいらっしゃるとは思いませんでしたね。ミミズでハンバーガーのパティを作るなんて話は100パーセントあり得ないようです。
※デバンカーとは、オカルト・超常現象を懐疑的に捉え、科学的に検証を行う人のことです。
⇒著:川口友万『大人の怪しい実験室〜都市伝説の検証』
http://urx2.nu/h9Ac(高橋モータース@dcp)