ビジネスの場に限らず、結果を出しているチームは仲間同士の連携がうまくいっているといいます。しかしグループができたばかりの頃は、相手のことがよくわからずギクシャクしてしまうもの。トラブルに一丸で立ち向かったり、大きなイベントを経験すると「絆が深まる」といわれますが、実際にはどんな出来事をきっかけに絆を深めているのでしょうか。今回は社会人にチームが結束したきっかけエピソードやトラブルを聞いてみました。
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■追い詰められて、結束!
・インフルエンザで2人がダウンしたとき、残りのメンバーで協力して仕事をこなした(女性/23歳/その他)
・上司のミスで消えたデータをみんなで入力し終えたとき(女性/31歳/ソフトウェア)
・納期が迫ったときのラストスパート(男性/35歳/小売店)
・スケジュールきつきつのプロジェクトが何とか終わったとき(女性/32歳/その他)
突然のピンチに立ち向かうことでチームの絆が強まったという声が多く集まりました。職場の人間関係はやはり仕事でこそ深まるということでしょうか。そうはいってもスケジュールきつきつの仕事が頻発する現場は困りますが......。
■「共通の敵」を前に結束!
・他の部署から攻撃されたとき(女性/32歳/金融・証券)
・他部署との抗争(男性/28歳/学校・教育関連)
・嫌な客がいたときに、みんなで慰めあった(女性/27歳/ソフトウェア)
・上司がムカつくので、課員の絆が強まる(男性/28歳/自動車関連)
・ライバル会社より良い製品を早くに投入して、ライバル会社を出し抜いたとき(男性/33歳/機械・精密機器)
外ではライバル社を出し抜き、社内では「他部署からの攻撃」と「嫌な上司」に備える、とまさに争いが絶えない企業戦士。せめて身近なチームでは結束しないと心が休まりませんね。
■「イベント」で結束!
・職場でサッカー観戦をしたときは大盛り上がりだった(男性/35歳/情報・IT)
・社内でのグループ発表会で表彰されたとき(男性/27歳/自動車関連)
・みんなで芋堀りをしたこと(男性/24歳/団体・公益法人・官公庁)
・各課対抗のバレーボール大会で優勝(女性/28歳/電機)
・良い上司だったので彼の評価を上げるため、営業企画チームで一位をとった(女性/29歳/医療・福祉)
サッカー観戦、バレーボールに芋ほり。普段の職場では見られない素顔に触れるイベントは急接近するポイントですね。
■「徹夜」で結束!
・徹夜でみんなで仕事をしたとき(女性/32歳/医療・福祉)
・みんなで工場泊まり込み作業。文句を言いつつも、無事終わったときはすごく絆が深まっていた(女性/26歳/学校・教育関連)
・納品する商品に間違いが発覚して、部署10人ぐらい全員で徹夜してシールの張り替えをした(男性/35歳/機械・精密機器)
・残業続きの毎日が続き、週末にみんなで飲みにいったとき(女性/27歳/商社・卸)
・みんなで残業をして、夜食にピザを食べているとき(女性/35歳/機械・精密機器)
この「みんなで徹夜作業」は絆が深まりやすい鉄板シチュエーションのようです。学生時代に戻ったみたい! とばかりに熱い絆を感じたという「ピザ推し」コメントが目立ちました。「残業ピザ」は社会人の青春といえそうですね。
続いて、「チームの絆を強めるために行っていること」も合わせて聞いてみたところ......。
・定期的に飲み会をする(女性/25歳/小売店)
・一週間に一度は上司も交えてランチに出かけている(女性/40歳/医療・福祉)
・「上司の悪口を言う会」を設ける(女性/26歳/機械・精密機器)
・必ずたわいもない話をする(男性/21歳/商社・卸)
・15時ごろにお菓子を配る(女性/27歳/学校・教育関連)
・戦い合う(男性/27歳/建設・土木)
・忙しい仕事を分け合ってやる(男性/50歳以上/情報・IT)
定期的にお酒の場をつくる、雑談を含めたコミュニケーションを大切にしているという意見が多かったです。やはり基本的なことに気を配るのが大切といえそうです。
急な残業やトラブルへの対応は憂鬱ですが、チームの結束を最も実感しやすいシチュエーションといえそうです。社会人ならではのヘビーな絆の深め方ですが、これも職場で働くことの醍醐味のひとつなのかもしれません。みなさんは何かのトラブルをきっかけに絆が深まったという経験はありますか?
文 サクマ香奈
調査期間:2015年1月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人500件(ウェブログイン式)
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