簡単な練習ですぐに効果アリ! 舞台役者に聞く、日常生活で役立つ滑舌上達テク

更新:2018/06/11

社会人ライフ

簡単な練習ですぐに効果アリ! 舞台役者に聞く、日常生活で役立つ滑舌上達テク

社会生活では、会議やプレゼンなど人前で話す機会も多くなります。そこで気になるのが発声や滑舌です。せっかく人前で話すのなら、やはりスムーズにしゃべりたいですよね。そこで今回は、日々発声や滑舌を良くする練習をしている舞台役者の方に、練習方法やそのコツを聞き、まとめてみました。

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■口の動き、舌の動きをスムーズに

●顔の筋肉を鍛える

顔や口周辺の筋肉が弱いと、発声で大事な正しい口の形ができなかったり、形を維持できなかったりする場合があります。顔の筋肉を鍛えるのは安定した発声をするために大事なことです。口を大きく上下に開き、今度は左右に伸ばすように開くなどして、顔の筋肉をよく動かすことで顔の筋肉が鍛えられ、動きもスムーズになります。ギュッと目をつぶってから大きく開く動きも効果的。よくある「割り箸を口に挟んで話す」という方法も、顔の筋肉を鍛えたり、ほぐしたりできる効果が期待できます。普段から大きく口を開けたりして、顔全体の筋肉を動かすように心掛けるといいでしょう。

●腹式呼吸をマスター

正しい発声には正しい腹式呼吸が不可欠。アナウンサーや役者さん、声優さんなどは腹式呼吸をマスターしています。腹式呼吸を使って発声をすることで十分な肺活量を維持することができ、声が途切れ途切れになったり力のない発声になったりするのを防ぎます。

腹式呼吸は、名前のとおり、おなかを使った呼吸法。おなかいっぱいに膨らませて息を吸って、ゆっくりと吐き出します。胸ではなく、おなかに空気を入れておなかから声を出すような感覚です。あおむけに寝て呼吸をするとおなかが膨らむのが分かりやすいと思います。これを立ったままでも維持できるよう練習しましょう。女性は胸式呼吸の人が多いため、意識しないとなかなかマスターできません。普段からおなかで呼吸するように、意識するといいでしょう。

●口を大きく開ける

滑舌が悪いという人に多いのが、しっかり口が開いていないというもの。口の形をほとんど変えずにしゃべろうとしても、上手にしゃべることはできません。顔の筋肉を鍛えるときのように、口をしっかりと大きく開けてしゃべるように心掛けると、かなり変わってきます。人によっては上下に開いていない、左右に開いていないなど特徴もあるので、鏡を見ながら練習するなどして、自分の口の開きをチェックするといいですね。

●練習で発声をスムーズにする

発声練習も大事です。「あいうえおかきくけこさしすせそ......」といった五十音を順に発声するだけでなく、

あえいうえおあお
かけきくけこかこ
させしすせそさそ
たてちつてとたと
なねにぬねのなの......

といった50音の発声練習や「ういろう売り」という歌舞伎演目のせりふも滑舌の練習の定番。「東京特許許可局」や「生麦、生米、生卵」といった早口言葉も滑舌の練習に最適です。これは口が縦や横、すぼまるといったさまざまな動きになるように並べられています。声のお仕事をしている人は、誰もがやっている発声練習です。

他にも「あめんぼあかいなアイウエオ」という北原白秋の詩を読む練習す。最初はゆっくりと口の開きや滑舌を意識して読み、次第に速くしていくといいでしょう。

●話す前にストレッチ

とっさに話さないといけない場合は難しいですが、会議やプレゼンなどで話す前には、口を大きく開いたり、舌をグルグル動かしたり、顔の筋肉のストレッチを行いましょう。何事にもウォーミングアップが大切です。

●ゆっくりと話す

大勢の前で話す際、緊張してつい早口になってしまいがちです。焦って早口になると、滑舌が悪くなり発声も不安定になります。そうなると伝えたいことも正しく伝わりません。「ゆっくりと話す、ゆっくりと読む」ことを意識するといいでしょう。「遅すぎるかな?」と思うくらいのスピードが、実は聞く側にとってはちょうど良かったりするのです。

人前で話す機会があるのにうまく発声できないという人は、こうしたことに気を付けてみてはいかがですか? 「発声練習する場所がない」という人でも、腹式呼吸にして、口を大きく開けるようにするだけでも、かなり変わってくるそうです。実践してみるといいかもしれませんね。

(中田ボンベ@dcp)

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