国際化が叫ばれるなか、スキルアップや趣味のため英語を学んでいる人も多いのではないでしょうか。海外の人と初めて会うと、必ずと言っていいほど出るのは「どこから来たの?」という話題。そのときに大切なのは、どれだけ自国についてよく知っているか。そして、自国のすばらしい部分を海外の人に伝えることができるかという点です。
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ところが、今の日本人はそもそも自国のことを知らないのだとか。そのために、「この国について何を話せばいいのかわからなくなった」、「日本についてよくわかっていない」、「海外の人のほうがむしろ日本の良さを知っていた」といった展開になってしまうことも。これでは、せっかくの「お国自慢チャンス」を潰してしまい、海外の人たちにもっと日本について知ってもらう機会を失ってしまいます。
こうした失敗をしないためには、ただ英語を勉強するだけではダメ。それと同時に、海外にも通用する日本の自慢できるポイントを知る必要があるのです。
2012年に外務省が行った『日本の国際協力に関する調査』によると、日本が行っている国際協力に関するキーワードの認知率は「政府開発援助(ODA)」が72.6%、「国際協力」が67.9%となるなど、それぞれ約6〜7割を超えることがわかりました。「知っているものはない」という人はわずか5.5%と、認知率自体はとても高いにも関わらず、その内容を良く知っていると答えた人はわずか1割以下。それぞれの言葉に聞き覚えがあっても、具体的には説明できないという日本人の姿が浮き彫りになりました。
日本はこれまで多くの国から、国際協力、途上国支援などを通して多くの国の人から感謝を受けています。このように、国際協力はお国自慢ネタの宝庫。それなのに、支援の内容を詳しく理解している人がほとんどいないという現状を作り出してしまったのはどうしてでしょうか? 実際の声を集めたところ、次のような意見が寄せられました。
・身近に接する機会がないから(男性/25歳)
・具体的な内容、例えばどのような事業にどのような援助を行ったのかについての紹介がされていない(男性/24歳)
・身の回りでほとんど話題にあがらないから(女性/18歳)
・活動内容が自身の生活とあまり関わりがない印象があり、関心があまり湧かない(男性/21歳)
・学校で用語は習ったが、実際どのような活動がされているのか、パッシブに情報を得にくい(男性/21歳)
このことから「身近に触れる機会がなく、国内では話題になりづらい」という現状が、国際協力の内容が国内に広まらない理由のひとつだと考えられます。
「お国自慢ネタ」の宝庫である国際協力について知れば、自国について話すネタには困らないはず。外務省では、国際協力をより身近に感じ、知ってもらうきっかけを提供するため、さまざまな企画を実施しています。
例えば、10月3日には、約1時間のプログラムを見るだけで日本のことを海外に語れるようになる、外務省初のバラエティ番組・外務省presents『僕らが世界にできること』(
)を放送。また、『世界一わかりやすく国際協力を伝えるWEBサイト』(http://earthactionstudiojapan.go.jp)では、国際協力への取り組みを毎日ピックアップしてわかりやすく解説しています。これらをチェックするだけで、国際協力についてすぐに理解できるようになるはず。
さらに、10月17日(金)の17時30分から、国際協力にあまり関心をもっていなかったアーティストたちが、バラエティ番組『僕らが世界にできること』へ出演し、多くの気づきを得たことから実現した音楽生ライブ『僕らが世界にできること・音楽篇』を六本木・ニコファーレで開催します。
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