就活市場で人気の金融系企業。目指す人も多いと思いますが、業界研究や情報収集はどのようにしたらいいのでしょうか。そこで、金融業界の志望者にオススメの雑誌やウェブサイトを、金融業界専門の人材紹介会社、リタウィルコンサルティング株式会社の代表取締役、箕輪吉行さんに教えていただきました。
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■情報収集の目的は視野を広げ、自分の意見や考えを深めること
前提として、金融業界を目指す学生に対して、企業側が業務の専門知識を求めることはほとんどありません。むしろ大学4年間の生活でどの程度視野を広げ、金融に限定しないさまざまな経済や社会のトピックを理解しているか、そしてその事象を客観的に分析した上で、自分の意見を呈することができるかどうかが求められています。
■国内外の雑誌で幅広い企業事例を学ぶ
そのために読んでおきたい雑誌としてまずオススメしたいのが『日経ビジネス』(日経BP)です。業界において日経新聞は必読ですが、こちらでは多様な業界の企業トップの経営哲学など企業事例を深く学ぶことができます。視野を世界に広げられるという意味合いでは、英国の『The Economist』(The Economist Newspaper Limited)もいいでしょう。また、社会人として多面的に活かせる知恵を学べる『プレジデント』(プレジデント社)も面白いと思います。
■プロも使う情報ソースはウェブにあり
ウェブサイトでは、金融マーケットで働くプロフェッショナルが実際に情報ソースとして使っている『Bloomberg』(http://www.bloomberg.co.jp/)や『Reuters』(http://jp.reuters.com/)を読み、どのようなニュースが市場にインパクトを与えているのかなど、具体的なイメージを膨らませておくことも良い経験になるでしょう。また、『現代ビジネス』(http://gendai.ismedia.jp/)もオススメです。政治経済のさまざまな事象について、多様なバックグラウンドを持つ専門家が独自の切り口で意見を展開しているので、自分の考えを客観的に見直すことができます。
余力がある人は、英字紙の『Financial Times』(http://www.ft.com/)や『Wall Street Journal』(http://jp.wsj.com/)のウェブサイトも活用するといいでしょう。将来、金融パーソンとして毎朝の始業前にブラウジングできると役立つので、国内系外資系問わず金融業界志望者は、今のうちに慣れておくと入社後にスムーズなスタートを切ることができます。
合わせて、金融業界の重鎮や、顧客となる投資家のブログを読んで、業界内外の裏事情を学んでおくのもいいですね。
いかがだったでしょうか。もちろん、これらに目を通すのと平行して、実際に業界で働く先輩から生の声を聞くことも大切です。雑誌やウェブサイトでは語られない、業界の実情をより鮮明に理解することができるでしょう。
文●中島理恵
箕輪吉行氏プロフィール
慶應義塾大学卒業、英国Warwick大学大学院修了。J.P.モルガン証券、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル等歴任。現在、金融業界専門の人材紹介会社『リタウィルコンサルティング株式会社』代表取締役。公式ホームページhttp://ritawill.com/
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