「論文のコピペ」経験なし82.4％　経験ありは......？

今年の上半期、論文の内容を丸ごとコピーアンドペーストする、いわゆる「コピペ問題」が世間を騒がせました。特に大学生のみなさんにとって身近な問題だっただけに他人事ではなかった人もいるのでは？　そこで、社会人のみなさんに「コピペ」経験についてアンケートを行いました......！

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Q学生時代、レポートや論文を先行研究からコピペした経験はありますか？

はい　17.6％
いいえ　82.4％

なんと2割弱の人がコピペ経験ありという結果に。何ゆえコピペをしてしまったのでしょうか、その理由とは？

■経験あり

・締め切りが迫っているのに間に合わなくて、ネットで調べた情報や論文をつなぎあわせた（女性／29歳／情報・IT）
・楽だから（男性／31歳／機械・精密機器）
・研究は代々引き継ぎをしながら行っているので、冒頭の数式など被る部分も多く、先輩が作った既存のものを使ったほうが早いから。コピペというよりはそもそも先輩のをベースに自分たちの代の研究内容に合わせて研究結果を更新していく感じ（男性／30歳／自動車関連）

『締め切りに追われて』『楽だから』というストレートなものから、『先輩から引き継いだ研究だったから』など、大学の専攻的な理由も寄せられました。

■経験なし

・別にいいとは思うけど、コピペをつなぎあわせて自然な文章にするのも面倒くさいように思う（女性／30歳／情報・IT）
・卑劣な行為だと思う。教授がコピペに対してとても厳しく、数名の学生が単位をもらえていなかったのを見て「バカな学生だな」と思っていた（女性／31歳／学校・教育関連）
・論文大好き女だったので、私の論文がコピペされるのはいいけど、自分がするのはありえない。「学生のくせにやるな......」と、教授をうならせるのが快感だった（女性／27歳／商社・卸／営業職）
・大学の学費をドブに捨てているようで、もったいないと思っていた（男性／28歳／運輸・倉庫／事務系専門職）

他人が書いた文章を自分のものとしてしまう「コピペ論文」に対して、その行為を否定する意見が多く見られました。なかには、「当時は手軽にコピペできる状況ではなかったので」（40歳以上／情報・IT）という、世代の違いを感じる声も。

それぞれ事情はあるにせよ、否定的な見方が多いコピペ論文。もちろんルールに則った上で参照や引用をするのはかまいませんが、「バレなきゃいい」と丸々コピペをしていたという人も少なからずいるのが現状のようです。とはいえ、最近はコピペ対策も厳重になってきているので、バレて大事にするくらいなら、少しの労力を厭わず自力でレポートを仕上げるのが賢明でしょう。

調査期間：2014/6（フレッシャーズ調べ）
調査対象：社会人男女
有効回答件数：500件

（谷口京子／清談社）